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奇妙にも…NY市場の株式相場も日本株同様(日本株には乖離問題はありません)に、まもなく乖離調整が終演を迎えます。基本的に今回は2016年の頃より乖離が大きく開き過ぎていた為に乱高下が続くのでしょう。クリスマスショックで期待値の剥落が起きているとは言え…やはり仮需の期待はかなりあるのでしょう。

NY市場の株価推移

それほど…2018年1月の天井は行き過ぎなのでしょう。その様子をご覧ください。NY市場も間もなく時間概念では、まもなく調整期間を終えます。ただ…依然200日線とのかい離が開いていますから、どう判断するか難しい判断です。

消費者信頼感指数の推移

色んな指標がマチマチの反応をしています。やはり…昨日発表されたCB(消費者信頼感指数)をみると…依然、消費は好調のようです。此処では此方のサイトも参考になります。このCBの消費者信頼感指数の推移も掲載しておきます。この指数は先行指数なのでしょう。日経に掲載されている逆イールドばかり見ていると、見誤る可能性があります。

だってこれだけ世界の中央銀行は量的緩和をしておりジャブジャブなのです。ボルガールールの改正が加わりますからね。この話は素人には難しいですね。読者の皆さんは理解できなくても良いのです。カタルはプロの投資家向けに材料を掲げており、観方が割れるのです。

皆さんは、基本的に「仮需」の認識が不足しています。株価の弱いものは必ず、信用買い残が膨らんだものです。この整理に時間がかかります。この事はケネディクスの株価を通じて…我々は学んでいます。

ケネディクスの信用買い残のピークは2015年3月の6380万株です。すでに4年以上経過していますが、減ったとはいえ…未だに1000万株近くあります。この為に全体相場が弱含むと、必ず、企業業績には拘わらず…売られます。でも企業業績は好調を持続しています。まぁ、外部環境によるものですが…それでも株価は上がりません。

日経平均株価の月足と信用残の推移

昨日、カタルは日経平均株価と信用買い残のグラフを提示し…2016年のボトム時と同程度だと言う認識を示しました。もう一度掲載します。基本的に量的緩和以後の相場では低い水準なのです。だから度重なる弱気見通しが市場に溢れても…どうにか2万円の大台を維持しています。通常、株価が上昇すると…最初はこの信用買い残は減って来ますから、此処から株価が上がるとヤレヤレの売りが出て、買い残はさらに減るのでしょう。

カタルが考えるには…米中貿易摩擦は懸念材料には違いありませんが、あまりに市場は、過大評価し過ぎている様にも感じています。時間をかけ…中国の制度改革を促す手立てもある筈でしょう。

どうせ…この分では労働集約型中心の産業は、日本の空洞化と同じで、周辺のアセアンに流れるでしょう。日本の空洞化は実質的に30年も続きました。

中国の監視社会を望むかどうか…。まるでSFの話です。監視カメラやAI技術の発展で情報を管理すれば…厳格な行動管理が実現します。何れ…は、この方向性でしょう。キャッシュレス自体がそうですね。データが残ります。

今日は…証券マン向けに、相場の転機の観方を一つ紹介します。カタルは現役の頃…大きな玉移動に注意を払いました。昨日はケネディクスには、後場寄り10万株程度の成り行き売りが出ていました。そうして後場寄りは510円割れの気配値でしたが、実際には511円で寄り付き、その後518円で終わっています。誰かが、その玉を買ったわけです。この連中がどの程度買うか分かりませんが、証券マンは一つの需給バランスを観る上で注意を払います。

同じように…Jトラストは2日前かな? 後場寄りに5万程度のクロスが入り、同日、L君にも2万程度のクロスがありました。このL君は薄い板ですが…昨日は615円で1万株を買っていたようです。でもまだ分かりません。クロスや大口の注文の消化具合など…場を通じて需給バランスの状態を判断できます。僕らプロの証券マンは、そのような手口が出ると、追随する事があります。

どの株もそうですよ。例えば…東邦チタンの方が分かりやすいかな? この株…ずっと出来高が20万水準で、株価が下げ続けていましたが、8月26日に71万株出来て723円まで叩きました。今の所、この723円を割れていません。此処が下値かどうか分かりませんが、一つの目途になります。この株はカタルも買ったように…信用のぶら下がりが増えており、整理が長引きます。

基本は此処です。通常は株価が下がると信用買い残が減るのですが、このようなケースでは増える場合があります。そうすると…やり直しです。基本は需給のバランスが改善するまで、株価はなかなか上がりません。

ZOZOなんか…一段高しても良いかも…と考えますが、全体相場がこんな感じだと、どうしても付和雷同組の買い付きが少ないから、株価は伸びません。カタルがこの間に仕掛けたJトラストもそうだし…結局、「行って来い」になりました。田中化研も千代化もそうです。名目時代が確立されれば…個別株の仕手材料株の賑わいがある筈ですが、どうしても実質経済下の清貧思想が蔓延している…こんな環境だと、どれをやっても駄目です。個別銘柄の善し悪しではありません。

P&Gの株価推移

基本的に空売り相場の状況が続いている訳です。でも米国株はまもなく高値追いをするかもしれません。そうすると…日本株の「下値の堅さ」が光るのでしょう。世界中で債券金利が低下し…イタリア国債が米国債を下回っているのです。 昨日は、こんなニュースが流れています。ジャンク債のBB債の利回りが4%水準ですからね。米国でもP&Gなどの配当利回り株は堅調です。そんなに高い利回りとは思いませんが…株価は右肩上がりです。

リクルートの週足推移

三菱UFJの5%の利回り株を、いったい誰が売るのでしょう。不思議な状況が続きます。此処では株式売り出しが伝えられた「リクルート」株(6098)が注目されます。

僕が好きだった評論家と言うか…山本清治氏が良く言っていましたね。ダイエーの借金など…リクルートを上場させれば返却できると…昔、述べていました。本当に1万円になりました。今の株価は1:3の株価です。この株、カタルは高く評価しており…上場時に1万円になると宣言しています。疑う人は上場時のレポートを探すと分かります。その通りになりました。良く上がりました。

今でも…魅力的です。リクナビ問題が勃発しましたが、このデータを利用する商売が、これからの時代の産業です。問題が出たと言う事は、時代の先頭を走っていると言う事です。 時代をラッセルする企業は、時々…問題を起こします。FB(フェイスブック)も、そうです。今回は「リブラ」です。

既得勢力との争いです。話がそれるので…この辺にして、リクルートの売り出しは注目されます。売りだし4000億円に対し、自社株買いは800億円です。円滑に消化されるかどうか…。

カタルが機関投資家なら、間違いなく応募します。此処から本当の成長が始まるのです。今は人材関連とのイメージですが、社員の資質が違います。日立やトヨタなどの社員と、リクルートの社員の違いは一目瞭然です。カタルは現役の頃、何人ものリクルート上がりを見てきました。みんな優れています。生き方の姿勢が違うのです。社員が「やる気」があるかどうか。此処に尽きます。

故にお金持ちはチャンスだと思うので注目して下さい。この株は日本の持ち合い株の象徴的な物件です。新日鉄じゃ…なかった日本製鉄でしたね。この会社も持ち合い株を売り出すそうです。銀行などは、それで…弱含みの相場展開なのかもしれません。この日本的な仕組みも、ようやく終演を迎えます。

そろそろ…市場をリードする人気株が生まれても良い頃合いですが…千代化など、どうなのでしょう。実は来週、カタルは期日を迎えます。2月からやっているから当然です。結局、下値の保ち合いを抜け出せませんでした。行けると思ったのですが…この程度の株を、持ち上げることも出来ないのですかね。ゲーム等より筋が通っています。

何処かのファンドが1000万程度買えば…かなり良い相場になると思っていますが…なかなかやる所が出て来ません。やはり信用規制がネックになっているのでしょう。簡単に創れると思うけれど…。心ある証券マンと言うのは、もう現役には存在しないのでしょうか?

この時期に配当利回り投信を大々的にやれば…良いのです。元本保証で2%程度なら保証しても商品として成り立つと思います。保証だと商品に限りがあるから上限は減るでしょう。でもやれますね。

証券マンも根性がなくなりました。いくらでも商売が出来るのに…。野村の永井と言う人も、本当に仕事が出来る人間なのかどうか。みんな偽物ばかりですね。

本物をめざし…事前告知して頑張っていますが、なかなかカタル君の実力も3流圏なので、実績を残せないでいます。コンチクショウ!

でももう直ぐ、新しい舞台が幕を開けるはずです。今日は、板の観察をするポイントを述べ、この時期に大量の売り出しだから…殊更、注目されるリクルート株です。出来ることなら買ってみたいが…何しろ、カタル君は追証との戦いの最中です。それでは…また明日。

あらら…アップ間際に東邦チタンは割れました。なかなか底入れしませんね。トホホ…。これじゃ…なかなか買い増しは出来ません。



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