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この「3尊天井」と呼ばれるチャートの形から復活して、新高値を更新するケースは、かなり強いチャートだと言う認識がカタルにはあります。任天堂が大昔に公募増資をした時も同じチャートの形でした。あの時は、野村証券から市場からの買いを「値決め」まで止められた時の経験があります。

その後、任天堂の株価は非常に力強い上昇を継続した印象が強く残っています。そのチャートがSP500に現れており、今後米国ダウ平均株価も、その歩みに足並みを揃えるのでしょう。そのS&P500のチャートを掲載しておきます。

S&P500の推移

はやく日本もROE経営を定着させ、経営者の頭の中身を変えさせないとなりません。これは日経新聞の使命でしょう。だいたい日経新聞と言うのは、村論理の元凶でもあります。此方の試みは面白いですね。日経平均株価と比較すると…その違いが分かります。

ROEと共に不思議なのが、米国と違う罰金額の大きな隔たりです。米国の制裁金は非常に大きく、日本のものはひどく少額に思えます。この失われた時代に於いて、不正は数多く生まれました。でも少額の罰金で…企業への制裁が緩い様に感じられます。欧米の企業への制裁金は、いつも桁が違う巨額のペナルティーです。日本の政策の方向性は、企業側に立ったスタンスで、欧米は消費者側に立ったスタンスに感じられます。自動車の検査制度など…各社が違反をしていました。

きっと…考え方の根底にあるものが違うのでしょう。それとも…明治から富国強兵のイメージが強いのでしょうか?

さて…この高値ラインになると、米国株も簡単に株価が上昇しません。どうしても利食いに押されます。まだその傾向がしばらく続きますが、何れ…高値を軽快に追う事になるのでしょう。

その意味で7月のFOMCで予防的な利下げを実施するか…興味が尽きません。通常なら0.5%の引き下げですが、予防的な意味合いですから0.25%の利下げがあるか…。でも米中貿易は決裂しませんでしたから…利下げはないと考えるのが通常の見方でしょう。日程は7月30-31日です。既に債券金利は利下げを織り込んでいます。

東芝メモリの四日市工場は停電から操業が長く止まっています。更に今回の日本政府の韓国への制裁は、通常なら半導体相場に影響を与える大きな材料ですが、今の所は相場への影響は見られません。かなりの在庫がまだあるのでしょう。でも、もう7月ですからね。この第3四半期に急落する市況価格が、どの時点で底堅い動きに変わるのか? この辺りが主力株の重要な焦点でしょう。

業況判断指数の推移

昨日発表された日銀短観は、更に悪化しています。此方のサイトから、その様子をご覧ください。

売上高経常利益率の推移

この短観で注目されるのは売上高経常利益率の推移です。如何でしょう。日本企業の構造転換が進んでいることが窺えます。何も内部留保だけでなく、いろんな面で日本株は新しいステージにもう直ぐ突入すると言う事が実感できると思います。

NECの日足推移

問題は経営者の意識改革が、どの程度まで進んでいるか? NECの株価は今年に入り一貫して上昇を続けていますが、この会社は信頼感がありません。社風が過去の歴史の中で腐っています。だから良いと分かっていても、なかなか触手が動かないカタルです。

まだ多くの投資家の皆さんは、カタル同様に昨年のクリスマスショックの打撃から立ち直ってないでしょうが、この短観で示されている利益率のデータを見せられると、なるほど…カタルの述べている「名目時代入り」は近いかも知れないと思われるでしょう。

なにも内部留保からの自社株買いだけではないのです。昨日は路線価の発表があり…上昇率がこの4年間で最も高かったのです。東京都は国際基準の4.9%増となっています。更に観光の沖縄も高く石垣島は8%を超えるそうです。

つまり…流動性の問題は在りますが、金利を払って土地を買っても儲かる裁定取引が可能になっていると言う事です。此処が重要です。リスクオンの市場心理に変化していることが窺えます。名目時代に欠かせない事は、果敢に挑戦した若者が、失敗を糧に成長できる社会構造にする事です。その為には希望が溢れる社会構造の再構築が必要なのです。土地神話は過去のものになりました。でも資産価格の上昇は、経済活動の根源を支えます。

宮澤などの馬鹿総理が誕生したために、所得を上げる算段より…地価を下げる政策を実行したために、大量の不良債権が生まれ、失われた時代になりました。空洞化に拍車がかかったのも全て政策の失敗です。如何に…政策が大切か、実感をして欲しいのです。

株が下がると…何れ、皆さんの生活に影響を与えるのです。自分は株を持ってないから、選挙に行かない…その結果、電通の高橋さんの自殺と言う社会現象に発展します。この辺りの整合性を、いつも感じて、社会現象を見て欲しい訳です。その為に僕らは株式投資をしています。

昨日も、カタルはJトラストを大引け間際に買い乗せをしています。499円で3000株だけ追加で買い直しました。でも無理をして、高値を買う必要はありません。何故なら、仮に仕掛け人が関与しなければ、直ぐに株価が大化け路線を歩むとは言えません。時間的には来年の銘柄でしょう。でも此処でやるから…株は「仕手化」するのです。早めに仕掛けると千代化のように…強弱感の対立が極まります。しかし時間の経過で、会社予想の今期一株利益23円が、30円、35円と変化すると…もう誰の目にも株価の割安感は明らかになり、株価は修正されます。

でも今はプラントのトラブルの話題もあり…ありえない馬鹿な想像をする連中が居ます。三菱村は伊達に日本のグループトップではないのです。商事が再建計画を立てたなら、通常なら…その数字を信じるのが、正しい選択でしょう。ところが今の市場をみると面白いでしょう。

これが今の市場の体温です。いくらカタルが正確な日銀のデータを示しても、誰も利益率が大幅に改善していると認識していません。だから株価が200日線から下の低迷が続いていました。ようやく顔を出しました。もっと勉強して欲しいものです。日経新聞はROEに関する記事を、どんどん掲載して、経営者を洗脳すべきです。そうすれば…日本国民全体がハッピーになれます。希望溢れる令和時代の幕開けです。

良く自分で考えて、周りの雑音を消しましょう。自分で勉強をすれば、自分の考えは、やがて確信に変わります。そうすると安値圏の千代化もJトラも買い増しできるようになるのでしょう。株価位置を見て下さい。それではこの辺で…。また明日。



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