加速する実態経済

いよいよ…世界の中央銀行が、これまでに「ばら撒いた」量的緩和効果が、実体経済に影響を与え始めていると考えています。米国が先頭ですが…遅れていた日本も、そう感じています。

意外に見落とすのが、3月1日木曜日の日経新聞の朝刊の5面の記事で、「日銀、国債貸し出し急増」と言う記事ですね。実際の新発10年国債の利回りは、3月2日現在で0.085%ですが、この記事では、1%近い金利を払い国債を借りていると報道されています。この記事は、一時的なペナルティー現象となっていますが、市場で日銀が金利をコントロールしているから市場金利は0.085%なのですが…実態経済の潜在的な金利が上昇している現象だと理解しています。

生鮮食品を除く消費者物価指数も1月は、円安効果などがあり、プラス圏の0.1%の上昇となったようです。総合は0.4%の上昇です。カタルは前から、今年は「色んな条件」が揃うと述べています。実質経済から名目経済への転換点だと述べている訳です。

昨年、何故、「流動性の罠」が深く、なかなか…お金が動かないのか? その理由のヒントが、日経新聞で馬場記者がレポートしていました。「失業率と消費者物価」の関係ですね。基本的に失業率が低下すれば…人件費は高騰して行き、賃上げから可処分所得が増え、消費が盛り上がり需要が増します。だから…その関係を、長期に観たグラフを1980年~追ったものを、何度かこれまでに載せました。

完全失業率と消費者物価の推移

 

「失われた時代」が余りに長く…なるべく長期の指標でないと名目時代の様子が分からない為です。その結論として…過去は、常に失業率は3%を割れていたのです。今回は、もう少しデータをさかのぼり…1975年~追っています。この時期は、第二次オイルショックの時代も含みますが…常に2%前後だったわけです。

プラザ合意の時の急激な円高を受け、一時、3%以上に完全失業率が上がりますが…澄田元日銀総裁の…為替水準しか見ない、資産インフレを見逃したアホ政策でバブルが発生しました。そうして三重野元日銀総裁の利上げですね。資産価格が暴落しているのに…今度は逆に金利を上げ、銀行に多額の不良債権を発生させたアホ政策の為に、日本は、永遠と失われた「負の時代」を余儀なくされました。その様子が良く分かります。カタルが何故、この間に、失った土地資産価値「1300兆円の逆襲」相場を述べているか…その根底にある考え方です。

これからの政策次第で…日本は、一気に「失われた時代」の30年と言うギャップを埋められると考えています。東芝や三菱自動車、電通などの…様々な社会現象は転換点を示している訳です。カタルはベルリンの壁崩壊を見て…東西冷戦構造が崩れ、平和の恩恵を受ける筈だから、日本株は10万円になると思いましたが、実際は高騰した地価を下げ、徹底した清貧思想を押し付け、デフレを振り撒きました。その為に希望の無い「失われた時代」が生まれたのです。

今年はトランプ政権の誕生で、金融規制緩和も実施されるはずで、世界中に、ばら撒かれたお金が、一気に動きます。だからJPモルガンの菅野さんが、指摘する米国のバブル懸念があるのです。故にカタルは、金曜日にケースシラーの住宅価格指数動向や米国国債金利動向を、事前にレポートしたのですね。

もう既に、一部の銘柄では始まっていますが…、PBR1倍割れの銘柄が2年以内になくなると思っています。名目経済時代の開始です。だから、いよいよケネディクスの株価が上がると思っています。今年から来年は増額修正を連発する筈です。

仮に、このカタルの仮説が外れたら…仕方ありませんね。ケネディクスを諦めます。此処のギャップが、一番、大きい格差(変化率)と考えています。何しろ…30年間も続けたアホ政策の修正が、始まるのです。日本には、眠れる獅子【企業の現預金残(246兆)と日銀の当座預金(312兆円)】のGDP水準を上回る558兆円が、既にあるのです。

だから過剰流動性相場も…カタルは、視野に入れています。あまりに…早い指摘の為に、読者は耳にタコですが…正しい認識が、銘柄選択に影響を与え、自身の成果に影響を及ぼします。

スマートコミュニティーへの歩みも、同時に進めていますから…分かり辛いかも知れません。でも正しい時代認識が、バブル期に歩合生活を選択したようなカタルの失敗をしないことに繋がります。無駄な努力をする、必要がなくなりますね。如何に、「情報」と言う価値が大切か…。ご理解いただけると思います。トランプ政権誕生は、金融規制克服説で加速を始めた車(実態経済)のアクセルを、更に、踏み込んだのでしょう。それでは…また明日。



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