日経新聞を信じて…記事を鵜呑みにして読むと「間違いを犯す」と思います。恣意的な表現が多く…客観論で捉えていません。方向性を間違った方向性に誘導しようと言う意図を感じることもあります。基本的に新聞も数社、今では海外版のニュースが手軽に手に入ります。翻訳ソフトも発達しており、大まかな内容なら分かりますからね。
下院の景気対策の通過は決まっていましたが、問題は勢力が拮抗する上院、さらに今回は最低賃金の引き上げ(時給15ドルです。)の話が「焦点」だと報道されています。焦点のあて方が違うのでしょうが…ポイントは民主党内の争いなども、これで分かります。
同じく日経の一面の「自社株での買収」の税優遇処置は良いことですね。これで構造改革が加速します。この話は企業の内部留保の話に繋がり、如いてはROEの話に発展して、再び…自社株買いに帰ります。効率化社会の一助になるのでしょう。良い政策です。
菅政権は地味ですが…携帯料金の引き下げは村社会構造を動かし、個人消費に繋がる話です。だからいい政策です。故に日経平均株価が3万円を超えたのです。また株価は上がりますね。基本的に新聞記事を読んで、記者の主張が正しいかどうか…。何故、このような表現をするか? 色んな背景を考えながら…記事を読まねばなりません。
ページをめくり…3面は「金利上昇、緩和マネー転機」となっています。
確かにこの方向性には違いないでしょうが…考えてみれば分かります。アップルの売り上げはTTM(予測値)273857で営業利益は67138なのです。売上高営業利益率は24.5%です。金利が1%程度上がっても、ビクともしません。ただ…ジャンク債のような信用度の低い企業は僅かな環境変化で揺れます。赤ちゃん企業は適応力がありません。ソフトバンクなどの新興企業に過大投資をする企業はマイナスになります。特にソフトバンクはレバレッジを大きくかけていますから、そのコストが上がります。
感覚的には、このように日経新聞が報道すると…付和雷同組の経済を良く知らない連中は自慢気に語ります。金利が上がるから株価下がるよ…と言います。
ですが単純にリートなどの土地資産は下がりません。一見、正しいように思えますが、資産インフレがあるから、金利が上昇すると言えます。地価の上昇と金利のバランスの問題です。ざっと…見出しを見ただけで、何が書いてあるか…その関連を習得できます。
しかし本日はもう少し掘り下げて…カタルの現在の謎を、具体例を交えて考えます。カタルもその答えが分かりません。
昨年9月にカタルは失敗をして、年末にかけ「カタルの失敗」と言うレポートを書くことに追い込まれました。その中で自動車部品株の話をしています。具体的には「スミダコーポ」(6817)、「ユニプレス」(5949)、「ハイレックス」(7279)などを…掲げており、同時に株も買っています。この時期は、昨年の6月頃からです。理由は5月頃には…中国での自動車販売は回復していました。何しろ…世界一の市場です。
ところがカタルの考える頭の中の相場観(イメージ図)と、現実のズレが生まれ…何度もスミダを買っては投げ、買っては投げを、繰り返していました。ユニプレスなどもそうです。ここで完成車メーカーのトヨタのチャートです。
これを見ると…実際には8月になって株価が上がり、直ぐに調整過程に入り11月に上がり…2月に上がっています。カタルガ取り組んだ6月は、方向性は正しかったけれど…時期が到来せずに早かったのでしょう。だから7月末に大きく売られています。コンチクショウなのです。折角、狙っていたのに…タイミングが合いません。
肝心なスミダコーポのチャートを掲載します。トヨタなどの完成車メーカーは既に株価が上がり始めているのに…スミダコーポは8月中まで下げています。この為に、カタルが相場の方向性を間違ったとも言えます。
なかなか狙い通りの動きにならないから、9月からの下げを見てロコンドの3割乱高下に向かえ!の格言から、3000円割れから本格的に参加して今現在に至っています。これがカタルの失敗です。ですが…スミダと同時期に「島精機」(6222)なども取り上げています。
ところが…同じ自動車関連でも株価の回復度合いが違います。スミダは既に修正され…なかなか動かなかったハイレックスもここに来て株価は急伸し始めています。ですが…日本製鉄系の村論理の会社であるユニプレスの株価は低迷を続けたままなのです。
同じ自動車部品でもスミダのコイルは生産が増えると直ぐに必要になります。ハイレックスのコントロールケーブルもそうですが…ハイレックスは独立系で販売が弱いから遅れていたのでしょう。更にプレス機械の設備投資のユニプレスは日産などが主力で…日産は数量競争から脱落しています。更にプレス機械は新規の車種向きですから…改善が遅れますね。だから企業業績を見ると3Q段階でも大幅な赤字なのでしょう。
ですが…カタルは金曜日の下げ相場のなか918円で1000株だけユニプレスを打診買いしてみました。スミダコーポの最後の下げ過程に見えるからです。3月決算期にかけて大きく上昇する銘柄の一つでしょう。ここから下値を段階的に買い下がると、たぶん…2割から3割程度の利益は、確実に手に出来ると考えています。5月には利食いをできると思っています。
金曜日は他に…高利回りの低位株のS君を244円だったかな? 5000株買い、更に…F君の大引けを500株だけ追加で買って、合計で9000株に持ち株を増やしました。あと1000株を買うと1万株になります。
このF君は米国の個人消費関連銘柄です。米国のクレジット利用率は低下しており貯蓄率は上がっています。ジャブジャブの資金環境なのです。更に…また給付金の配布です。どうか…しています。金利が大幅に上昇する筈です。
ですが…10年米国債チャートを見ると、この1.6%台から動きは重くなるはずです。FRBの態度から見て一気に方向転換をするようには見えません。パウエルは3年と言っていましたが、市場は既に2年と読んで…行動しています。この移行処置が、どの程度の時間で消化されるか…の話です。
日経新聞の短絡的な市場金利の上昇が、成長株の株価を暴落させるような「勘違いを与える」報道は、間違っています。アップルは25%ですよ。1%や2%の金利上昇でビクともしません。通常はこの株価の下げは買い場ですが…どの程度の速度で日経新聞の懸念が市場で消化されるか…その時間の読みは難しいのですが…昔から「節分天井、彼岸底」と言いますから、準備をしておかれると良いのでしょう。
この3月のボトムから5月の決算発表まで相場は楽しめます。カタルは三菱UFJなどの自社株買いがどうなるか…本日の日経新聞は企業経営者の背中を押します。金融界はフィンティックの新興企業のノウハウを蓄積すべきです。そのような積極的な行動に出る企業が次の金融の世界を支配するのでしょう。実体経済と金融経済と言うか…車の両輪です。
大昔、三重野元日銀総裁は土地や株が下げても実体経済はビクともしないと述べて…強引に市場が下げ足を速める最中に…利上げを実施したのです。まぁ、その前の澄田総裁がバカだったのですが…日本のトップは本当にバカばかりです。
だから時間が経過して…みんなが疲弊をします。1992年のパイオニアの指名解雇事件の時に、メディアが終身雇用と言う古い概念で、メディアがパイオニアを叩いた為に、他の企業は構造改革に二の足を踏みました。しかし…非正規社員の現実は、時間を掛けて訪れ…とうとう2015年かな? 電通まで新入社員を追い込んだのです。メディアと言うのは犯罪者です。
日経新聞の記者やNHKのプロジューサーが、どういう番組構成をするのか? 官僚筋の甘言に惑わされ…古い概念を持ってないのでしょうか?
報道により国民の高揚感は大きく変わるのです。いつまでも他人を「誹謗中傷」する狭い料簡の実質時代的な発想ではなく…名目時代の行動的な「ゆとりのある社会」の構築を目指したいものです。総務省のゴタゴタを取り上げること自体が…どうかしています。未来図を見つめ、夢に向かって行動をするのが、名目時代の行動でしょう。「他人の不幸は蜜の味」と言う虐めは、実質時代の清貧思想の考え方です。いい加減に方向転換をし…共に歩みましょう。
また明日。