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市場価格と言うのは、賢い株価なのでしょうが、素人が付けた株価と言う印象が否めません。カタルには不可解な現象が、随所に見られます。どうしても…三菱UFJの株価がこの水準で長く居ることが、おかしいと思うのです。この疑問はリーマンショック以来です。

カタルの基本的な株価評価と言うのは、通常は「純資産価値」が基準になります。黒字で配当を続けているなら、その純資産価値に、「10年分の利益」を上乗せした株価が、一つの目安だろうと思っています。だって黒字で配当をしていれば、内部留保は増え続けます。つまり純資産は増え続けます。だから10年程度の利益を純資産に加えた株価が、正常な株価評価に思えます。

三菱UFJの場合、一株当たりの純資産は1245円です。そうして前期の一株利益が40円ですから、1245+400=1645円が正常な株価評価だと思っています。

ところが…現実の株価は400円ですよ。まったくカタルには理解不能な水準の株価です。これは与信費用が生まれる「コロナ禍」以前の話です。どうして、このような現象が生まれるのでしょう。ずっと…疑問が続いています。この純資産に利益の10年分が普通の評価だろうと思っています。

最近、読者からのメールに誘発されて、一旦、撤退したと言うか…、取り組みを止めたU君と言う会社を、買ったのです。まぁ、最近と言うより、少し前の話ですが…たしか300円台で株を買い、下げたので200円台でも、また株を買ったのです。この会社、倒産も視野に入れなくてはならない様な「危ない会社」で、赤字です。でもカタルはこう考えたのです。

売り上げが1400憶円もあるから、適性な時価総額は、もっと高くて良いんじゃないかと思ったのです。本日の株価は8円安の312円です。これを元に計算をすると、発行済み株式総数が1929万株ですから…約、時価総額は60億円です。 でも売り上げが1400億円もあるのです。製造業ですから、仮に5%程度の売上高営業利益なら70億円です。つまり1年分の利益で、その企業がまるまる手に入ります。売上高と言う指標は、株価評価でも重要なアイテムだと思うのです。ロコンドの評価に繋がります。この成長力はすごいのです。

自分が営業をして、実際に稼ぐと分かります。1億円の売り上げを計上するのは大変ですよ。証券歩合セールスは40%をもらいますから、この売り上げを計上すると4000万円の年収になります。製造業の場合、原材料費の他に、生産設備の償却費など…色んな経費が掛かります。でも通常は5%程度の利益は、どの業界でも普通です。

逆に今の主流の産業(スマートコミュニティー)は、売上高利益率が高い企業だと30%~40%近い企業は、世界でも大きく評価され一流域の企業です。巨大企業のアップルやグーグルの最終利益でも…21%もあるのです。 一方、日立2019年の良い時でも5.4%に過ぎません。

誰もが、参入できる分野だと…どうして競争が発生して、この5%辺りが一つの基準でしょう。日本の場合、この水準を、上げるべきだと思っています。ハッキリ言って、通常の状態なら10%程度を目指して、産業を「淘汰」すべきです。

株価が上がる企業を見ると…利益率の低い分野から撤退をして、利益率の高い所にエネルギーをシフトします。のほほんと…雇用を守るために、利益率の低い社員を、分野をいつまでも続けませんね。通常は、リストラの対象になります。富士通は何故、黒字にも拘わらずリストラを敢行し、それを市場が評価し株価が上がったか? 資生堂もそうです。でも…まだかなり低いのです。

皆さんは、株価を考える場合、もっと売上高を評価すべきでしょう。

ニチイ学館(9792)の日足推移

例えば、先日、ニチイ学館がMBOの対象になりました。市場の評価は低く1100円ラインでしたが、1500円で株を買い取ると発表されました。これを元に株価を計算すると、売り上げが約3000億円です。1500円の株価だと時価総額は約1000億円です。介護の世界はそう大きな利益は見込めません。何しろ、国の補助金で成り立つ産業です。儲ける訳に行きませんからね。

でも先ほど5%程度の利益は、許されるのでしょう。3000億円の5%は150億円で、この10年分だと1500億円ですね。まぁ税金を払ったり…経費を計算すると違う形になりますが、この1500円でMBOをすると言うのは、妥当な評価だろうと思われます。寺田さんらしい発想です。何処かの会社か、ヘッジファンドが1500円を上回る株価でTOBを掛けても、成り立つような事案です。

つまり…売り上げって、やはり大切な基準だと、此処では、言いたいのです。ですが…日本の多くの経営者は、効率経営を考えません。マスクが儲かると思えば、我も、我も…、ブームに一斉に走ります。少し前は、小さな非上場企業が脚光を浴び、「スタートアップ」企業が持て囃されました。でもコロナ禍で…すっかり沈静化し始めています。

ソフトバンクを、見ると分かります。ウーバーやWe Workの失敗をみて…世間はすっかり冷めたようです。有望だと考えられていた「滴滴出行」などの未来図も、最近は評価を下げています。でもNHKなんかの番組を観ると凄い企業です。カタルの評価は、やはり高いかな? WSJにも…記事が載っています。これは疑問を呈しているマイナスの記事です。

ここにきて、バフェットは反省をしている様で、キャッシュ比率を高めています。彼はカタルとは違う見方を、し始めたように感じます。コロナ禍で社会構造が大きく変化すると言う見方なのでしょう。自然の原理で、5G時代になると、スマートコミュニティーの世界が革新的な変化を遂げます。遠隔地治療のロボット手術など…代表的な事例なのでしょう。

少し前の時代にLINEのテレビ電話なんか、考えられませんでした。昨晩はロンドンと孫の会話を楽しみました。彼女は久ぶりに郊外に出て、ハンモックで遊んでいる孫と会話をしました。すごいですね。これが日常です。

GDP上位の国

アイフォーンが発売されたのは2007年の話です。13年しか…経ってないのです。その間にMAGA相場は凄い「躍進」を遂げています。なにしろ100兆円ですよ。一昨日と言うか…昨日、会員レポートを書いていて調べたら…なんと世界上位16位までなのです。他の国は…この水準以下なのですよ。今日は、その図を付けておきます。

ソフトバンクの日足推移

カタルは、これをみて…国家と言う概念が、消える「ハシリ」なんじゃないか…と考えているのです。今は叩かれているソフトバンクですが、カタルには非常に有望に見えます。先日、カタルは100株、日経新聞のROE批判記事に反発して…実際にソフトバンクを4575円で100株だけですが、買いました。

日経新聞と言うのは…WBSと言うテレビ東京の番組を観ても感じますが、官僚新聞のような傾向があります。この官僚は自分達の本分を忘れ、派閥争いを演じている様に感じます。この感覚は、カタルだけの感覚でしょうか?

カタルには…検察庁の定年延長と、黒川さんが、どうして結び付くのか…よく理解できません。仮に…その事で地検と言う組織が、恣意的な運営をされたら、その時にまた声をあげれば良いと思うのです。リクルートの江副さん、ライブドアのホリエモン、そうして日産自動車のゴーン、僕らが、国家の成り立ちを担っていると言う大義名分は、歪んでいる様に感じるのは、カタルだけでしょうか? 

フェアなら…東芝なんか、今頃はとっくに消えています。IHIもそうです。粉飾決算で、あげた意味があるのでしょうか? ゴーンの逮捕も…日本の報酬制度の意味を考えさせられる…「一石」となりました。もっと、全てのシステムを簡素化すれば…良いと思うのです。マイナンバーカード一本にまとめれば…健康保険、キャッシュカード、運転免許証などみんな必要ありません。カルテもそうですね。この時代ですよ。みんなクラウドで一元化できます。

なんか…日本が、なかなか名目時代に向けて走り出せないのは、そんな小さな村論理で派閥争いを、永遠に演じている様に思うのです。森・加計学園も桜を見る会も、黒川人事もみんな一緒の土壌に感じます。

世界は、もう国家と言う概念が消え始めているのに…日本は小さな国でチマチマと…情けない限りです。地価や株価を上げて、元気を取り戻し、昔のように馬鹿をやりましょうよ。嘗て、日本は世界のお手本となり、「ジャッパン・アズ・ナンバーワン」と言われていたのです。

お金なんか、使ってなんぼ…内部留保を463兆円も貯めるものではありません。みんなで前向きな路線を歩みましょう。杞憂や懸念を、殊更に強調するのは馬鹿です。

そう、なったら…なった。

その時に、又、対処すればいいのです。読者の人も、全ての日本人は長い「失われた時代」に洗脳され、清貧思想に染まっている様に感じています。世の中は、そんな生き方で、面白いのでしょうか? どうせ、一度の人生です。

僕らは聖職に付く僧侶や牧師ではありません。煩悩に溺れる人間です。日々楽しいことを考えて…パッパラパーの人生の方が楽しいね。カタルはそう考えます。あとは、皆さんの評価です。



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