新春を迎え…1

みなさん、明けまして、おめでとうございます。本年も、よろしくお願いいたします。

毎年、年が改まると、今年こそはと、心新たに…頑張ろうとしますが、年が終ってみると、いつもたいした事はなく、宝くじに当たる訳でもないですからね。そんな訳で、無難に1年間が過ごせるのが、一番いいかな?…とも考えています。

今年のカタルの課題は、「どうしたら、チャンスを活かせるか」ですね。毎年、チャンスはあります。でもそのチャンスを、しっかり活かせるか…どうかなのです。昨年だって、Vテクなどは、なかなかですからね。2倍程度なら…何銘柄か、毎年、レポートに登場しています。そのチャンスを、どう活かすか…なのです。

今年は…難しいと言うのが正直な感想です。

NY市場の推移

世界経済は米国が覇権を握っており、既に米国株は8年程度の上昇を続けています。バーナンキ元FRB議長のテーパリング(量的緩和からの縮小)発言(2013/5)から減速したとは言え株価は上昇を続けました。イエレン時間とダリオ時間の対立が生まれましたが…この時間は1年半程度と短く、調整期間と捉えることが出来るのかどうか…の疑問が生まれます。

むしろリーマンショック後の上昇波(6年間)上の…イレギュラーの延長波と言えるのかもしれません。その延長波の最後の伸びが、トランプ政権誕生後の株価急伸です。なにしろ、多くの識者がトランプ政権に対し…疑問符を投げかけています。カタルはIoT時代を活かせるか、どうかに尽きると考えています。スマートコミュニティーは雇用形態が変わり、価値観の変化が起きると考えているのです。幸福感とか…豊かさとは、何か?…と言う命題ですね。

お金を稼ぐことが、豊かなのか? カタル自身61歳になり、この30年余り、失われた時代の中で、歩合生活を通じて葛藤を続けて来ました。最初は年収1億を目標に、頑張って来ました。でも実際に毎月1000万近いお金を手にしても、お金など使う所がないのです。金持ちは高級車に、高級時計など…でも、たかが知れています。馬鹿をやれば…一晩で2百万や3百万は消えますが、通常の飲み方では、銀座のクラブをはしごしても、毎日20万は使えません。つまりお金など、豊かさや幸福感には結びつきません。

むしろ、小さな子供の笑顔などを観ると…幸福感を覚えるのです。ある日、小さな僕が、お母さんに向かって、笑顔で「楽しかったね。」と言うと…お母さんは「そうね。また行きましょうね。」と応えていました。その光景を思い出すたびに…幸せな気分が甦るのですね。皆が、笑顔に過ごせる社会とは…何か? どうしたら…みんなが笑顔の多い社会を実現できるのか? そんな風に思うのです。

だから昨年は、電通事件を観て、悲しい気持ちになり…クラウドワークスに肩入れし過ぎ、撃沈でした。日本は兎も角、偽物が、おおぜい、上に存在する村社会ですからね。意欲ある若者を叩く社会構造です。笑って許せる社会の寛容さが、必要だろうと考えています。メディア関連の人は、良く考えた方が良いですね。みんな、馬鹿をやって来たはずです。

さて…話を戻しましょう。故に、体を動かし…モノを生産する事が、賃金を得る手段ではなく、IoT社会の実現は、お金の価値観と言うか…みんなが求めるものが…大きく変わるのです。

皆さんは携帯のゲームに時間を、どれだけ使いますか? 単純な繰り返し作業をして自分のキャラクターが強くなり、ステージをクリアするたびに達成感を得て、満足感を得るのですね。仮想現実の世界です。バーチャルの世界が現実と融合し…新しい世界が生まれている様にも感じます。

様々なアイディアが生まれますね。クラッシック音楽の解説サイトのゲームバージョンとか…バッハやモーツァルトの時代背景などを取り入れ…その旋律が生まれる誕生の秘話をゲーム化すれば…参加者は少ないでしょうが、豊かな時間を過ごせるかもしれません。そうして…その場面を巡る旅行などを組み合わせ、歴史体験をするビジネスなど面白そうですね。生産活動より娯楽などに費やす時間が、求められるのかも知れませんね。

AIの進化が人間の仕事をどんどん奪い、人間の生活パターンが変化する時代なのでしょう。果たして…70歳のトランプ氏は、このような未来社会を促進させることができるのでしょうか? 彼は1946年生まれです。70歳ですね。IoT社会を実現させたビルゲイツは、カタルと同じ1955年生まれです。アップルのスティーブジョブズも同じ1955年生まれです。この世代が時代をラッセルする先駆者なのです。

だから…カタルはエリオット株価波動論に登場するイレギュラーの延長波の可能性も、視野に入れています。逆に日本株のバブル相場を創ったプラザ合意からの4年間の連想も、視野に入れています。仮に現在の状態で、更に減税や財政出動などをすると…経済は過熱し…中国の過剰生産体制のような現象を生む可能性も考えています。破壊と誕生のセオリーからすれば、それから、本当の意味でのスマートコミュニティーが、誕生するのかも知れません。

逆にトランプバブルが…IoT社会の到来を、早める投資になるかもしれません。そうすると…本当の意味での「グレートローテーション」(人類の大飛躍時代)に繋がるのかも知れません。現時点では…様々なシナリオが頭を過ぎります。だから、冒頭の「今年は難しい…」と述べたのですね。要するに、未来図は、様々な選択肢が現時点では存在し、トランプ氏が、どの選択をするかにより…市場は大きく揺れると思われます。

一番、注意を払いたいのはトランプ政権の対中戦略です。基本的にスタッフがオバマ政権とは違い、強硬路線の選択をすると思われます。だから多くの日本企業が中国に依存しているので…この影響は大きいですね。故に、失われた時代(空洞化)の巻き返しも考えられます。アークはそんな環境で生まれた銘柄です。

シャープもそうですが…アークも過大投資が重荷になり、縮小均等の道を歩まされ、清算しました。その様子をキャッシュフロー面で…観ると、良く分かります。年初とは言え…この話を展開すると…更に長くなるので、本日は「サワリ」だけにして…、明日の原稿に繋げます。何故、この話を書こうと思ったかと言えば…、名目時代と実質時代の時代背景が、如何に、経営判断に大切か?…を、痛感するからです。明日はこの続きから原稿を進めます。また…明日。

本年も、共にがんばりましょう。宜しく。

アークのキャッシュフローの推移

 



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