かたる:多くの人は市場価格に、心を動かされます。そんな事を述べているカタル自身も同じようなものです。昨年、失敗したクラウドワークスが、良い事例ですね。600円台や500円台でも買っておきながら、1300円台になると…更に買い増し失敗しました。
この辺りはケース・バイ・ケースで難しいのです。アイサンテクノロジーのように、限界を超えて、大きく人気になる事もありますからね。最後に株価が大きく伸びるかどうか…は、「神のみぞが知る」領域でしょう。アイサンは一般的でないか…。そうですね。ITバブル時代の年末のソニー株は、大納会に掛けて連日のストップ高でしたね。あの時はソフトバンクや光通信が、大きく株価を上げました。こんなバカな筈が…ある訳がないと、多くの人が「空売り」で、命を落としたはずです。
株は…だから怖いですね。「理外の理」と言う世界が、株屋の世界です。だから是川銀蔵の注文を受けていた大御所さんは、いつも、「真坂、魔坂、まさかの坂に転ぶなよ。」…と言っていましたね。本当の坂、魔物が誘惑する坂(魔が差す坂)、色んなまさかの坂と言う意味だったと思いますが…大御所さんが田舎から上京する時に、おばあちゃんに言われたそうです。
彼は優秀で、昔、秩父セメントのサラリーマンでした。きっと…あの当時の資源関連の会社は、高給取りだったのでしょう。是川銀蔵は有名なので…改めて説明する事もないと思います。彼との出会いは…バスの中だったと言います。株式専門の株式新聞を手に読んでいると、「君、その新聞、良いかな?」と声を掛けられたとか…大御所さんは、最初は何処かの親父だと思っていたらしく…その後、有名な相場師だと知るのですが…。
大御所さんの話は面白く…彼は兜町の「生き字引」のような存在でした。三光汽船の岡庭専務との関係など…面白い話が、沢山あります。まさに小説のような人生を生きて来た人でした。もう亡くなられましたが…カタルを藍澤証券に紹介してくれた人です。何処まで本当の話しか知りませんが…彼の話は価値がありますね。昔、彼のエピソードを掘り起こして紹介したことがあります。
今日も…変なスタートですね。そうだ…「理外の理」の話しでしたね。だからあまり絶対だと思わないことです。どんな展開になっても…どちらでも大丈夫な投資と言うのが、ブツブツのやり方ですね。「時間の分散」です。彼は10万株を買える資力の顧客に対し…たった1000株しか薦めません。これじゃ…商売にならないと思いますが、その注文を永遠と続けるのです。だから毎月1000万の株式手数料を、割れることがなかったのです。失敗しないやり方ですね。毎日が買い場であり、毎日が売り場なのです。
歩合の世界は、兎に角、変わっている奴が、いっぱい居ます。金融屋と付き合っているヤクザ絡みの連中も居ました。詐欺行為スレスレの営業をしているのも大勢います。警察に追われ、大立ち回りした奴も居ましたね。株価通報テレビと言うのが、昔、あったのですが、そのテレビに向かって、相場が思うように動かないから、頭に来て靴を投げてテレビを壊す奴とか…。大御所さんなんかも、顧客と電話口で喧嘩をして、もう電話をするな!…と怒り、ハサミで電話線をちょん切り、電話機をゴミ箱に投げつけたのです。その様子を、後ろで社長が見ていて…笑っていたそうです。面白いですね。本当に…喜劇のようなエピソードが沢山ありました。
一度、大御所さんは、是川さんからホンダ200万株、成行の買いの注文を貰い…寄り付きから発注したのですが、買い気配で…値がつきません。場から成り行きで買わないで、指値で買えば、安く上手に買えると…電話を貰い、その事を是川さんに伝えたそうです。そうしたら、是川さんは「言われたとおりに、注文を出せば、いいんじゃ。イラン世話をするな」と怒られたそうです。仕手筋の手口ですね。きっと、演出なのでしょう。
そのような歩合セールスが、当時は…そうだな。70人~80人程度、いたのかな? でもカタルが辞める時は、15人ぐらい?に、減っていました。 ブツブツも隣の浜ちゃんも…皆、優秀な奴が辞めました。失われた時代と言うのは…ひどい時間ですね。値幅は、たいしたことではないのです。でも時間で調整されると、人間の心は、萎えますね。30年間も高値を更新できないのです。38915円は、一体、いつになったら、高値更新できるのでしょう。NYダウは、その間、ずっと上がり続けているのですよ。とうとう、NYダウと日経平均株価は並んでいますね。昔は10倍の差があったのです。
良く、この現実を…反省しないとなりません。日本の政策官僚は、自分達の「政策の失敗」を素直に認め…、このチャンスを活かすべきでしょう。日銀自ら、資産インフレを煽る為に「財政ファイナンス」をするまで、追い込まれているのです。この「流動性の罠」と言う魔物は、どうしようもないですね。本日も買えましたね。ケネディクスの435円が…。
アークは、まるで180円台のシャープのような動きですね。これじゃ…なかなか苛立ちます。だからこそ…強いのでしょうが…。市場が、いつ気付くのかどうか。カタルはオリックスの宮内さんが述べた「先進国への回帰」と言う隠れたテーマを信じていますね。GSのチャートの動きや、米国金利の動向など…。全ての動きに整合性が見られます。
トランプ氏のあの記者会見を見れば…誰でも、先行きを心配になり疑いますね。しかし米国金融株は、強弱感が対立していますが、株価は下がらず、ジリジリと上値を追っています。本日も三菱UFJは、全体安の中でも逆行高展開ですね。金曜日に下げていたこともありますが…高いですね。
相場の「隠れた意図」を感じて、それを捉えることができるかどうか…。毎日、相場を観ていれば…その内、バカでも、何れ、一流域になるのでしょう。時間を掛ける相場は、強いのですね。それでは…また明日。
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