分岐点が到来か

なかなか…スッキリしない相場状況が続いています。基本は米国の大統領選を控え、先行きが不透明な点なのでしょう。両候補とも基本的に保護主義を掲げ、世界経済にはマイナスです。クリントン氏は金融規制強化派です。報道にあるようにドイツ銀行の制裁金などが話題になっています。でもこれはかなりの部分が既に織り込まれており、想定より金額が膨らんだようですが…引き当てもしていると思います。カタルはこのような金融規制が強い為に様々な問題が複雑化し、今までの教科書が活きないから、市場には…色んな見方が浮上し、意見が割れているのだろうと考えています。

基本は金融規制で…この力が強く働くので、なかなか世界景気が浮上しません。これに加え、パラダイムショックの到来ですね。スマートコミュニティーは既に始まっており、今までの常識が覆されます。その為に人間は戸惑っているのでしょう。特に日本は村論理が強く働き、基本的に新しいものを嫌う性格を持っています。農耕民族ですからね。昔ながらの村意識を堅持しようとします。小泉元首相が「自民党を打っ壊す」と述べたのは記憶に新しいのです。

しかし未だに東京都の豊洲移転問題などが起っており、村論理は健在です。全ては公正な情報公開にあると思っています。しかし株式市場でもライブドアは駄目で、東芝を始めオリンパスなど…自分達の仲間は、みんな助かる構図は健在です。東電が良いケースです。通常は上場廃止です。完全な債務超過状態なのです。原発の責任が国に存在するなら、上場維持も可能です。でも村論理の処理ですね。社会全体が狂っています。NHKも日経新聞もみんなグルですからね。

ただ青臭い事を言っても…カタルのように自滅するのが見えています。正論はこの世界では通りません。筋を通す筈の任侠道は廃れ、やくざが蔓延る世界ですからね。まぁシリアなどと比較するなら…まだずっとマシなのです。サウジの言論統制も酷いですね。イランと「五十歩百歩」です。どの国もそうですが…経済的な減速が社会の混乱に結びつきます。食えなければ…道徳観も消えますからね。

基本的に…FOMCや日銀の総括が市場の話題をさらっていますが…本質を見失う事がないように…。未だにダリオ時間とイエレン時間は存在し、綱引きが続いているのです。本日の日経新聞にはCRB指数が載っていました。原油価格動向も重要でしょう。カタルはNY市場の新高値追いなどを観て、金融規制克服論に傾いてきました。しかし同時に11月の大統領選まで…市場は混沌としているとも思っています。来年の1月末に予定される「一般教書演説」まで警戒感は怠れません。

NYダウ推移

NYダウ推移

しかしNY市場の株価チャートは6月27日を起点にした上昇波動は、新高値を曲がりなりにも切ったのです。しかも高値保ち合い期間は「1カ月以上」も、時間経過しています。だからこの高値は「ダマシ」の確率は、低いと思われます。通常は…確率から見て、このFOMCを経過すると…一気に新高値街道を、再び歩む確率の方が高く見えます。そうして…新大統領が決まり、12月に利上げが実施されるでしょう。つまり青の①の形ですね。逆にダマシのケースならオレンジの②の形になります。

日経新聞に報道があったのか…カタルの記憶にありませんが、9月13日に米国勢調査局が報告書を発表しており、家計所得の中間値が、実質で前年比5.2%も増加したと報道されています。1967年以来で最大の伸び率だそうです。つまり長かったリーマンショックの後処理がようやく終わりを告げたと考えるのが妥当なのでしょう。この報道は非常に大きな価値を秘めています。ダリオ時間の到来が、あり得ないことを物語っているからです。(ただ、本格的な上昇を前に揺れることはあります。時間の読みが難しいのです。)

つまり「金融規制克服論」が正解で…世界経済もやがて上昇を開始すると伝えている様に思われます。一気にIoT時代が加速され、スマートコミュニティーの扉が開けられる。此処での注目株は…半導体のような気がしています。有料サイトですから、カタルにはデータが手に入りませんが…アナリストの人は経費で落とせるでしょう。此方のサイトの長期的なサイクルが手に入ると…良い資料になり良いレポートが書けますよ。ここに来ての…半導体価格の上昇は、目を見張るものがあります。

半導体と言うのは…儲かり出すと…一気に空前の利益が出てきます。東芝は不正会計で嫌いだけれど…、全ての条件が株高を暗示しているように見えます。東芝の4ケタ相場も…ないとは言えません。保守的な運用を心掛けている人は、検討に値する銘柄でしょう。

一般的に市況ものは、一気に利益が溢れ出てきます。しかし…長く続きません。だから割安になるのです。その割安銘柄を買うから…長く塩漬けになりますね。株投資の本質は常に変化率を追うのです。良い会社を買うのが…株式投資だと勘違いしないでくださいね。この極意を会得するまで…通常は10年以上の失敗を重ねます。証券マンとして10年ですから、一般の人は生きている間は、無理でしょう。カタルは、株だけ…既に40年くらいかな?何しろ、大学2年生のバイト代をぶち込みました。

それでも駄目ですね。全体相場が上がるなら、抜群の選別眼を持っていると自負していますが、しかし…拘りが強すぎて、常に自分の意見が正しく、世の中が間違っていると批判をしますからね。この世界で生き延びている奴は、「市場の評価が正しい」と思わなくてはならないのです。

でもバブルの絶頂期の1989年11月にカタルは歩合セールスのスタートを切ったのです。それから、初めての…本格的な名目世界への政策実行なのです。黒田さんも、安倍さんも下手糞だな…と思います。景気を浮上させるのは、実に簡単です。常識に囚われているから…後手を踏むわけです。日銀は簡単にインフレの世界に移行させることが出来ます。

そうなれば…現金を貯めていれば、どんどんお金の価値が目減りしますから、どんな馬鹿でも投資をします。来年は、その「堰」(せき)が切られます。たまりに溜まったお金が、どっと流れ込みますね。失業率3%の壁が、米国の家計所得以上の伸びを、日本にも齎す(もたらす)と考えています。此処に…遅れていたインダストリー(4.0)革命が到来します。IoTを駆使した生産革命ですね。

IoTのユビキタスは、例えば…バイエル社がモンサント社を買収しますが…この農業も大きな革命が進行しています。ドローンの活用に、打ってつけの活用期がやって来ます。無人のドローンが常に畑を観察して…害虫被害などが発生すると、直ぐに被害が広がる前に部分散布に向かいます。全て無人ですよ。だから劇的に農薬の散布量が大きく減りますね。収穫高も飛躍的に向上するでしょう。ユビキタスは衛星を活用した位置情報で先行しているマゼランシステムと資本提携しています。既に旭川農協とも実証実験をやっています。車載搭載車は、これからドンドン発売されます。このクラウド処理はセキュリティーが問題になります。此処に今、ユビキタスは注力していますね。既にTPM対応ソフトウェアライブラリを発売し、TPM2.0にも対応予定だと発表しています。

一般的にIoT時代になると…全ての家電製品や工作機械などに半導体のチップが埋め込まれ、生産情報などがクラウド上で管理されますが、ネットと接続しなくてはなりません。ここで活躍するのが、メガチップと共同開発したHD-PLCですね。電気は必ず必要ですから、この電力線で通信を行うのです。ワザワザWiFi環境を、整備しなくても済みます。

ソフトバンクがARM社を買収したという事は…研究開発費を増大させることが出来るのです。やがて…人間にチップが埋め込まれる時代になります。そうして健康管理をされるのです。IoT時代の話をし始めると…ワクワクしますね。IoTに特化したユビキタスが宝物に見えてくるのが、ご理解いただけると思います。

確かに赤字で一般常識からみれば…何故、1400円もするのか? 不思議でならない水準だと思います。でも時価総額は、たった140億円の会社です。先日GEは、たかが3Dプリンターの会社(2社)を、14億ドルで買収したと言います。1400円億円ですよ。これが世界の常識です。スマートコミュニティー関連の優れた会社は、直ぐに1000億円単位の価値を発揮します。

だからトヨタは、自前で構築などせずにZMPを丸ごと買収し、ファナックはプリファードネットワークスを丸ごと買収するべきですね。同じことです。地所はケネディクスを買収すればいいのです。ケネディクスの商業リートは貴重な財産です。兆円単位の稼げる不動産を保持している企業など、他にありません。金は、唸る程…あるのですね。本当に馬鹿な経営者ばかりです。日本でも早くM&Aを定着させ、時代を進めるべきでしょう。

本日は有料レポートを掲載する日ですが…なるべく本日中にアップする予定ですが、場合によると…明日にずれるかもしれません。ご了承ください。相撲があるからね。我が儘な性格でゴメン。



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