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「個別株要因」と「市場要因」により、株価は決まりますが…多くの皆さんは、「個別株」要因ばかりを、気にしているように思います。しかし…カタルの経験から言えることは、株価の基本は、「市場要因」により…その「株価位置」は決まります。

おそらく…7割程度が「市場要因」に影響を受けるのでしょう。その「市場要因」の決定要素は「国策」です。如何に「国家指針」が大切なのか?

上海総合株価指数の月足推移

此方は中国の上海総合株価指数です。少し長い期間のものを用いました。中国は1992年のパイオニアの指名解雇で…日本から安い人件費、大きな市場と言う二つの目的ですが、実際は、日本国内では、その時分から日本の「産業の劣化」は始まっています。この根底にあるのが「労働改革」です。

今ではあれほど優秀だったオーディオ機器…などは壊滅です。此方の歴史を読むと…その推移が分かります。何も…「半導体」産業だけが衰退しているのではありません。

この中国も、今は日本と同様の道を歩んでいます。今は「EV」などを筆頭に…世界トップですが、株価を観ると、如何に「国家指針」が大切なのか…その状況が分かります。この中国を繁栄に導いたのは、鄧小平などの市場主義者なのでしょう。当時も共産党国家ですが「富める者から、先に豊かなれ」との「南巡講話」を発表しています。

この動きを利用して日本は、生産基地を日本から中国に移転させました。この「切っ掛け」はパイオニアの指名解雇の時、メディアは「終身雇用」と「年功序列」を守ろうとしたのです。優良企業だったパイオニアは業績が不振で「リストラ」が必要でしたが、出来なかったのです。その理由は当時の「社会批判」です。考え方の古い日本人が、古い制度を守ろうとしたのです。その動きを観て…他の多くの企業は、日本から中国に生産基地を移転させました。これが「空洞化現象」です。

だから日経平均株価は下がり…「上海総合株価」は上がり続けました。2007年頃、上海総合株価指数はピークを打ちます。そうです…その理由は「リーマンショック」です。

本来なら、此処でリーマンショックに関係ない日本は「清貧思想」の政策を取るべきではなかったのですが、金融庁には、「バブルの後処理の失敗」と言う「トラウマ」が在りました。だから、ガチガチ…の清貧思想を振り撒きます。「赤字法人」への融資の禁止です。

カタルが「ベンチャリ」で40億円を飛ばした元凶です。その後、ベンチャー・リンクが手掛けた企業は「カーブス」などは活躍していますが、たまたま…赤字転落をした為に、金融機関を頼れず…市場から消えました。あの時は、唯一…商社だけが「頼り」だったです。

今より、ずっと小さかったのですが…ベンチャー企業は「光通信」(9435)の重田さんを頼りました。あの人は「ヤクザ」顔負けと言います。カタルは会ったことはありませんが、非常にシビアな方だそうです。いろんな違法行為の「噂」がありました。「金貸し」のようなものです。今では小さな小型株の大株主に、その名前が多く…出ています。「光通信」が買っている株は、どれも財務内容より「時価総額」は負けています。絶対に「損をしない投資」です。

話を戻します。中国株は、最近は少し注目を浴びていますが、カタルは駄目だと思っています。割安なのですが…、その根底にある「基本政策」が間違っています。でもEVや自動運転などは、中国がトップです。先端分野に、お金をジャンジャン…流しています。だから…です。

米国は、長い間…中国の成長を大目に見てきました。しかしトランプからバイデンになって…明らかに「覇権争い」に転じてきました。今回のG7とBRICsなどを観ると分かります。日本は「微妙」な立場です。中国依存度が、非常に…高いのです。ハッキリ言って…今の中国の製造業は、日本が創ったようなものです。

日本や韓国などの先進国からの技術移転です。中国メーカーの寧徳時代新能源科技(CATL)の創業者は2011年に、曾毓群と黄世霖が中心となって設立しましたが、2人は家電用リチウムイオン電池メーカーである香港アンプレックステクノロジー(ATL)出身で、そのATLは、日系企業であるTDKの上釜健宏元会長が、中国駐在していた時の部下たちが、立ち上げたスタートアップ企業だったそうです。

このような縁で…アップルのバッテリーに採用され、今のような車載電池で世界トップになったと言われています。韓国の電池メーカーの技術も加わっていると言う話もあります。中国政府は、此処に膨大な資金を入れます。だから、あっという間に「世界トップ」です。このスピード感です。

先ほどのオーディオ機器の衰退の話と…世界時間を比べましょう。

日本のような「成田闘争」が、如何に無駄な争いか…。だから…小泉君が「30年も決まらない政治」と言うのです。今の中国株の低迷は、習近平政権の内は駄目でしょう。本格的な「株価上昇」には、ならないと思っています。

しかし…米国はどうでしょう。ずっと「名目成長時代」を続けています。今回は、ジャンク債の事を、度々…レポートに登場させていますが、可能性が在るなら、危険でも「お金が回っている」話です。

そもそも…「景気」と言うのは、お金が「活発に」動くかどうか…の話ですよ。だから…カタルは、たびたび「貨幣乗数効果」の話を出しています。お金は回って…「なんぼ」なのです。

国家指針が「清貧思想」だから、企業は「内部留保」を、異常な水準まで高めます。「無借金」が良いことではありません。間違った「清貧思想」を広めた元凶は、大蔵省であり…金融庁です。だから、黒田さんがいくら「笛を吹いても」踊らない…弊害が生まれます。本日も国債の記事を日経新聞が載せていますが、この記者は「片手落ち」です。何故、表面的な現象だけに留めた記事を書くのでしょう。その「根底」が何処にあるのか? その過程を述べていません。

国民は知りませんからね。経済学者もカタルのような経験はないから、表面上のデータだけです。末端で苦労をした者だけが…政策の影響を「もろ」に受けました。カタルは「顧客の損」と「自分の生活」との間で…「心の葛藤」を2年間も抱えて…国会図書館に通ったのです。だから…嫌と言うほど、国策である「国家指針」の大切さを痛感しています。

日経平均株価の推移

カタルは自慢ではありませんが、市況全体が上がるなら…確実に儲けられます。しかし…今年は結果だけを観ると、3月から駄目です。何とか復活するものの…結果は今の通りです。でも日経平均株価だけは、頑張っています。これは指数への「偏重」でしょう。

「レーザーテック」(6920)の 日足推移

しかし代表的な人気株の半導体の「レーザーテック」(6920)の株価は、今の状況を物語っており、加えて…カタルがよく引き合いに出している「NTT」(9432)の株価も低迷しています。


「NTT」(9432)の 日足推移

「草津温泉」で一緒に温泉に入った爺さんに、カタルは「NISA」に加入して…毎月、「NTT」株を買えば…老後資金になるとセールスをした…爺さんがカタルに薦めていた「万座温泉」に来週は行ってきます。楽しみです。今では、温泉が楽しみな爺さんです。

株価は面白くないのです。仕方なく…昨日は「ジェイドG」(3558)の選択肢しか、思いつかず、また株を買いました。他にも、一杯あるのですが「心に刺さる」かどうか…の基準に届きません。株価が上がっても…5割程度の上昇では、カタル基準とは違うのです。やはり最低で2倍、場合によれば…5倍から10倍になるような株でないとカタル基準値に合いません。

しかし問題は「国家指針」です。

本日の日経新聞には、こちらの話題が在りました。「TSMC」の「世界時間」と「ラピダス」の「成田時間」(日本時間)です。

先ほどの…中国の「CLTA」も「BYD」もそうですが…お金を掛けるなら「時間」を早められます。要するに「やる気の度合い」の話しなのです。皆さんも…明日は選挙に行きましょう。カタルの「安倍派閥への投票」を…と言う意見に反対でも良いのです。「立憲民主」を押す人も、中には居るでしょう。それでも…是非、自分の意志を、選挙で示しましょう。投票に行きましょうね。

カタルの選挙区の15区は、小泉君が3回も足を運んだ…「大空幸星」(25)と言う自民党新人が出るそうです。なんでも「ネット」を観ると…カタルの興味をそそるのです。

やはり「若い奴」が、政治の表舞台に立つべきでしょう。80歳代の候補者が全国にはたくさん居ます。何故、年金をもらう…社会の「お荷物世代」が、政治家に成れるのでしょう。カタル基準は、やはり65歳です。せめて…年金の「支給開始」年齢を、徐々に70歳に引き上げるべきでしょう。医療問題も3割負担にすべきです。早く、早く…カタルに残された時間が余りありません。

せめて…あちら側に立ってから、あの世に「旅立ちたい」なぁ~。



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