時代の趨勢に繋がる整合性

昨日の大幅な上げ相場はGPIFの日本株の積み増し観測(2兆円規模?)や、トヨタの年初来高値が…全般相場に影響したようです。でもあまり根本的な話しではありません。誰かが株を買うから…未来の株は上がると言う発想は頂けません。

皆さんは手口などを気にしますが、そんなものは、一時的な要因でしかありません。ヤフーの掲示板などを、時々見ると…何処かのファンドが株を買ったとか…空売りをしたとか…。そんな「他人の褌」を期待するようじゃ…手口の逆を利用され、何れ「負け組」に転落をするのでしょう。株式投資で一番大切なことは「時代の観察」です。

だから…根拠に乏しい話を信じて、株を売り買いをするのは「間違いの素」ですから気を付けましょう。

本日のニュースでは、ホルムズ海峡でイギリスのタンカーがイランに拿捕された話は…皆さんはご存知でしょうから、解説などを省きます。

WSJでは、中国のデフォルト話が載っています。此方です。この背景は重要な考え方ですから、肝に銘じると良いのでしょう。何故、デフォルトが起るか? その背景を考えないとなりません。

通常、詐欺で無ければ、返済する算段があるから借り入れを起こし…事業展開をします。その為には、売上高営業利益率が問題になります。通常の製造業は5~10%程度のものです。だから色んな経費を考えると、金利を払って事業展開をした方が得かどうか…計算して借り入れを行います。

一方、お金を貸す側の銀行などの金融機関も、その事業計画が正しいかどうか査定をして、尚且つ、十分な担保を取って貸出を実行します。でも失われた時代下では、どんなに担保がしっかりしていても、事業内容があやふやだと…借り入れの新規資金は得られません。 

実はカタルのこの会社名の「IRNET」は、当初、企業のIR活動を支援する会社を立ち上げる為に設立した会社です。

企業と個人投資家を結び付けるサイトとして設立しました。企業から、年間のIR活動費を得て、その企業のIR活動を手助けするサイトを考えていました。その為に20年前にカタルは上場企業トップ30社を訪問し、事前にアンケート調査を実施して…銀行に新規事業計画書を提出して資金を借り入れようと思っていました。勿論、担保も確りしています。田舎の土地ですが…。

でも失われた厳寒の時代の最中では、銀行はなかなか融資をしてくれませんでした。結局、その土地担保でサラ金のアイフルから1000万の資金を調達して目先の生活を凌いだ経験があります。

その時に「ITバブル」が起り…カタルが株が好きだったので、やはり株屋が良いと思い、新規事業を断念しました。その30社のうち、見込み会社は、およそ5社程度あったのでしょうか? まだIRなんて言葉が一般化してなく…ソニーの部長は、他社の動向を気にしていた時代です。あのまま起業していれば…今頃は上場企業のオーナーかな?

まぁ、話は逸れましたが…設備投資もそうですが、事前のリサーチがあり、勝算があるから行動を起こすのです。

ここで先頃、中国の4―6月期のGDPの成長率が6.2%成長に鈍っていると言う話が…報道されています。リーマンショック時の2009年1―2月期が6.4%ですから、それを下回る水準だから、大きく報道をされていたのです。でも6%でも凄い数字ですね。日本人は羨ましく思います。

でも…ね。此処で先ほどのWSJの中国のデフォルト話ですが…。この「中国民生投資集団」と言う保険や不動産に、リース業を営む会社ですが…3.8%(3年債)の海外分が焦げ付くと言う話です。しかし通常、不動産もリースも採算に合う話で、行動を起こすからデフォルトなど起りっこない話です。どうも記事を読むと…長期の営業資金を短期で補ったために起った「当然の帰結」のデフォルトのようです。事前の資金計画に不備があったのです。

基本的に成長率が鈍ると…全般的な経済は高い成長率を元にして、計画が立てられていますから、採算が悪化してデフォルトに陥る確率が高まります。

日本のバブル崩壊は、未来の利益を推測して…その数字を元に立てられた崩壊です。 今、借金をして、この土地を買えば…2年後には3割の値上がりがあるから、その売却資金で借入を返済すれば良いと言う感じです。

未来の株の値上がりをあてにして、信用取引で株を買うようなものです。でも信用で買った株が、必ず上がるなら問題はありませんが、意に反し…株は下がります。その話と似たようなものです。

中国民生投資集団のデフォルト事件は、杜撰な審査体制が浮き彫りになる事例です。中国には、同様の融資が沢山あるのでしょう。

バブル期の日本は、此処に輪をかけて…政策指導部は不動産課税をどんどん上げ、しかも景気の悪化を見越し、株式が大幅に下がっているのに、金利の更なる引き上げを三重野元日銀総裁は実施しました。馬鹿な…連中です。

昨年末のクリスマスショックの後でも、パウエルFRB議長は、更に利上げを実施して…尚且つ、増税をしているようなものです。政策指導部の…頭の構造が違います。偽物国家の日本です。

借り入れで伸びきっている時に…馬鹿政策の実施で、日本中の金融機関が倒産騒ぎになったのです。最後の…2003年5月にみずほ株は10万円を割れ…58300円の最安値を付けます。ここが日本経済の第一の底値です。そうして2012年に日産マーチがタイへ生産移転を決めたのが2番底です。まぁ、実際はリーマンショック時も安値を付けているから、日本株は3点底かな?

はなしは飛びましたが…GDP成長率の鈍化は、それまで無理をして頑張っている企業には試練です。闇雲に企業拡大を謀れば…良いと言うものではありません。このWSJのデフォルト話は、これからの中国経済を見る上で、非常に重要な事象なので…このレポートで紹介しておきます。

実はカタルが日本株にガンガン強気になり始めている一番の理由は、企業経営者がROE経営に目覚めている事象が、散見されるからです。例えば此方の記事を紹介しておきます。富士通などの前向きなリストラなどが紹介されています。

これはROE経営に企業経営者が目覚め、雇用より効率化を求め動き始めている日本の事例です。

次に此方の記事をお読みください。これは三井住友銀行の事例が載っていますが、今期のメガバンクの利益ですが、三井住友が三菱を抜いた原動力が紹介されている記事です。

これは昨年の動きですが、今年に入り…生損保の保険業にもRPAが盛んに導入されています。何故、金融業に注目するか? この辺りの感覚が、読者の皆さんに欠けています。

カタルはいつも「市場の整合性」の話を展開しています。「風が吹けば…桶屋が儲かる」連想ゲームの話です。時代の事象はある関連性があり、時代の流れが決まっていきます。

だから最初の事例が成功すると…日本人得意の横並び意識が芽生え、一気に時代が動き出します。金融業は一般企業の先駆者でアドバイス業でもあります。そのセクターが、ようやく効率化経営を実施しROEの上昇に向け動いています。

このように…カタルはいつも市場の整合性を考えていますから、事前に…次に上がる株が分かるのです。時代の流れが、その企業を応援しているから、まともな経営者なら、そのチャンスを活かして業績を上げ続けるのです。

誰かが株を買うのは、その後の話です。何処、どこのファンドが株を買ったから、株を買うのではないのです。時代の趨勢を見れば…必ず、この銘柄を大手ヘッジファンドが、株をファンドに組み入れるから、株価が上がるのです。千代化だって、もう買っているファンドが居るのです。だから株価に動意が見られるのです。

僕らは、賢い投資家を目指しているのです。カタルレポートは、その考え方を綴っているレポートです。古河電工は、非効率な工場を閉鎖して…不二越は国内工場を新設しています。どの企業もROE経営に邁進しています。だからどんどん企業の利益は上がり、日本企業の株主還元率が増え続け…日経平均株価は10万円に向かい、上がり始めるのです。この事は、もう既に決まっているのです。

長い…混迷する失われた時代は、その為の布石なのです。囲碁をやる人は、分かると思いますが、何故、相手が、その石を…理解できない場所に打つのか?

素人は…ゲームが進み、終盤にならないと…その捨石の意味が分かりませんが、プロは、既にその構築を頭の中でして行動をしています。だから、誰もが分かる何処、どこのファンドが株を買ったとか…。空売りをしたとか…と言う話しは既に陳腐化しており…そんな話より、何故、そのファンドが、その株を買ったのか? その理由の方が、よっぽど重要です。

その行動が、時代に合っているか? それとも逆行しているのか?

此処が原点です。僕らは正しい投資行動を実行しましょう。様々に起る世の中の事象は…必ず、未来の現象に繋がります。その「隠れた糸」を読めるようになれば…株式投資は、より一層楽しくなります。互いに頑張りましょう。

これから有料会員向けのレポートを書きますから、会員の方は、明日にでもお読みください。



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