実に…困ったものです。通常は循環物色で先駆したものは休むのですが…なかなか株価が下がりません。昨日、日証金のデータを見て気付きましたが、ようやく市場心理も改善してきたようです。満額を含めたものは、未だに76%と比率は高いのですが、逆日歩銘柄の比率は減っており…こんなイメージです。
満額と言うのは、日証金が株不足の株を手当てする時に、証券会社の自己融資の株券を借りるのですが(追加融資)…この作業をして株不足を補ったものを満額と言います。(たしか…そう記憶しているが、間違っていたらゴメン)だから直ぐに返却されるので…また日証金の残高が変更されます。その作業分です。株の需給「ひっ迫」度合いのイメージは、満額<零銭<逆日歩かな?
1月19日段階で満額分は76.04%で、逆日歩銘柄の比率は42.85%です。でも40%以上でも充分に高いと思いますが…かなり投資心理が改善されて来たのでしょう。ここでも「流動性の罠」からの脱出状況が分かります。
逆日歩の解説は良いですよね。なかなか株が集まらない時は、株券に「借り賃」を払い、株券を集めます。逆日歩は株券を借りた「借り賃」です。日歩5銭と言う事は1000株で50円かな?…を貰えます。通常は株を買う時に、金利と言う経費が掛かりますが、逆日歩が大きくなると…信用取引で株を買っていた方が、現物で株を買うより、徳になることがあります。逆日歩が、金利を上回る事があります。
しかし…気を付けないとならないのは、信用取引で買ったものは、現引きも、反対売買の決済も、出来ない事があります。信用で買った株を、顧客が、売りたくても…売れない現実を、カタルは過去、一度だけですが、目にしたことがあります。誠備の仕手戦で踏み上げ相場になった宮地鉄工の相場の時が、そうだった…と記憶しています。
今度は、東証の空売り比率のグラフを掲げましょうね。カタルは、両方とも、面倒な作業ですが、手作業でデータを集めています。
相場状況を把握するために、様々なデータをカタルは集めています。それら様々な事象を総合して…相場の見通しを決めている訳です。
今は「ゴールデンサイクル」(4つの景気循環の同時上昇期)に突入し…様々な銘柄が上昇期に入っています。たぶん…カタルの経験でも、こんな事が過去に在ったかどうか…記憶にないのです。バブル期も…確かに、株は上がったけれど、今ほどの知識はなかったし…詳しく覚えてないのです。
景気循環とか…様々なデータの蓄積が、営業社員10年目の証券マンでは、経験不足なのでしょう。
ITバブル前に…カタルは1000円を割れるソフトバンクを、自分で買い持っていましたが…その100万円が、今では、およそ8400万円ですからね。時間は掛かっていますが…なかなかです。もし生活が出来ていれば…売ることはなかったと思いますが、ITバブル時は、株価が上がる前に、やはり売っているでしょう。買い続ける難しさが、分かります。利食いは簡単に出来ますが、買い増しは…なかなか難しいのです。だから…バフェットは、やはり常人ではなく…異常な性格の偏屈もんです。
今回の株価の上昇波動は、昨年の8月に始まりましたが、もう5か月間も上昇を続けています。かなり乖離が高くなっており、通常は注意を要しますが…凄いチャートですね。普通は…日経平均株価の指数は、横ばい波動になり、出遅れの循環物色になる筈ですが、なかなか…指数も止まりません。この高値圏でも、順調に利食い売りを消化している様に見えます。やはり日銀により、浮動株が吸い上げられている効果が大きいのでしょう。
このパターンは、「常識の壁」を破るかも知れません。侮れません。
あれ…珍しく、ケネディクスが反発していますね。本日の寄り付きに30万株ほどのクロスがありました。カタルも下値に買いを用いたけれど、まったく嵌りませんでした。715円を付けたけれど、729円を抜けないと…話にもなりません。やるなら「一気呵成」に攻めないとなりません。中途半端なら、調整を続けた方が良いですね。1000万株ほど…一気に買う力があるのかどうか。
逆に夢テクは、利食いを継続させていますが…他の状況をみると、また買いたくなります。困ったものです。また安値で売って、高値を買う事になるのでしょうか? 本当に下手です。安値で売って、高値で買うし、高値で買って、安値で売るし…。
株は、難しいですね。腹を括れる奴だけが、成功の文字が見えるのでしょう。やはりカタルは中途半端な人間です。「小手先」論が、多過ぎます。乖離だとか…。細かい銘柄より、三菱UFJの4ケタ乗せ、野村証券などの出来が、「相場の鍵」を握っているのでしょう。
迷ったら、王道を歩むことでしょう。見えるまで待つ、辛抱強さが必要なのか…。やはりサッパリポンのカタルの相場観です。なかなかクリアに見えない自分が存在しますから、あまり…当てにしない方が良さそうです。どうせ貧乏人の戯言に過ぎません。
それでは…また明日。