相場観の修正論理

誰も…未来の形など分かりませんが、日経新聞によれば、総選挙の可能性が高いとか…。戦争などの戦略上の選択と同じですね。選挙は、もっと「高尚な戦い」と思っていました。相手の陣容が整わない中で…早急に実施する不意打ちは、奇襲攻撃のようなものです。まぁ、安倍さんにも「ユトリ」がないのでしょうが、日本の未来を決める選挙なので、正々堂々と戦うのが…筋のような気がしています。すこし…ガッカリしています。

まぁ、もともとアベノミクスも「流動性の罠」に陥り、政策の採点をすれば、辛うじて…合格点に届くかどうかの水準で…決して、褒められたものではありません。要するに野党が馬鹿なのです。森友学園も加計学園など…週刊誌レベルの戦いで、政策論争を全くしませんからね。総じて日本人のレベルが低下している証なのでしょう。民進党の在り方を観ると、他人批判など、どうでも良い話なのに…。まるっきり時代を理解してないように感じています。

はやく、スマートコミュニティーに対応する「法の整備」は欠かせません。電子カルテ一つ、まともに作れないのです。大病院の待ち時間問題など…多くの課題が残ったままです。二重三重の検査は、一度、やれば充分なのに…。カタルには、日本株が、なかなか新高値を更新しない現実を考えると…東芝のような事例が問題だと思っています。あんなのは…早く切ればいいのです。東証自身が、村論理に染まっているから駄目なのです。市場原理を導入せずに、日本空港ビル問題やブルドックなど…数々の過去の問題に、真摯に向き合わず、先送りする村論理の対応が「失われた時代」を長引かせています。

まぁ、新規カタル銘柄の夢テクは、小型現物株なので…選挙のような不安定な局面にマッチしていますが、これで大型株の相場はありませんね。銀行などは戻るのでしょうが…あまり強い回復にならないのでしょう。ただ論理的に見て…郵政株より、みずほ株の配当利回り投資の方が、優れていると思っています。

一気に、株価が新高値を更新できるかどうか…。やはり選挙の行方は気になりますから…本格的な株価上昇は、その後になるのでしょう。何しろ、カタルは今回の下げは、安倍政権に対する政権不安に対する見方じゃないか…と思ったほどです。やはり大きな資金を投じるのは、選挙の結果を観てからになるのでしょう。

このように…常に相場観は、修正されていきます。一つの事象が新しく現れると…その現象を組み込んだ、新規の相場シナリオを考えますね。この新規のシナリオが正しいかどうか…。それを実際の相場を観て、その反応を観ながら、自分の相場観を更に修正します。何度かフィードバックさせながら、修正して、現実は、落ち着きどころを探します。

本日の日経新聞の4面に、新興国の株高が書かれていますね。先日、カタルはBRICsの株価を、何故、検証したか? 同じことです。つまり「ダリオ時間」と「イエレン時間」の時代の反応を、観ている訳です。原油価格の相場も、同じ土壌にあります。スペインやイタリアの不良債権問題も同じですね。

リーマンショックから、世界経済が、どの程度…回復しているか? 本当に…厳しい金融規制がクリアできたのか、どうかのバロメーターです。このような現象を観ると、イエレン時間の流れが優勢で、テーパリングは正しいのです。だから米国は、国債の償還金を再投資せず、マネタリーベースを減らす事が出来ます。

ただ昨日見たように…米国の金融株は上がっているとは言え、10年かけて2割程度の上昇なので…事を急いでは、駄目なのです。慌てて金利の引き上げなどを実施すると「ダリオ時間」の復活も、あり得ます。バブルが生まれる程度が、丁度、いい湯加減なのでしょう。このカタルの仮説が、正しく…イエレン氏も、よく現状認識が出来ているなら…なかなか上がらない人件費の上昇を、待つことになります。あるいは消費者物価の上昇ですね。

未だに、この二つの重要な指標は上昇していませんから…慌てるとダリオ時間の復活が予想され…息の長い景気上昇局面は消えます。逆に、イエレン氏が上手く立ち回るなら…さらに株価は上昇し…バブルの様相を見せる筈です。そうして金利が上昇する筈ですね。米国国債の金利動向が、これから重要なバロメーターになります。

少し…皆さんには、難しいかな? でも非常に大切な事なのです。果たして…クラスを何処まで、上げられるか…。このクラスと言うのは…株式の時価総額の話です。選挙を控えれば…当然、大きな資金を動かすわけに行きません。自民党が優勢でしょうが…やはり結果を観なくては…分かりませんからね。思い切った行動には出られません。

当面は夢テクのような小型株が優位なのでしょうが…、あまり株価が飛ぶようなら…クラスを変えて、ケネディクスとか…JVCKWとか…アコムもそうでしょうが、その手のクラスの株に、焦点を変えます。自民党が完全に勝つなら、邦銀株のような大型株が賑わう事になります。

この事例が、正しいかどうか…分かりませんが、要するに…選挙と言うファクターが新たに生まれ…相場観は、若干、修正される訳です。ただ時期が年末に向かうので…いよいよ相場は、儲かる「アノマリー・タイム」の到来です。弱気になる場面ではありませんよ。この確率は…ほぼ100%なのですね。だから選挙と言う不安要素はありますが、弱気になる場面ではないのでしょう。それでは…また明日。

昨日のビットコインの話ですが、JPモルガンのダイモンも、カタルと同じような事を述べているのですね。此方です。



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