個人好みの銘柄は、概ね…株価の回復が遅いようです。逆に機関投資家向けの大型資本銘柄は既に手持ち株が少ない為か…思った以上に堅調な動きに見えます。カタルが述べている進化論銘柄、つまりSUMCO、古河電工を始めとする安川電機や村田製作などですが…こちらの銘柄群は利食いが効いており、なかなか良い動きになっています。
一方、個人投資家好みの材料株系の動きは鈍いようですね。この手の株は小型株が多く…市場のムードに大きな影響を受けます。機関投資家が取り上げるには難があるのです。ただ、この手の株も…今回のムードの転換、例えば…米中協議の部分合意などがあり、懸念材料が薄れますから急速に値戻しが進むのでしょう。
日経平均株価の本日は22078円で279円高です。この株価はカタルが前から述べている22750円まで…あと一歩の所まで来ています。カタルが述べている22750円と言う「デフレの関門」は、1990年代の高値水準です。この90年代前半は馬鹿政策の連続で、銀行が大量の不良債権を抱え、これから機能不全に陥る時です。
カタルは1991年か…1992年の夏なのですが、和光証券の元副社長小川さんに面会しました。面会当時は、和光不動産の社長です。彼は田中角栄大蔵大臣時代に、山一證券の日銀特別融資の噂を聞き…当時、大井証券だった和光証券も救済して欲しいとお願いし…会社を救った立役者です。つまり…証券界では有名な人間でした。その為、情報網は広く…世間を良く知っていた人です。
その小川さんに、カタルが挨拶に行くと…開口一番、「カタル君、残念だったね。今回は、流石に駄目だ。証券不況なんてもんではなく…当分、株は駄目だよ。私も、人に迷惑を掛ける訳にいかないから顧客を紹介できない。もし良くなったら、いくらでも顧客を紹介できるから…また来なさい。でも今は駄目だから、田舎に帰りなさい」と諭されたのです。
この言葉の重みが。当時にカタルには理解できず、心の中で…(この糞爺、俺が食えなければ…証券会社がつぶれる)…とつぶやきました。その後、数年して、実際に山一證券は倒産するのですが…1992年当時、既に銀行は、身動きが出来ないほど大量の不良債権の山を抱えていたのです。
その後、大型の景気対策を、何度か実施して…なんとか経済を浮上させようとします。今日の大量の国債残高は、この時に作った借金です。その高値が1996年に付けた22750円なのです。既に、一度はクリアしましたが…この水準がデフレ経済、つまり実質時代と名目時代の境目です。
潮目が変わる分岐点です。今回、カタルは様々な理由を述べて、本格的な上昇相場を予感している為に、臨時の会員レポートを書きました。その時も掲げた株価300円台の「O君」、この株価が4ケタ奪回に向けて走り出す筈です。
まぁ、この株だけではありませんが…この金融相場路線の「鐘が鳴る」相場がスタートラインです。
今回、12回目の最終の会員向けレポートでも書きました。その中で述べていますが…残念ながら、カタル自身は前回のバブル相場の入り口を経験しているのですが…何分、その当時は知識不足の若造で、月間の株式手数料を1000万円以上を成し遂げたとは言え…相場の中身を全く理解していないのです。
だから今回の相場が、本格的な金融相場を学ぶ貴重な経験なのです。不思議なものです。今回は理屈通りに…それぞれの整合性が感じられています。
内部留保も、コーポレートガバナンスも、全てがマッチしている様に感じられます。だから皆さんも…カタルが随時、相場の成り立ちを解説していきますから、のんびり、毎日、カタルと共に、株式相場を楽しいで下さい。
一買い、二ヤリの鞘取りゲームではなく、本物相場に発展します。30年間の眠れる獅子が動き出すのです。壮大な相場になると思います。
指数が10倍程度になる可能性を秘めた大相場ですから、個別株の10倍、20倍は当たり前でしょう。どんな馬鹿でも…最低1億円程度は、おカネがなくても作ることが出来るでしょう。このレポートを読み続けて下さい。
事実、カタルは証券マンを辞め、投資家に転向したのです。でも6年を超える「流動性の罠」は、流石に計算外でした。だから日銀の黒田さんを、カタル自身が批判できません。
でも「機が熟する」と言うのは、こう言う事を言うのでしょうね。なんか…ワクワクしますね。途轍もない大相場です。何しろ、30年間も「塗炭の苦しみ」を味わってきました。「石の上にも3年」?…何を、寝ぼけた諺でしょう。カタルは上京以来、初めて…経験するワクワク感をヒシヒシと感じています。
だから米国離れする日本株相場を、最近は、述べています。そうです。此処で…昨日は急いでいて原稿をアップしたために、当初の原稿にリンクを張るのを忘れていました。夕方には訂正をしましたが…そのリンクが此方です。このような意見が一般的だから紹介をしたのです。
富田さんの解説を批判している訳ではないのですが、最後に彼は『いまマーケットは上げるにも下げるにも材料に事欠かない状況にある。上げる時はFRBやECBの金融緩和(金利低下)や景気底入れ観測、売り方の買い戻しなどを材料にしよう。
一方、相場が下げるときは景気減速、地政学リスク、過剰債務などの懸念が出てこよう。どちらのケースでも「材料はあとから付いてくる」ので、ここからはNYダウ日足の動き出す方向に従って対応したい。』と述べています。
つまり主体性がない日本株の状況を述べています。ですが…肝心の事を忘れています。世界経済は、日本の「失われた時代」の30年間、ずっと名目経済下を歩んできました。でも日本はこの間、30年間も清貧思想の実質経済を歩んできたので、伸びしろが全然違います。
緩んだゴムは、もう耐久期間が時間切れで、切れるかも知れませんが、新品のゴムは、幾ら伸ばしても弾力性があります。この違いと同じです。
自然の摂理は変わりません。世界の中で一番、投資に適しているのが、日本市場で…しかも、世界には行き場の失ったお金がウヨウヨしています。だから裁定の売り残が貯まる程…現物株が強いのですよ。こんな現象を経験した人が居ますか?
カタルは初体験です。苦節、30年…。30年前の夏、カタルがサラリーマン生活に見切りをつけ、辞表を出しました。父の死が切っ掛けですが…一所懸命に頑張ろうと思って、新潟の田舎から上京したカタル君、「歩合生活は大変だよ。顧客の基盤が出来るまで、社員として働いたらどうだ」…と和光の常務から、甘い言葉を掛けられたのですが、此方も男ですから、背水の陣で臨み、どちらに転んでも上下の激しい歩合生活を選択しました。その結果、和光の小川さんの予想を…痛いほど経験したのが、年収120万円の世界です。
しかし政策が好転する2003年から2007年は1億を超え…税務署に追われる生活も経験しました。そうして、今に至る訳ですが…おまちどうさまでした。いよいよ「スターマインの打ち上げ開始」でございます。
みんなで…相場を楽しみましょうね。人生は精一杯、楽しんで生きるものでしょう。台風被害に遭われ…悲観に暮れる方も居られるでしょう。でもそんな悲しみも乗り越えて…人生は楽しく生きるものです。
メディアがどんなに悲観を煽ろうが…自分の心は自分自身で制御すれば良いのでしょう。空を見上げれば…青空が輝くのです。下を向いて泥水ばかりを眺め嘆いていても、何も生まれません。人間は、常に希望に燃えて…明日に向かって歩むのです。それでは…また明日。