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かたるNY市場は続落で始まり、世界第一位の産油国も苦しんでいる様子。米国は2013年において、世界で第3位の産油国だったけれど、昨年、2014年に一位になったと報じられていました。一方、消費も世界一ですね。基本的に原油安で世界の株価が、長く動揺するような事態はない筈です。問題のギリシャの総選挙は25日ですが、ドイツはユーロが安くなり輸出を助けますので、世情が揉めることは歓迎です。ユーロを離脱すると危険要素が消え、自国の利益になりませんね。背景は、緊縮財政に反対する急進左派連合(SYRIZA)が支持を伸ばしており、サマラス首相率いる与党の新民主主義党(ND)との差は、ローターの発信では、SYRIZAが31.5%で、NDは27%との観測です。この為にデフォルト懸念や、EU離脱懸念が生まれています。

経済の基本は、お金が動く為には、安定的な社会形成と未来に対する希望がないと駄目ですね。日本の「流動性の罠」は、構造改革に時間が掛かり、政策への期待感が失望に変わっている所にあります。結局、「ベルリンの壁」崩壊と言う東西冷戦の終焉は、グローバル基準への歩みだったわけです。中国も市場経済化に向かいましたし、ロシアもそうですね。分かり辛いのは、日本のようなケースです。「アラブの春」と言う独裁政権に対する体制転換も、この東西冷戦の崩壊を起点として、インターネットで情報が共有化され、考え方が大きく変化したのでしょう。日本は、この変化に苦しんだわけです。終身雇用や年功序列という日本の良き文化も破壊されました。あなたの会社にも居るでしょう。仕事もしないのに…偉そうな顔をして会社にいる人が大勢います。この排除と言うか…こう変換の高まりが、「失われた時代」下で、大量のリストラを生んだのです。日立の給与体系の変換などは最近の事ですね。一旦、新しいルールが浸透し始めれば、新しいステージに上がれます。株価と一緒ですね。

新しいステージに上がる前は…必ず、痛みがあります。株式投資と言うのは、人生そのもののようですね。このような下げの局面でカタルは良く手数料をあげていました。先ずは信用の整理ですね。そうして、このような閑散相場と言うか…、下げ局面の調整場面と言うか…、このような環境の中で、大きく浮上する銘柄が出てきます。だから、その候補銘柄に、注意を払わねばなりません。そうして強い銘柄に付けばいいのです。そうすれば、万年、ノルマに追われている証券マンも、トップセールスの仲間入りになります。お客様にとっても、間違った玉の整理は、良い結果を生みますね。まだ早いのですよ。たぶん25日に向かわないと駄目だと思いますが、候補銘柄の動向を、お客様に伝えておく訳です。

一例を掲げるとJVCKWなどは、比較的に強い動きです。もともと1000円だったビクターを安く手に入れ、改革をしてきたわけです。最近の動向をみれば、自動車販売も好調で、関連製品もマズマズなのでしょう。構造改革が終演に近づいているから、何処かのファンドの仕掛けが見えるのでしょう。カタルは早すぎたのでしょうね。

でもカタルには、大相場になる「良さ」が見えないのです。このような銘柄はたくさん市場に存在します。仕掛け人が仕掛けても、良い背景と言うか、要素をその会社が秘めていないと…いい相場になりません。だから時代的な背景が必要になります。今年は、かなり企業業績の伸びが見込まれ、増益率は高い筈です。自動車が筆頭ですが、工作機械の中からスター株が生まれても良いですね。大手ではオークマやDMG森精機などの数字は、良いと思っています。安川やファナックなどは、既に大きく評価されていますね。まぁ、何れも割安感もないし妥当価格ですが、かなり良い条件下なのに、スター株が生まれるような良い相場がなかったですね。

企業の現預金残高水準が高いのは、これまでの政策の裏切りが、経営者に保守的な行動を取らせていますね。しかしISSのROE投資基準に見られるように、スチュワードシップ・コードのような流れが、日本株投資の世界でも定着し、経営者は、「会社は公器」と言う認識を、新たにすると思っています。保守的な保身を謀る日本企業のサラリーマン経営者は多く、必要以上の現預金残を抱えています。だから養命酒のような太陽電池事業への資金運用になるのでしょう。このような事例を見過ごす、株主である機関投資家の態度が問題なのですね。米国の投資会社、サードポイントはソニー株を売却したそうですが…あのように、経営者に自分達の主張を要求するのが、本当の市場経済ですね。アップルに投資したアイカーン氏の自社株買い要求のような事例が、日本でも生まれて良いと思っています。だからABCマートの三木さんなどは、貴重な存在なのです。三木さんは安く株価を放置していたユナイテッドアローズの株集めを実行し、結局、高値で経営側は株式の買戻しに応じました。このような事例は、市場経済の円滑な価格形成に欠かせない事実ですね。

本来の金利裁定とは…そういう事なのですね。だっておかしいですよ。国債金利水準からみて3%以上に回る株式が、しかもPBR1倍以下で、手に入る事実がおかしいのです。明らかに…正常な市場経済が機能していない現象です。機関投資家は、それでも0.2%台に利回りが落ちた国債を、大事に抱えている現実が狂っていますね。日銀当座預金残の異常な積み上げが続くなら、どんどん規制すべきです。マイナス金利を採用すればいいのです。

カタルは年初のレポートに資金循環表を掲げ、日本の資金移動を予想しました。おそらく春にはその動きが現実化すると思っています。ようやく企業も日本に生産を回帰する行動に入り始めました。相場が動いてから、2年、掛かりましたね。不思議に…カタルが感じるタイミングと、実際に株価が動くタイミングも2年程度のタイムラグがあるケースが多いですね。既にケネディクスは、1年と5カ月ですよ。トホホ…結局、株価は横這いのままです。

今日もケネディクスは安いですが…しょうがないのです。基本的に積極的な買い手が現れないと、信用買い残の水準が高い為に、どうしても市場動向に揺れますね。これは個人の信用買い残の問題です。だから売り仕掛けが入りやすいのですが…実際の企業業績は良いですからね。だから売り辛いのでしょう。カタルはいつも前向きですから、上がる前の下げだと思っています。500円を割れ、株価妙味は増していますが…金持ちはドル平均法で買い続ければ良いし、貧乏人は無理をせずに、信用玉を追証なら売るしかないのです。まだ無理して、お金を入れる段階でもないでしょう。此処から急落すれば、お金を入れても良いでしょうが…株式投資など、のんびり構えていればいいのでしょう。でも貧乏人のカタル君にとって、追証懸念はやはり不安ですがね。

良く株価の見通しを聞かれますが…株価の行方など…誰にも分かりません。問題は自分の自己管理なのですね。此処が、株式投資の場合、一番大切な事なのです。カタルはケネディクスが4ケタの1000円以上の価値があると考えていますが…自分が持っているお金は無限にないですからね。日銀様のように無限に株を買える訳じゃないのです。日銀は絶対に負けない理屈は明らかです。だから日銀がリフレ政策を維持している以上、株価は上昇を続けますね。こんな理屈は小学生でも分かります。今の国債相場のようなものです。同時に日銀は、株も買っていますが…株価の上昇は、国債に比べ鈍いですね。ガンガン買えば良いのに…。だって、みずほのようなケースが、現実化しているのです。一体、この現実を、どう説明するのでしょう。カタルには、サッパリ分かりませんね。日銀はETFのみだけでなく、論理価格で株式を選択しても良いと思っています。配当利回り基準でも、PBR基準でも良いですね。

まぁ、理屈を述べていても、負け犬は、所詮、遠藤君の様に、あっさり「負けは、負けです」と言うしかありません。でもそんなに、株価は下げないと考えています。それでは、また明日。負け犬の遠吠えは、いつまで続くやら…ウォーン、ウォーン。



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