あぁ~良かった。本日の日経新聞を読んで…少し、ホッとしました。3面に「世界株高3つのリスク」の文字が躍っています。しかし相反する事象が、同時に掲載されています。5面の「スロートレード解消へ」の記事ですね。中国の「一帯一路」政策は、素晴しい成果です。安倍さんは、習近平氏の足元にも及びません。やはり此処までの実績は、彼の方が、ずっと上でしょう。
基本的に株式相場は、いつも「意見対立」がないと相場が育ちません。だから株高に対する批判があると…ホッとするわけです。相場を観ていると…完全な強気一色の展開で、カタルも、この所は注意を促す「諺」などを紹介しています。これだけ株価が上がると…誰でも、やはり不安を覚えるわけです。しかしカタルは、この所…少し、ほっとしています。
本日の日経新聞にも警戒感を促す記事が掲載され、ブツブツは空売り比率を減らしたとはいえ…未だに空売りをやっている訳です。更に、講演会では、弱気論をぶち上げる評論家が存在します。良い感じですね。カタルは「空売り」も、少し研究をしようと思っています。折角、証券マンを辞めた訳だから、日本国の為に、買いだけで資金を入れる役割を終えても良いでしょう。22750円のデフレの実質時代の壁も、既に打ち破ったのです。
ただ…依然、相場全体を見ていると、割安の銘柄が多く在ります。本当は…もっとTOBなどが、炸裂すると良いのです。日立国際のTOB合戦は面白いですね。KKRによるTOB価格が安過ぎると市場は反論している訳です。KKRはTOB価格を2503円から3132円へ引き上げました。この背景には、エリオットの存在があります。
仮にKKRの買収が成功して、傘下になったとすれば…KKRは運用会社ですから、高い企業価値を、回収せねばなりませんから、必死になって、日立国際を改善します。高株価に見合う企業内容にしないと…更に高値で企業を売れないからです。つまり社会全体に効率化の波が波及します。
先日は、アサツーDKに対するTOBが公になっていました。基本は此処です。日本は非常に非効率な社会形態ですから、この形態を効率化に変化させるためには、「M&A」が有効になります。経営者が変われば、良くなる会社は、腐る程…あります。東芝などは、良い事例でしょう。本当は東芝も「乗っ取り」されていれば…良いのです。
この文化は、社会変革のスピードをあげます。昨日、紹介した売上高利益率の話など、無駄な分野に、日本企業は力を入れます。みんな…横並びの参加をしています。「AIスピーカー」などは良い事例でしょう。大変な開発費ですよ。分野を特化させたビジネスなら分かります。音楽だけとか…。でもソニーなどは…折角、経営危機を克服したのに、あまり社内体質が変わってないようにも感じます。
要するに…市場は限られていても、成長が期待できなくても、利益率が髙ければ…商売としては良いと思うのです。地味でも高収益なら良い訳です。ルネサスエレクもトヨタの要請を断れるような…高い利益を確保していれば、今頃は世界競争に勝てていたのです。それなのに…村論理を優先するから、負け組に転落するわけです。トヨタは「適正利益」の意味を、考え直す必要があります。既に大企業なのです。
日本企業は、欧米に比べ…大きく遅れています。逆説的に言えば…それだけ魅力があるのです。つまり経営者が、まともになれば…社員も、消費者も…良い訳です。やがて税収は上がり、日本国にとっても良くなります。
だからM&Aが盛んになる事は、市場経済の成長に欠かせないアイテムの一つです。村論理で、このチャレンジをする行動を制限すべきではありません。過去、日本空港ビルディングもブルドックソースも、皆そうです。経営者が怠慢だからヘッジファンドに狙われる訳です。それをNHKなどは、「乗っ取り屋」という視点で、ドラマを作成して…感情論を育てました。「ハゲタカファンド」など…と、そんな視点で捉えます。
でも買収により企業価値が上がると言う事は…よく考えれば分かりますが、良い事ですね。日本全体が効率化されます。利益率が上がる事は、悪いことではありません。旧経営陣が怠慢だから、ヘッジファンドに狙われる訳です。正常な市場評価なら、買収の対象にはなりません。一所懸命に経営をして、利益を計上しているなら、それで良いのです。
それを…会社の経費は、使い放題、会社の資産を、私物化するケースは山のようにあります。しかし上場企業では、そんな行動は許されません。非上場なら勝手にすればいいのです。上場企業は、日本を代表する産業です。世界競争を基準にして、負けていて…悔しくないのでしょうか?
トヨタの売上高営業利益率は5%程度の話しでしょう。何故、10%、20%と上げないのでしょう。株主は、良く満足していますね。基本は此処でしょう。米国の成長企業の効率は非常に高いのです。
市場は、企業を私物化する経営者を排除すべきです。M&Aの話題が、連日、新聞を賑わすような躍動感が溢れる…市場になる事を、カタルは望んでいます。それでは…また明日。エリオットは、もっと、頑張れよ。乗っ取り屋のファンドと言われようが、カタルは、彼らの行動に期待します。