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かたる:「事前予想」通りと言う声も多いのですが…。市場原理主義者にとって今回のパウエルFRB議長の選択はやはり気になります。何故か、バブル期の元日銀総裁の三重野さんの姿を連想しました。

1980年以降76回の利上げ局面で、株価が下がる中での利上げは過去2回しか実例がないとか…。此方です。今回は3回目です。 市場関係者は「淡い期待」を抱いていただけにショックなのでしょう。故にNY市場の動きになっています。カタルも同様です。カタルは市場原理主義者なのでしょう。なにしろ株屋ですからね。

カタル自身も「ゴルディロックス相場」の再来を持ち出したように、どの選択が正しいのか…迷っています。でもFRBの声明文には、経済の遅行指数である労働指数用いて、利上げを正当化していることは…やはり気になります。たぶんイエレン前議長の影響が大きいのでしょう。もともとバーナンキFRB元議長のテーパリング癇癪事件の後遺症があり、イエレン氏は労働指標を、過剰に重視してきたために利上げの開始が遅れたとの指摘があります。故に…パウエルは修正すべきだったのでしょう。

それでも…年初の来年4回の利上げを、秋には年3回に引き下げ、今回は…来年は2回の利上げ予想との配慮を見せています。この辺りの動きは、元日銀総裁の三重野のような馬鹿ではないのでしょう。でも少なくとも…休止発言が欲しかった。市場関係者は、カタルも含め…そう思っていたはずです。この結果、最後の望みが絶たれた…とのNY市場の動きになり、決算ギリギリまで我慢をして来た人間も、白旗を上げた格好です。カタルも先々週に白旗を掲げています。

東芝の値動きをみれば…苦しいヘッジファンドの台所事情が分かります。3925円だったかな?…で売らず、この水準で利食いせざる得ない気持ちは、挫折感を感じ無念な思いでしょう。カタルも似たような年末を過ごしています。

どちらにしても…年内最後のイベントが終了し、これで…ようやく新しいステップに移行出来ます。材料出尽くしで…新規の巻き返しです。

でも今回の決断の結果は、時間が経過しないと分かりません。カタルは市場原理主義者ですから、株価が全て正しいと思っています。だから…この3か月程度のズレが…この後の相場の立ち上げに、どの程度の影響を与えるか? 馬鹿カタルの読みが、間違っているのか…。それともFRBの判断が間違っているのか? どうなのでしょう。

経済は面白いでしょう。

このような読み筋が見えてくると…ゲームより、ずっと株式相場は面白いのです。単に値動きだけで勝負する短期のディトレの皆さん、早く、兆円単位の投資家を目指してくださいね。億レベルではなく…。

そう言えば…昨日、テレビを見ていたら、ソフトバンクのIPOに6億円申し込んだ若者が映っていました。直ぐに処分したようなので流石です。でも、もし…この間に他の株を持っていたら、もっと下がっています。だから損をしても…結果、オーライでしょう。

このソフトバンクBのIPOの公開価格割れを見れば…草葉の陰で、リクールト事件で人生を棒に振った江副さんの無念さが分かります。カタルはIPOのリクルートコスモス株を、関係者に配ることが、贈賄罪になるのは納得できませんでした。未来の株価は分からないからです。地検の幹部さん、カタルにあの正当性を教えて下さい。確かにあの当時のIPO株は儲かっていましたが…こんな事もありますからね。

まるでNHK朝ドラの萬平さんです。あのような事は、実際の人生にもたくさん存在します。ハックニスの社長は、国税庁の前で焼身自殺をして…不合理さを訴えました。カタルも小さいですが…税務署との意見対立がありました。でも世の中、「塞翁が馬」なのでしょう。

過去に縛られて生きていても…面白くありません。江副さんの晩年は、その為に日本株の「空売り」に手を染めました。一時は成功したとは言え…あまり面白くない人生だったのでしょう。カタルの信条は、いつも前向きに…過去は過去です。それを糧にして…前進するだけなのです。

さて本日は、此方の記事を紹介しましょうか…。実は読者から昨日アドバイスメールを頂きました。この動きと新ココム規制ですね。ココムの説明は此方のサイトは良いかな?

過去、東西冷戦期に禁輸を決めた協定です。当然の流れですが、中国は強気を貫く事は出来ません。ZTEにファーウェイは可愛いものです。中国では遅れていた「中央経済工作会議」が開催されるそうです。来年の経済政策の指針を決める会議です。共産党内部にも意見対立があります。どうなりますか…。

冒頭のFRBの対応を巡り…難しい判断が求められています。でもやはりカタルには…今の市場は超悲観に傾いているように見えます。過去に掲げたカタル銘柄の値動きを見ても、メルカリの株価動向も…。極めつけは、昨日上場されたソフトバンクBです。本日は売り気配値のスタートでした。余程、買おうかと思ったほどです。1183円ですからね。当然に大きなファンドは買います。絶対にファンドに組み入れなければならないのです。だから東芝同様に鉄板でしょう。でも有望だと思っている東邦チタンも、一体、何回の損切りのクロスをすればいいのか…まだ下げています。短期筋のぶら下がりが多いのでしょう。

このような動きは…明らかに行き過ぎを示しています。来年は間違いなく、今期は増額ラッシュになります。でも来期予想は減額でしょうが…。まぁ三菱UFJの株価動向を観ていれば…相場の行方は分かります。

米国債の金利動向

でもね。メディアは3年債と5年債の逆イールドを騒いでいましたが、実際は2年と10年です。此方は、まだ逆イールドにもなっていません。だからゴルディロックス相場の可能性も残っているのかもしれません。

カタル自身、どれが正解なのか分かりませんが、利上げは未来の暴落を防ぐ、安全弁でもあります。一番、怖いのは…グリーンスパンらが主張するスタグフレーションでしょう。利上げは基本的に新興国の発展スピードを押さえます。みんなは米中に関心が向かっていますが、アセアンは好調なのです。このラインのインフレを抑える効果もあります。

だから日本はそんなに悲観しているのが…正しいのかどうか。分かりません。ほら…ソフトバンクBの株価は戻っています。今は1183-1306-1176-1306の現在高です。寄り付きで買っていれば100円抜けました。これが…万民総弱気の現状です。このような総悲観が、壮絶な「戻り相場」を形成します。故に年末年始のロケット相場もあり得ます。短期間かも知れませんが…。カタルは東邦チタン、東芝での勝負を続行します。

何しろ、馬鹿カタルは、以前「腹をくくる」とレポートをしています。常に有言実行がカタルの信条でもあります。結果はどうでしょう? まぁ、人生は全て塞翁が馬なのでしょう。なるようにしかなりません。悲観するほど悪くはならないし、楽観するほど良くもなりません。所詮、3流人生は、既に決定の晩年です。若者はカタルを糧に成長して下さい。期待しています。それでは…また明日。

あぁ、461円で投げたケネディクスは476円ですね。良かったのか、悪かったのか…。貧乏人は、いつもこんな人生なのでしょう。



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