かたる:不思議な話で…いろんな銘柄を見ていると、結構、安値圏のまま推移している銘柄もあるのですね。カタルが以前に買った銘柄の中で、日立グループの一角が、株式を取得した会社があります。この会社の株価も、ご多分に漏れず…大きく下がりました。
カタルが最初に、この話を聞いたのは4月上旬です。読者からのメールが切っ掛けでしたが、カタルにしては珍しく気に入り…一緒に軽い気持ちで、最初500株だけ663円で買いました。何故なら、オバマ大統領が一般教書演説で述べたプレシジョン・メディシン(精密医療=遺伝子治療)に絡むからです。日本はこの分野で大きく遅れ…米国が先行しています。
その後も株価は下がるので600円割れでも、再び買い増しました。更に、この下げ過程で株価がどんどん下がって来ました。本来なら「カタルの短気」の時に、一緒に整理する予定だったのです。しかし何故か…対象を外れ残ったのです。たぶん損金を限定して持株を外したので、この損は先送りしたのでしょう。故に持ったままでした。
此処で東邦チタンの急騰などで、手が空きましたから、現在は再び買い増しに転換しました。理由はチャートの形です。昨日は468円で3000株、他に465円で400株だけが買え、本日は、昨日の残り600株を465円で用い、今、買えました。下値を随時、買う予定でいます。
赤字企業ですが…かなりの「お気に入り」なのかもしれません。何しろ、天下の日立が10%も株を買い、資本に参加したのです。371円の所で、日立ハイテクノロジーズが株を買っていますから、どうせ…株価が下がってもその辺まででしょう。更に下がるならまた買っても良いと思っています。銘柄はPSS(7707)です。
何故、こんな話を持ち出したか?
実は東邦チタンは2012年5月1362円でJAXTGHLDに増資を引き受けてもらっています。この資金がチタンの増産の為、八幡工場の生産能力増強に活用されたわけです。まぁ、大半は借金返しの為に財務を補ったのですが…。
何故、カタルがあの時に1400円割れを、強気に買い進んだか…の理由の一つに、この第三者割当増資価格の存在があったのです。カタルは、このようなポイントを、かなり重視します。内部関係者が、その実態を一番よく知っている訳です。だから適正な水準で一番安いと思う株価で、玉を買うのが筋でしょう。今回も親会社の株式が移転されています。961円で大量の株式が移転しています。この話を見てカタルは下値を強気で買い進んだのです。
結果論ですが、このようなケースは、これからも起りますから…よく憶えておくと良いですね。この話を知っているか…知っていないかで、今後の投資成果も大きく変わると思います。古くは、ユビキタスAIの株を、村田製作が買った時もそんなイメージでした。最近では東芝の株を世界のヘッジファンドが購入しています。
業績発表を受け株価が上がった東邦チタンですが、この後の展開を少し話しておきましょう。色んなケースが考えられますが、内容面から見て…魅力はタップリです。一番、妥当な可能性としては、この水準で強含みの揉み合いを続け、その後に株価が更に上昇していくケースです。ただ1400円前後は、かなりのシコリがあります。 しかし業績内容から見れば…難なく、その関門を突破できると考えていますが、問題は「仕掛け人」が居るのかどうかです。
今は居なくても日経新聞を読んで、必ずファンドマネージャーは調べます。彼らはいつも真剣勝負です。その運用成績で自分のサラリーが決まるのです。多くのファンドは成果主義です。儲けの2割程度をピンハネします。故に、こんな逸材を見逃すとは考え辛く、Vテクと同じように…次々に新規のファンドの参加があると考えています。
この手の株は東海カーボンの事例を持ち出すまでもなく、彼らにとっては、非常に魅力的な存在でしょう。演出がしやすいからです。貸借銘柄で…程々の大きさです。少しお金があれば…簡単に演出が効きます。しかも…シコリがあるから、それが餌になります。
まぁ…しばらく動きを見ていれば分かります。必ず、チャート上などに痕跡が残ります。
ソニーもそうですよ。これは素晴らしい。本日の株価が安い所が、憎たらしいほど…です。カタルは下値なので5800円で200株だけ買いました。その後の下値の5750円も200株の買いを用いました。この水準から100株から200株単位に変更です。何故なら…ようやく乖離問題が消え始め、25日線は5761円だからです。今年1月の高値は5738円です。このラインで下げが止まるなら、かなり強いのでしょう。
昨日、ケネディクスの大引けクロスは、一体、何を意味するのでしょう。仕掛け人の玉拾いなのかどうか…。色んな思惑が絡みます。まぁ、当たらない推測を述べても、意味はありませんから止めます。そんな事は当事者に聞かないと分からないのです。
皆さんも、丹念に株価の動きを観ていれば、なんらか…感じるものが生まれます。証券マンは一日中、株価ボードと睨めっこをして、株価の動きの背景に隠された意図を探ります。板状況は見せ玉などの飾りが多く…見極めはプロでないと難しいのでしょうが…株価の動きを観ていると、必ず、痕跡が見えるものです。
例えば…カタルが底入れ宣言をした負け銘柄の古河電工ですが、なかなか下値が買えません。復讐戦を狙っていますが、3900円割れの示現がなかなかないのです。この環境下でも高いんですね。今までなら全体相場が髙くても、こいつだけは下げ続けていました。それがどうでしょう。動きが一変しています。
昨日クロスが入ったケネディクスも3日連続陽線の後、1日だけ休み、7連続陽線です。酒田五法にありましたね。 「下位にて陽線5本連続すれば…陽転の兆しなり」と言うやつです。この場合は7本ですからね。カタルは本日、寄り付きで少し買っています。
先人の教えは大切にしましょう。悪戯に…名言が残っている訳ではありません。チャンスは様々な所に転がっています。あとはそのチャンスを自分が活かせるかどうか。行動力がモノを言うのでしょう。テレビなどに出ている評論家さんは、所詮は素人なのです。
本物なら実践家に転向するのが筋でしょう。自分の論理を実際に市場で試し…成果をあげられるはずです。果たしてカタル君の読みは、当たり続けるかどうか…それともまだまだ嘆き節が続くのかどうか…。残された時間は、もう余りありません。最後ぐらい…華々しく咲き誇りたいものです。それでは…また明日。