昨日は会員向けレポートを書いており、なかなか名言かな?…と思った次第です。本日のコラムの題名は「魔法の鏡」です。実は昨日の公開レポートの「人間は気力が大切」と言う下りは温泉宿の鏡に映る自分の姿を見て思った次第です。仮に、この温泉宿の鏡がカタルの新たな決意を生み出さなければ、何の価値も生まれません。
でもカタルは、その鏡に映し出される自分の姿を見て…すっかり落ちぶれた老人がそこに佇んでいるのを感じました。普通の人なら…なにも感じず、何の気持ちの変化も生まれないのが普通でしょう。…ですがカタルは、その姿を見てガックリ来たのです。
そうして…これでは駄目だ!もう終わっていると感じたのです。この奮起を促す役割をしたのが温泉宿の鏡であり、この効果を生んだので…温泉宿屋の鏡は「魔法の鏡」と言う名言を思い付いたのです。仮にこの決意が、今年の相場での成果に結びつくなら…まさに本当の「魔法の鏡」になります。
世の中は、全て…そうですね。同じ現象を見ても気付かない人は、なにも感じずに…人生の時間を無駄に終えます。 でもカタルより、少し年下のソフトバンクの孫正義は、幼少時代は貧乏で苦労をしたのです。お婆ちゃんがリヤカーを引いて、街へ、残飯をもらいに行き、そのヌルヌルするリヤカーをお婆ちゃんと一緒に押して帰ってきて、豚かなにかの家畜に餌を与えた経験があるのでしょう。だから、その苦労が源泉になり、米国の留学時代も頑張ることが出来たし…日本の仕組みにも負けずに、努力を続けて今の姿があるのでしょう。
でもそんな事は、知っている人は、彼の「生い立ち」を知っているでしょうが、表面しか見てない人は、なにも感じず…あいつは恵まれていると思っているかもしれません。
確かに…留学をしたくても出来ない環境の人も居るでしょう。でも人間は、自分が与えられた境遇の中で、どう生きるか? それに…尽きると思うのです。子供は親を選べませんが…でも自分の人生は、自分の手で築きあげられるのです。だから「魔法の鏡」なのです。
世の中の事象の全て…その事件が生まれる背景が存在します。カタルの努力が足りないから、年下の孫さんは、既に世の中に出ているのに、カタルは燻り続けた人生を送っています。
その全ての源は…何か?
そうです。意欲であり気力ですね。自分自身の心の底から、湧き上がる気持ちの問題でどんな困難な問題も解決することが出来ます。
問題を探し、普段から考えていれば…何気ないニュースも、自分に取って宝物に変えることが出来ます。今回の会員レポートは、その事を伝えたかったのでしょう。同じニュースを見ても、分かる人には分かります。でも自分自身に、その意欲がなく…ただ読むだけで、文字を追っているとすれば…心に響かず、文字の羅列に化してしまいます。
カタルは普段から「感じる心」を持ってニュースを考えています。ゴーンの不法脱出問題もそうですし…今回の革命防衛隊のソレイマニ司令官の空爆による殺害は正当化できるのかどうか…。そもそもカタルには、何故イランの防衛隊がイラク領内の空港で殺害をされたのでしょう。
カタルには事前の予備知識がなく、イラクにイランの力が強く働いている構図が理解できません。 ISを取りあえず、やっつける為に、イランが支援をする民兵組織を活用したのか…。何故、イランはイラクを侵略するのか? イスラエル寄りのトランプが、イランを敵視する態度は、何故、生まれるのでしょう。
やはり、なんでもそうですが…一つのニュースの理解を深めるためにも、その背景の理解が進まないと…判断が出来ないと言う事です。
カタルはある意味で…致命的な失敗を犯しました。その為に2018年の後半から2019年の相場のチャンスを、充分に活かせなかったのです。進化論の話です。
カタルが古河電工を選択した背景にあったのは、あるレポートが、その源になりました。しかしその恣意的なレポートの解釈の仕方を、間違ったために…古河電工を選択し、失敗を犯しました。
でも…もし、この失敗を成功に変えられるなら、そのチャンスが、いよいよやって来ることになります。だから年末の…あの75日線のレポートが存在したのです。
でも、そのようなカタルの潜在意識まで、あのレポートから読み取れ!…と言うのは、所詮は、無理と言うものです。今回はG君の事例を紹介して、その軌跡を追う形で、有料会員向けのレポートの教材として…使いました。
一つのレポートには、その背景に流れた意図が隠されており、どうして…作者が、そのレポートを、どんな気持ちで綴っているか? 作者の心になり切らないと、なかなか真意の理解は進みません。役者が、その役に成りきって、自分の心を消す動きに似ています。
この米国の行動が、これから…どう相場に影響を及ぼすか? 色んな条件が重なりあっている姿が、思い浮かびます。でも基本は米中貿易摩擦の緩和から、世界経済が立ち上がる姿が確認されています。これをカタルは、ずっとレポートで採り上げています。切っ掛けは、TSMCの増産体制への転換の記事です。その為にスクリーンが大きく上がったのが、スタートですよ。あれは10月18日の出来事でした。しかし実際のDXI指数の上昇は、その後です。
でも…面白いでしょう。必ずしも…早く知ったから、株式投資が儲かるかと言えば…そうではありません。むしろ遅い方が正しいタイミングで投資が実行できるかもしれません。
そもそもTSMCは、データセンター向けの受託生産企業なのです。このデータセンターと言うのは、グーグルやアップル、フェイスブックやアマゾンなどのGAFAのサーバーへの増強の話です。この情報の蓄積の伸び率はドンドン増え続けており、その管理の為に、膨大な投資が必要で、5G時代になると、その情報量が全然違うのです。だから半導体は兎に角…足りなくなります。その半導体の微細化加工の技術水準も、どんどん上がっており、最先端の半導体を使わないと競争に勝てません。
この辺りの事前知識がないと、株価の動きが、何故、その時期に起り、この後、どういう形で広がって行くか? 米国ISM製造業景況指数が低下したタイミングと、米中貿易交渉の妥結、調印の話と…相場の繋がりが見えて来ません。様々なニュースを頭の中で組み立てて、市場の見えない糸を組み合わせる「市場の整合性」の話が、如何に大切か…ご理解が進むでしょうか?
兎に角、株式投資は、そう単純ではありません。いくら知っていても、奥が深く、自分の努力の限界があります。その為に、どれを選択し、どれを捨てるか?…と言う作業も必要になります。その結果が年間の運用成績なのです。
残念ながら、カタルは先ほど述べた進化論の解釈の違いを読み間違ったのです。5G投資は電波が微弱で直進性が短く、基地局が膨大に必要になると言う恣意的なレポートを読んでいた為に…カタルは光ファイバーの量が、兎に角、爆発的に増えると言う事前観測を元に行動した結果、古河電工の選択になったのです。
しかし、その5G投資の山が何処にあり、どの時点で世界競争に負けている古河電工の業績に寄与するか?…と言う時間の読みが、間違っていました。でも進化論を最初に述べる段階で「早過ぎる」と述べつつ…株価を追い続けました。でも結果は、半導体のSUMCOの方が先に立ち上がっています。
言い訳をするつもりではないのですが、銘柄の選択の背景を、どういうステップを踏んでカタルは読者の皆さんに伝えているか?その背景のプロセスを具現化しているのです。
どんどん…レポートは高度になります。カタルレポートは…その背景を理解できる人は、それを面白おかしく、読むことが出来るでしょう。故にカタルの読者層は、大学教授とか医者とか…社会的に地位のある専門職の人が多くなっています。
当然のことですが、カタル自身が、いつも手探り状態です。だからいつも自分自身の意欲を、高い水準で保たないとレポートが続きません。今年は「魔法の鏡」にする為に、深みのあるレポートを、構築し続けるつもりです。だから読む方も大変ですよ。
分からなくても…構いません。理解できなくても良いと思っています。カタル自身が更なる高みを目指し、一流域を追い続けます。果たして一流域に到達できるかどうか分かりませんが、その過程を、馬鹿が騒いでいる…と言う冷めた目で、レポートを読んでいいと思っています。
なんでも継続すれば…その内、ある程度の水準まで、自分自身の技量も更に上がるのでしょう。 最後に会員の方にも紹介したニュースを、皆さんも読んでください。この背景が…今、述べている「魔法の鏡」の本日のレポートです。
さぁ、明日から令和2年の新しい相場が開始されます。カタルは心新たに意欲を高め、挑戦を続ける人生を送ります。皆様は…どんな一年を過ごすのでしょう。それでは…また明日。
会員の方は新しいレポートをアップしましたから、お読みください。