かたる:相場はまだ逆業績相場の色彩が強く…ECBの想定外の方針転換は空振りに終わりました。しかし上海総合株価指数は、確実に政策期待で株価が上がっています。日本は、まもなく新元号が発表され、一気に改元ムードに転換するのでしょう。
今回は崩御ではなく…自粛ムードもないでしょう。唯一の気掛かりは選挙と消費税などでしょう。でも「財政ファイナンス」より良いのです。トヨタの300万台の生産体制が崩れると…どんな世界になるか? どの程度、雇用が失われ、再調整されるか…が見ものですが、人手不足の現在、その影響の落ち込みも軽度に済みます。日本生命などは3%水準の賃上げだそうです。
今回の日米貿易交渉が、いよいよ生産側に立つ政策から、消費者寄りの政策に転換する「切っ掛け」になるかどうか…。メディアは、この視点で問題を提起していません。
皆さんは気付いているかどうか。日本の政策は明治以来、どちらかと言えば、富国強兵型の生産者寄りで展開されています。自動車は都会では優遇されています。狭い歩道なのに…車道は広く取られています。東京に住むと分かりますが、果たして自動車優先が良いのかどうか。カタルは、いつも思います。都内では自動車の通行制限をすればいいのです。そうすれば…もっと快適に暮らせます。逆に、地方は車がないと成り立ちません。
コメもそうです。何故、高いお金を払っているのでしょう。付加価値があるなら、海外でも高価格で通用する筈です。最近の和牛は、競争力があるように感じています。やはり美味しいからステーキは和牛になります。兎に角、カタルが感じている政策の不満が改善されるかどうか。もともとファブレスやEMSの時代への転換期である1985年のプラザ合意の時分に、政策を思い切って…転換すべきだったのでしょう。
昨日、東芝株が3640円まで買われたのは、「米ヘッジファンドのキング・ストリート・キャピタル・マネージメントが東芝の取締役の大半を入れ替える目的で、複数の独立した取締役を自ら指名する意向だと明らかにした。」事が、影響しているようです。日経の夕刊には自社株買い拡大の期待感も報じられていました。キング・ストリートの東芝株保有率は5.4%です。
一方、日産自動車のルノー側(フランス政府)は、温厚な態度を示したそうです。でもゴーン程の経営力があるかどうか…。今後の火種は残ります。基本的に日本の経営者はROE経営に邁進しているとは思えません。先ずは利益を上げ、資本に見合う還元を株主にすべきでしょう。任天堂の持ち合い株解消も、本日、報道されている信越化学の自社株買いもROE経営の一環です。
東芝の株主総会が見ものです。社外取締役を受け入れるかどうか。開かれた経営で積極的な利益の追求と、株主への還元が問われます。内部留保を積み上げることが許されるのは成長力の高い企業だけなのです。トヨタのような成熟企業は、研究開発費の為…等の戯言は許されません。
日立が日立化成の切り離しの噂で、買われ…今度は日立建機なども噂されるのでしょう。昔のように…肥大化する企業統治は許されない環境になるのでしょう。常に効率が求められます。エジソンのGEは、再建に苦労しています。常に「効率」を念頭に置き変化するのが上場企業なのでしょう。嫌なら上場などしなければいいのです。MBOをしてノホホンと暮らせばいいのでしょう。
世界競争するために…頑張る経営者に「資本力」を、明け渡すべきでしょう。敗者を擁護するのが市場経済ではありません。
東芝は面白くなりますね。この緊張感が、果たして…どう働くか? 東芝の株主総会は日本の経営者に大きな影響を与えるのでしょう。こんな風に書くと…また東芝が買いたくなってきました。まだ見えませんが…信越化学の自社株買いの判断は、面白いですね。ルネサスエレクの相場にも…関連しています。皆さんにも見えますか? この隠れた糸が…。
やはり今回の落ち込みは、きっと軽いのでしょう。だから元号の改正で、一気に名目時代の確立に走り出すかもしれません。でもやはり長期の投資家は、消費税の引き上げの影響を見てからの参戦かな? そうすると…早くても年末ごろになるかもしれません。通常は来年でしょう。
その頃は、三菱UFJの株価にも注意を払う事になります。一帯一路に参戦する日本は、アセアンの市場に、どの程度参加できるか…。最近、バフェットは航空機株を積極的に増やしています。新高値のボーイングは、事故で下落していますが、この分野も興味が尽きません。アマゾンは物流株(運輸業)を積極的に組み入れています。
あれれ? 古河電工は、一体、どうしたのでしょう。3000円を割れました。カタルが再参入するラインと掲げた株価になっています。でもあまり余裕もなく…どうしようかな? でも有言実行のカタル君ですから100株だけ、今、買いに行きましょう。ハイ、今2990円で100株だけ買いました。でも何故、安いのでしょう。よく分かりません。本日は寄り付きから安く…3080-3105-2981-2990=64万株です。
今度は、慎重に行動しないと駄目ですね。昨年は痛い目に遭っています。サイバーダインは面白い株ですね。カタルは100株しか持ってない株を利食いしました。この株で損をした記憶があるかどうか。市場人気の高い株です。一方、フリューは市場人気が低い株です。古河電工は人気度が高い方なのでしょう。
一般的にボラティリティー(変動率?か…金融リスク?)の高い株は、人気度も高いのです。それぞれの株には、癖があります。四季報を見て、浮動株式の少ない株や、株主数が少ない株などは動きが荒いのです。発行済み株式総数と共に関心を払うと良いでしょう。基本的に日経225に採用される株は大型株が中心になっています。
さて…今日はガバナンスの話をしました。企業統治と言う観点で、経営者は、どう行動すべきか?という問いです。任天堂の話や本日の信越化学など…何も、尻に火がついた東芝だけではないのです。ROEが15%以下の企業は、経営者落第の印と思わねばなりません。配当利回りも同じです。今の時代なら3%程度が当然の帰結かな?
時代は、一気に進みますよ。カタルは今年の後半の相場に、期待を掛けています。昨年は全く駄目でしたが、今年は大きく挽回を出来るかも知れません。何故か…東芝の株価が高くなると、俄然、ワクワク感が増します。それでは…また明日。