やはり新高値は良い響き

今の株式市場の焦点は、海外投資家の動向と米国の政策、基本的に米国株も指数に反映されるように…一部のハイテク株は「全値戻し」を達成して…新高値更新ですが、脇に外れた銘柄はあまり芳しくなく…上がってはいますが、特筆するべき動きではありません。

日本も指数銘柄は、かなり上がりましたが、実際はPBR1倍割れの銘柄も多く…配当利回りも4%越えがかなりあります。通常、先駆した銘柄から、そのエネルギーは「周り」に波及されます。

今週はこの指数銘柄などが、更に伸びるのか?…それとも一服して…周りに波及するか?

一方、大きく株価が下がる理由は、「乖離調整」ぐらいで…他の大きな懸念材料はないのでしょう。強いて挙げるなら…来週のオプションに絡む「仕掛け」程度かな? 米銀大手のストレステストを無事に終えたことで、「商業不動産の不慮の事態」も過剰に心配する必要もないのでしょう。月末近くにFOMCがありますが…利上げと見送りは五分五分程度の感覚です。

目先は金利高を超えて…消費動向の減速はしていますが、確りしています。半導体などの供給不足問題が終わり、生産も軌道に乗り…基本的に目先の業績は、そんなに落ち込まないのでしょう。だから株価が下がると言うより、上がる確率は高く…悪くても横ばいかな? そんなイメージです。

どうしても…「負けている」と心理的に弱気に傾き…これが今のカタルの心境です。勝っている人は「強気」に傾きます。

「三菱UFJ」(8306) の日足推移

12月の突然の日銀の金融政策の変更で「三菱UFJ」(8306)が大きく上がり、その3月の高値を超えて、新高値を更新したように、順調に利食いをこなしています。この背景は日本でも値上げが続いており、物価が上昇しているから正常な金融政策への移行が期待されています。「YCCなどの見直し」が、第一ステップでしょう。

カタルは三菱UFJの株価は何れ2000円台になるのが、当たり前の名目時代の株価だと述べています。純資産プラス10年分の利益です。基本的に、株価を考える上で配当をしており健全な会社は通常は、この考え方が基準値になります。

「日本製鉄」(5401) の日足推移

だから4ケタ乗せは、単なる通過点で更に株価が上がると思うのが良いのでしょう。更に同時に動いていた割安株修正である金利裁定銘柄の筆頭としてカタルは「日本製鉄」(5401)を皆さんに推奨しました。非常に大きな会社ですから、簡単に株価は上がりませんが、既に子会社群への着手も始まり、順調に「改革路線」を歩んでいるようです。

日本の企業は兎に角無駄な部分を多く抱えています。この乖離調整も「終盤を迎えている」ようで、何処で…再び日本製鉄が三菱UFJのように高値を更新するか? この辺りも注目点になります。「NTT」(9432)の過剰流動性相場とも…似た面を持ち合わせていますが、この株価も注目されます。

「Jトラスト」(8508) の日足

あとは米国株同様に、日本株も出遅れた株の修正がみられるかどうか…カタルは「Jトラスト」(8508)や不可解だった「KPPG」(9274)なども、何れ…時間の問題で株価は修正されると考えています。同じことなのです。

「KPPG」(9274) の日足

ただ順番が、早いか遅いか…その時間軸の話しだけです。この春の海外投資家の買いは「コスモエネルギーホールディングス」(5021)の「後出しジャンケン」などの「村社会」面も残っていますが、同時に「空港施設」(8864)では、国土交通省の元事務次官が乗田社長に対し同省出身者を次期社長とするよう求めたことが表面化され…官の押し付けが通用しなくなった現象として…海外投資家は、日本も少しは変わり始めていると思うでしょう。

なにも中国だけでなく、このような村社会面が日本への参入障壁になっているのです。

だからカタルは最高裁の「東京機械」(6335)の判決、東京地検の「日産」(7201)のゴーンの逮捕などに噛みつきました。基本的に日本のルールが「グローバル論理」と違うから、起こった事件でしょう。

アップルの時価総額が3兆ドルを超えた意味は、基本はグローバル論理でないと商売になりません。ここに来て、新高値を更新した株は、何れも…未来社会を構築するエリートと言う評価なのでしょう。FRBの金利引き上げが終盤を迎え…新しいステージに移行し始めている証でしょう。

まだマネー面では、金余りの状態ですからブレーキは踏まれるのでしょうが…それを上回る成長が期待できるという市場の判断でしょう。市場には様々な懸念もあります。商業不動産は、何も米国だけでなく世界的なリモート現象です。しかし時間の経過で、この債権は正常な投資家に肩代わりされるのでしょう。

いつまでもウクライナ侵攻ではなく…そろそろ和平への模索も始まるのでしょう。常識で考えると分かります。弾薬不足が指摘されて増産を言われていますから、間違いなく古い設備の軍事品は一掃され、新しい設備に変わります。ウクライナの戦争を続ける…大義は消えます。所詮、古い在庫整理をするために、起こった戦争のような面もあるでしょう。

日本は今回の指数買いは、第一弾の先行グループの投資に見えます。日本市場は米中対立もあり、国内回帰も常習化し…日本国内の設備投資から貨幣乗数は上がって行きます。名目時代の好循環が生まれます。ようやく34年間の悲哀から脱出するのです。

問題は一旦、軽く休みを入れるかどうか…と言う問題だけでしょう。カタルは過去のトラウマから「過度」に警戒していましたが、どうもその警戒も杞憂に終わりそうに見えてきました。まぁ年末年始に向け、新しい戦略で銘柄を物色しようと思い始めています。そんな所で…本日はこの辺で終わりです。また明日。

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  1. 2019.03.21

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