割れる意見の米国株

ある読者からの…メールの一文です。「今日は(8月12日:金)は目が覚めたようです。市場要因が変わったのでしょうか、景色が一変したように感じます。」との話を頂きました。

他の読者の方からは…「この厳しい環境のなかで、比較的地味な国際紙パルプ商事がストップ高ですね。ありがとうございます。Jトラストも堅調です。」とのお礼メールを頂きました。

まぁ全員が、満足している訳ではないでしょうが…カタルの短期運用の成績が基準になると思っています。なかには…もっと優れた成績を収めておられる方も居られます。でも逆に難しい相場でしたから…損失を抱えている方も居られるでしょう。カタルは会員皆様、全員が自分で判断を下して…「納得した形」で、投資をして欲しいと願っています。自立した投資家の育成です。会員料金はその為の勉強代です。カタル自身が事前のシナリオを述べており、そうして、その通り実践をして「失敗」も「成功」も赤裸々に報告しています。

先週から今週の失敗は「BASE」(4477)の「売り仕掛け」が、予期せぬ形で入りました。この所、野村證券、BASE、メルカリと…決算を挟み株価が揺れて…その関係で「損失処理」をしています。野村証券は525192円、BASEは808367円…そうして千代化は594237円の損失です。

この193万円ほどの損金をリカバリーするために…売りたくもない「Jトラスト」を中心に利益を計上して、この損失の「穴埋め」をしました。故に先週末から利益は10万円ほどですが、損失にも拘わらず、僅かに増えています。本当は600円になったらJトラストを現引きするという公約を果たしたかったのですが…仕方ありません。この縛りを開放して損失の穴埋めに使った次第です。

そうして決算を観たら、案の定です。彼らが1000万株以上も買っており、更に高値圏で50万株も買い乗せる訳です。明らかに経営サイドに近い筋の「仕掛け人」でしょう。この数字なら納得できます。始まった可能性があります。

カタルも手持ちは、殆ど…消えましたから、仕方なく…月曜に「買い直す」ことになります。でも皆さんは「75億円」かな? 「負ののれん」代金と言う「一時的な利益」の嵩上げがありますから…この数字を丸呑みして信じずに、気を付けねばなりません。それでも買いでしょう。

だからカタルは月曜日に買い直すかもしれません。株数は減るでしょうが…。国際紙パルプ商事より、Jトラストを選択したカタルの勘が正しいかどうか…年末から来年にかけて判断されます。

そんな個別株の話しより…冒頭のメールのように、レポートで、何度も「同じこと」を繰り返しているせいか…皆さんは、ようやくカタルの狙いを理解し始めて来たのだなぁ~と感じています。カタルは皆様と直接、付き合いがありませんから、どの程度、理解が進んでいるか? メールを通じた感想を貰えると…レポートの中身を改善できます。

学校の先生は大変だと思います。生徒が50人、今は40人ほどかな? 居るとすれば…それぞれの学生は理解力が違います。どのレベルに合わせて授業を進めるか? 悩むと思います。でも彼らは直接、生徒と話す機会がありますから、授業の内容を変化させることが出来るでしょう。文科省の縛りがあるから、自由度はカタルの方が大きいかな?

メールの読者のように…個別株要因と「市場要因」の差を金曜日の相場を観ると…理解できるでしょう。

この市場要因のなかには、国の制度の違いがあります。中国市場は有望ですが政治リスクが高く…危険度が増します。ロシアは幸い多くの付き合いはありませんが…中国は別格ですよ。我が国最大の貿易相手国です。米国を上回っています。22%ほどかな? 最近、貿易統計を観ていません。

ありました。此方の…資料のグラフを持って来ました。輸出は22%で米国は18.4%、輸入は25.8%で米国は11%です。

この理由は基本的に…日本のグローバル化の失敗です。失われた時代を通じて、技術移転を含む、生産基地の移動が起こり、日本では空洞化ですが…中国に、その資本が投下され続けました。日本企業が国内の生産工場を閉じて、海外、特に中国中心に生産基地を移したのです。そうして2010年の日産マーチのタイへの生産移転が空洞化、最後の…象徴的な現象です。

この時に、基本的に実質経済成長の清貧思想はピークを迎えて…方向転換を開始したのです。

そうして…アベノミクスから名目成長経済に転換し、遅々としたスピード転換ですから日銀の黒田批判が生まれたのでしょう。でも黒田さんは正しいのです。カタルなら、もっとドラスティックに時代を変えます。今も、岸田なんか…何もしない内閣です。

安倍さんや菅さんで名目成長路線に切り替えましたが…カタルには、あれでも「鈍い動き」に見えました。それほど…清貧思想が、国民全体に染み渡ったのです。今でも安倍さんの功績を認めずに…「国葬」反対論がメディア中心に根強くあります。これは官僚派閥の村社会論の連中の考え方です。

市場原理派のカタルとは、相反する考え方です。岸田は自民党保守層でも…穏健派の変化を嫌がるタイプです。村論理に考え方が、近いのでしょう。でもこのままでは…たぶん間に合わない確率が高いのでしょう。何処まで…真剣に日本の未来を考えているか? 

もう狂った世界ですよ。33年間も日経平均株価が高値を超えない意味を、国民が理解しないとならないのです。年金生活者は、この変化を遅らせる人達です。しかしその陰で…就職氷河期を体験して40~50代の人達は、非常に厳しい条件で生活をしています。

一方、団塊の世代の人達は、豊かな…働かない「不労所得の年金」で、旅行三昧です。若者から利益を搾取した政策ですよ。実質経済成長とはそういう事です。33年間も清貧思想が続いたので…日本製鉄の橋本社長のような人が登場しました。だから時代は確実に…名目成長時代に移行しています。その話をずっとしてきています。だから来年は38915円を抜く可能性が出てきます。

Jトラストの週足推移

このJトラストの経営分析をすれば…分かります。カタルは、この銘柄を2019年に推奨しています。毎年、律儀に年末になるとマグロを送ってくれる元顧客に、お礼の意味を込めて…俺はこれを買っていると述べて…Jトラストの銘柄を紹介したのです。それなのに…その時に相場が生まれずに…今頃になって始まるのです。

この時間差は3年ですよ。もう完全に「外れ」の時間です。3年間ですからね。それでも…狙いは一緒です。日本は「アジアの隆盛」を取り組みのが、正しい戦略です。藤澤さんは馬鹿ではありません。狙いは正しいのですが、しかし現実はなかなか…厳しいものがありました。タイかな?投資をすれば、騙されて詐欺に遭って、あれは200億円程度でしたかね。

なかなか思うように…人生は運びません。だから相場は「真坂、魔坂、まさか」の…事態が起こるのが人生です。カタルを観ていれば分かります。サラ金生活の極貧生活から、高額納税者…そうして破産のような人生を歩み、現在に至ります。ようやく過去の清算が、厳密言えば…来春でしょうが、今年、だいたい完了です。日本国の株価と似た人生を歩んでいます。

その「極貧生活」を支えてくれた友人に、今年春に…過去の借金の清算をしましたが…彼は市川に住んでいるから、今、彼が、地元の梨を送ってくれました。これからお礼の電話をしなくてはなりません。こいつは良い奴で、カタルは毎月のように…50万円ずつ彼に生活費を借りていました。そうして、彼の最後の言葉が、今も…忘れられません。「カタル、悪い、もう俺も金がない、これを最後に勘弁してくれ」です。こっちがお礼を言う立場なのに…こんな奴はいませんね。

だから、この借金の300万をリーマンショック前にお金を返さずに…株の損失補填するから株をやれ…と誘い、信用取引をさせて一任勘定で運用していました。300万が2000万を大きく超えたのです。

その時に、元本の300万を返していれば良い奴でしたが、じゃ、1億円に…と思い、リーマンショックで「敢え無く」挫折、追証の嵐で追加で2000万近く…カタルの金を入れましたが、駄目で…清算です。

その時にカタルは彼に「泣き」を入れました。「ゴメン。住吉、損失補填の約束だが…もう俺も金がない、既に2000万ほど入れたけれど駄目だった。諦めてくれ」…と言いました。ですが…彼は「だって…約束だろう」と言われ、「じゃ、時間をくれ」とカタルは云いました。

ようやく…その時の約束を今年の春に、少し色を付けて350万を彼に返済をしたのです。歩合セールスと言うのは、いつも真剣勝負です。このレポートだって、精一杯のカタルの力を試しています。だから、いつも有言実行で、赤裸々に語っています。

理由は死んだ親父との約束です。「精一杯に…生きよう」その通り実践してきました。サラリーマンをやめ歩合セールスに…そうして今はレポート屋です。だから読者からの感謝のメールはひと際、嬉しいのです。

でも未だに…33年間も経過しているのに高値を更新できないのです。最近は政策批判を止めて「メディア批判」です。特に日経新聞の「資質の低さ」を嘆いています。NHKも然り…どのテレビ局も同じように日本全体が劣化しています。電通の高橋さんの自殺は、何も偶然ではありませんよ。

今回のオリンピック関連で、洋服の青山との関係で電通の元専務かな? 調べられています。村社会論は良い面もありますが…それはトップが襟を正す行動を取るからです。今は、クズばかりが上に居るように感じます。だから33年間も「悲哀の人生」を歩むのです。

市場要因と言うのは、いろんな要素が絡んで成り立っています。皆さんも株式投資を通じて「日本の在り方」を考えて欲しいのです。IRNETの前身の「株式市場 日本を考える」の精神があるから…カタルは続けているとも言えます。このような与太も多いですが…株価を考えて行くと…狂った評価ですね。

金曜日に紹介した「R」君(3〇〇〇)を、来週、皆さんにも紹介しましょう。この会社に何故、カタルが惹かれるか? 光通信が買っている企業ですが、重田さんはソフトバンクの孫さんと別の意味で…日本を代表する人間です。その彼が何故、こんな小さな会社を買っているのでしょう。この辺りがヒントです。「上場」当初は今の株価に直すと4883円を付けたようです。かなりの「人気株」だったのでしょう。

R君の週足推移

その株は、ようやく陽の目を観る時代がやって来ると思っています。だから金曜日は735円まで…カタルは高値を承知で「買い増し」を実施しました。2005年から2022年といえば…17年もの歳月です。Jトラストの3年程度の時間軸のズレが「ご愛嬌」に思える時間です。昨年2月の1687円を奪回できるかどうか…。名目時代へ変化するなら、株価はその先見性を発揮するかもしれません。

来週、ベールを脱ぎます。博打も、堅実も…みんな自分の選択です。市場要因の改善が続くなら…お船の価値も正当に評価されるようになります。この間の、もたつきは「肥やし」に働きます。判断が割れますが…面白い相場です。最後に…こちらのレポートを読んでください。S&P500は「半値戻し」を終値ペースで達成をしました。

今になって、読者の人は気付きます。でもカタルは事前に述べています。

相場の争点はインフレから「景気動向」へ、そうして、これから…このインフレから「新時代」への再認相場に発展するレポートも増えてきます。

「強気相場は悲観のなかで生まれ…懐疑のなかで育つ」です。

だから…事前に「市場の争点」を述べて。2018年の後半の事例を示し、金利低下からQTの終了が話題になるかもしれません。この時期は来年でしょう。ここから…年末年始、メルカリやBASEにもチャンスが生まれます。こんな事は、事前に分かっているから…あの「売り仕掛け」は、ロシアのウクライナ侵攻と同じ…「悪手だ」と述べたのです。でもそれが決まる市場であるのも…事実です。

清貧思想と名目成長時代の「パッパラ・パー」の戦いです。また…明日。



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