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カタル:如何に、日経新聞の解説が間違っているか?…と言うより、記者が誰かから解説を聴いて自分もそう思ったので、記事にしたのでしょうが…。8月30日の16面のスクランブルの記事で「ソニー株が映す懸念」の記事ですが…カタルはこの解説に疑問を呈しています。案の定、解説に無理があったようです。昨日のソニーは高値を更新しています。これからが本番の筈です。カタルはソニーも、何度か取り上げており、3000円割れから既に1割以上、上昇しています。まぁ、全体が上がったので…当たり前ですが、ソニーですからね。

カタルは先日来、大阪チタンを、底入れのケースとして市場の一般的なやり方を解説しています。新聞記事で弱気報道を書かせたり、レーティングを操作したりして、逆の投資行動をとるプロの集団が、居ます。大阪チタンだけでなく…先日は同様の事例として、レーティングを引き下げられた「グリー」も、同じケースではないかと疑っています。

日経平均株価のカタルの読みもなかなかです。以前、指摘したような展開になっています。おそらく…一段高するのですが、直ぐではなく…時間を要します。故に市場を観ていると「不完全燃焼」のようなイメージで見えるでしょうね。上がりそうで…上がらない。下げそうで…下げないという中途半端な相場が、続くのでしょう。ここからガンガン上値を追うような展開ではないと思っています。

昨日は厚生労働省から「賃金指数」が発表されており、日経新聞にしては珍しく「名目値」を見出しに使っていました。今までは実質値を掲載するのが、当たり前だったのです。物価が下がっており実質値は+2%でした。ボーナスに賃上げ分を、業績効果として上乗せたので、6月も実質で+2%で、7月も同じく2%でした。でも名目では6月も、7月も1.4%増なのです。僕らは、実質世界で生きている訳ではなく、常に「名目値」で、人間の心は動きます。この賃金の上昇が、いよいよ無理なく上昇するパターンが失業率の3%割れと言う訳です。今までは介護・福祉・建設などの業種が、人手不足と言われてきましたが…今度は、全ての産業に広がるのでしょう。この効果が、直ぐに株価に直結すると考えてはなりません。株価と実態には「タイムラグ」が存在します。通常は株価が実態を先取るのです。

ケネディクスに関しては…「際」に位置しています。この意味の解説は難しいですね。不動産融資の割合は大きく、既にバブル期を超えている総量と言います。論理的に貸し出しが出来る所は、不動産しかなかったというか…。そんなイメージですね。先頃まで金融庁は赤字法人への融資も禁止で…銀行には、まともに査定を出来る人間が残っていません。

貸出査定は、人物像の観察が必要になり、経験を求められる職種ですが…既に団塊の世代は退職を迎え、銀行に、まともな査定を出来る人間が居ないのです。株屋の世界と同じですね。株の解説を出来る証券マンが、居ないのと似ている構図です。それくらいに…長い「失われた時代」だったわけです。世代交代とは…こういう事を指しますね。

カタルは感覚的に、世界中が名目の世界を歩み、資産価格を上昇させて成長しているのに、日本だけが違うやり方はおかしく…戦後の復興からの資産インフレによる土地本位制の清算は、2003年頃に終了していると思っています。だからリーマンなどの金融力、所謂、金融デリバティブによるCDSの発行増が、背景にあった2005年~2006年のミニ不動産バブルは、これから本番を迎える「前兆現象」だろうと考えています。

まぁ、アベノミクスが、本格的な投資を呼び込めるかどうか…分かりませんが、アジア圏の成長力は高く、シンガポールを除くと…日本が、ある意味で最適な戦略的な拠点になります。だから政策次第で、大きな伸びが期待できると考えています。ケネディクスんの「際」の話を説明しています。非常に判断が分かれ、難しいのです。「いつか来た道、帰る道」と再びデフレの世界に後戻りする可能性がないとは言えませんが…カタルは最近、金融規制克服論を述べている様に…世界はようやく長いトンネルから、本格的に立ち上がる可能性があるのです。

SOX指数の上昇、DRAM価格の上昇などは…IoT時代の幕開けを、暗示している可能性も存在しています。だからここに来て、信越化学やSUMCOなどの素材株が騰がり、大阪チタンも「ポリシリコン」が好調なのでしょう。よって狙う筋が、居るのでしょうね。もともとイエレン時間が流れれば…資源や素材などの価格は、上昇します。昨日は「郵船」も大商いだったようです。このような動きを総合的に勘案すると、やはり本格的に世界経済が上向く可能性が高いですね。日本の名目重視の政策の足を引っ張っていた、ダリオ時間の懸念が、後退しているのです。だから「金融規制克服論」は、非常に重要ですよ。

昨日の賃上げ指数もクラウドワークスの応援材料ですが…読者の皆さんが気付いたかどうか…。儲かる銘柄を教えて欲しい? 馬鹿じゃないかと思いますね。重要なことは、今、起こっている事象を、どう判断するかです。判断の仕方が、解釈の仕方を間違うと…冒頭の日経新聞のスクランブルのような解釈になり、株式投資も失敗に終わります。色んな事象は、今、起こっている実際の現象を、株価に織り込んでいる現象なのです。東芝の上昇もそうですね。IoTのユビキタスは、重い「戻り売り」ゾーンを解消し始めています。氷山が融解しているイメージです。全ての現象は、ケネディクスの株価を押し上げる方向性にあります。

まもなく…実際の賃貸料の上昇が、加速する場面になる筈です。まぁ、新聞報道は来春かな?今は…その下準備のような物でしょう。クラウドワークスなども…そんな動きですね。でもカタルは、少し売っています。やはり乖離が気になりますね。この手の株は普段は大丈夫なのですが…全体相場が怪しくなると…途端に買い物が入らなくなり急落します。だから、かなり乖離が開いているので…慌てない方が良いと思っています。既に多くの人は打診買いを終えている筈です。カタルは、本日はIoTの幕開けかどうか…定かではありませんが、先日、900円で買ったSUMCOの株価が、案の定、下げているので買い増しをしています。

ただ、この仮説も正しいかどうか…定かではありません。未来は誰にでもわかりません。しかしカタルは「自身の仮説」を信じて、いつも行動しています。一番難しい問題は、銘柄を当てる事ではなく…自分の気持ちをコントロール出来るかどうかなのです。自分自身の力量をわきまえて…自制できるようになれば、一人前なのでしょう。今の株価は849円ですね。本日も下落しています。それでは…また明日。

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