市場は全てを知っている

3月2日の日に大手町(自得体の大規模接種会場)にブースター接種におばあちゃんと行ってきました。ガラガラでしたが…歩く速度の遅いおばあちゃんとクルクル回り…何故、効率的な順路を作成できないのか? …今の日本の矛盾を感じてきました。本当に苛立ちます。

架空の「安全・安心」を追い求める日本の精神構造は、既に、度を越しています。それで…正常なら良いのですが…みずほのようなシステム障害の頻発化は、至る所で発生しています。最近では、また隠ぺい工作の日野自動車ですが…国土交通省も建設受注統計と言う国の根幹を揺るがす事態の隠ぺい工作が発覚しています。

回りを見渡すと…年度末ですから恒例の道路工事が始まり…現場の作業員や交通整理のガードマンの仕事ぶりを観ると、ほんとうに腹正しく…感じます。無駄な税金を使いやがって…誰もこの矛盾を国会で追及しません。

しかし米国は共和党が反対の声をあげます。日本は長い「失われた時代」で…とうとう劣等国になった印象を、至る所で感じる次第です。我々、年金世代は「風前の灯火」なのですが…どれだけの人が、カタルのような「危機感」を抱いているのでしょう。テレビなんか見ていても…真実は分かりません。新聞も同じでしょう。

東芝問題が何故、纏まらないか? その背景をよく考えないとなりません。

でも…ね。この3回目のブースター接種を受けて、初めて…スマフォで「ワクチン証明」の手続きをしました。

菅総理の「すばらしさ」を実感できますよ。読者の皆様も一度トライしてください。マイナンバーカードとパスポートを用意して…スマフォがあれば手続きは直ぐに完結します。非常にスムーズで…民間を大きく上回る素晴らしさです。スマフォでマイナンバーカードの番号を入れて、スマフォに翳すだけで…面倒な入力は完了し、更にパスポートもカメラ撮影だけで完了です。

僅か数分でしょう。しかも前回、苦戦した…間違いである「NFC」機能がオンにされているか? この「間違い」が多いために…戸惑った方が多かったのでしょう。だから画面に「注意」を促していました。

これなら…馬鹿なカタルも、一発で…入力が完了しました。前回の登録の時は、このNFCの機能が作動してなくて…何度も読み取りを失敗して苦労をしたのです。デジタル庁は…正常に機能をしています。役所にしては、褒められる事例です。素晴らしい。日本人も、ちゃんとやればできるのです。本物を上に持って来ましょう。残念だったなぁ~、菅総理の素晴らしさは後になっても…実感します。

その素晴らしい対応の「ユトリの時間」が、まもなく消滅します。菅総理は携帯料金の引き下げにより…システム転換作業の「予備の時間」を創りました。その猶予期間が、まもなく時間切れです。4月になると…消費者物価の表示が変わります。その効果と市場への意味を熟知している人は、どの程度いるのでしょう。始まりますね。「ガラガラポン」の秒読みとも…言えるかもしれません。

でも…ね。日本人は長い時間を掛けて失われた時代を耐えた為に…ずいぶん、このユトリがありますから…良き指導者が誕生すれば、「大躍進」に繋がるのでしょう。岸田総理の健闘を期待します。

昨晩は会員レポートを書いており…いつもより時間浪費をしました。最終的に原稿を読み直して…完成版を挙げたのは、午前6時近かったのです。この理由はいくつかあります。エクセルデータのリンク作業に手間取りましたが…この作業時間は30分ほどでしょう。

以前も…何度か上げたことはあるのですが、馬鹿カタルは、まだマスターをしてないようです。やはり僕ら世代には、まだデジタル機能を使いこなすのは、ハードルが高いものがあります。同時に色んな資料を読み、試行錯誤して分析作業もしていたために、時間を浪費したとも言えます。

データと言うは…そのデータ元を知って…「数字を知っているだけ」では意味がありません。そのデータが持つ、本当の意味を、自分なりに理解しないとなりません。どうやったら…そのデータを最大限、自分の投資に活かせるか…試行錯誤の連続です。

カタルはいくつかのデータを市場から拾っています。しかし日証金の貴重なデータをものにしているか?…と問われると、その意味を完璧に理解するのも大変です。

一つのデータを、完全に使いこなせるようになるまでに、やはり時間が掛かります。10年程度は必要かもしれません。様々な現象を熟知してないと、その数字の意味が把握できないのです。政策官僚は、本当に…現場を理解してデータを大切に扱っているのかどうか…。自分でデータを手作業で集める苦労をしたものでないと…分からないのでしょう。

良く…街の交差点で、アルバイトの学生はカウンターを手にして、道行く車の数や歩行者、バイク、自転車等の往来のデータを集めている光景を、皆さんは一度や2度程度は、観たことがあると思います。あのデータが活かされて…交通システムの構築が成り立っています。最近はあまり見かけなくなったから…たぶん監視カメラ画像からAIが分析してそのデータを活用して信号機などが、制御されているのかもしれません。

最近、奇妙な市場の現象に気づいていますか? 

この情報は、カタルの読者からメールを頂いたものです。本日はこれを題材にして「市場の整合性」の話を補完しましょう。

本来は米国金利が下がるなら…米国株はそれを材料で売られたわけですから…株価は上がっても…良さそうに感じます。しかし最近は…米国金利が下げても、株価も下げています。奇妙でしょう。この辺りが一般的な教科書では、理解できない市場の不可解さです。

米国10年債利回り推移

その米国金利の動向と株価をセットで掲げておきましょう。ここでは金利上昇圧力に弱いと言われているハイテク株の指数であるナスダック指数を取り上げます。先ずは米国金利の解説をしましょう。三菱UFJの株価下落は事前観測をしていました。あまり語っていませんでしたから…読者の人は戸惑っているかな? 

米国の雇用統計失業率の推移

でもカタルは三菱UFJの乖離を観て調整は「やむなし」…と以前から考えており、ここでの調整は、相場の腰を強くして…良い調整だと思っています。昨年9月の海運株のようなケースの調整を避けられます。もともと米国には2%の壁の「シコリ」、つまり…揉み合い場面が2019年後半にあります。そうしてコロナ禍で…FRBは景気対策を実施して雇用統計を見ても分かるように…雇用を優先してインフレ対応を後回しにしました。

だから、ここに来てマザーズ指数の下落は、此処ではARKKのETF下落と同意語ですよ。ソフトバンクの下落もメルカリの下落もBASEの下落も前から予見できたのです。「市場の整合性」を熟知していると…色んな現象の繋がりが分かります。

そうして金利は、来年に掛けて…合計9回の引き上げを懸念して株価は急落してきました。マザーズを持っている人は、昨年11月からの急落相場に驚かれているのでしょう。しかし、金利面などの常識を理解していれば…ある程度の把握は、事前に理解できています。カタルもここまで叩かれるとは思っても居ませんでしたが…事前に野村証券や三菱UFJの話をしているという事は、そういう展開を読んでいたのです。

だから、船を始め…高利回りの最近では、日本製鉄もそうです。意外に新高値で読者の皆様は選択次第で、被害が少なかったのでしょう。しかし同時に6800円を割れたソフトバンクを一度は外したのですが…あまりに弱い市況展開を観て、カタルは採用しています。この理由は、外部環境より需給が優先される筈という読みもあります。昔の人は、ご存じでしょう。腕力相場の「誠備」の仕手株集団の存在です。加藤は強引に腕力で…過小資本株を持ち上げました。

まるでヤクザ集団です。カタルは彼に憧れて上京して、歩合セールスの道を歩みました。しかし街金の世界の実態を知ります。馬鹿らしいシステムです。昔の学生運動から、過激集団の赤軍派が誕生しましたが、似たようなものでしょう。正当な派閥の資本論理ではありません。村上ファンドや東芝に集る輩のような連中です。正当な派閥のカルフォニア教職員かな? 彼らも以前、東芝を買っていましたが、抜けました。僕らも100株程度なら勉強の為に持っていても良いのでしょうが…既に部外者です。

まぁその話は、兎も角…ソフトバンク理念は、ARKKと共に共感します。故に1兆円の自社株買い効果に期待しています。たぶん…まもなく「ソフトバンク劇場」が開幕する筈ですよ。

今までは予行練習のようなものです。ウクライナ侵攻後の下値も、先の安値からまだずいぶん上に、株価は位置しています。チャートは、正直に「未来」を語っています。BASEも同じです。この話は脇道ですね。

ナスダック指数の日足変化

つまり…ナスダック指数が、さらに下落する恐怖を煽りながら…誰かが株価を買っています。だからウクライナ侵攻が伝えられたナスダック市場の「大陽線」は、如何に、多くの待機資金が、このチャンスを狙っているかが…分かると言うものです。あの切り返しは、そういう面も持ち合わせています。

ここに来ての米国金利の低下は、読者からの指摘があったような短期ポジションの解消の動きもあるのでしょうが…基本的に大きくインフレ恐怖を煽った「揺り戻し」作業も重なっており…歪な現象に見えます。

読者からこちらのサイトの紹介を頂きました。これとブルームバーグのこちらの報道を合わせて考えると…理解が更に進む事でしょう。市場では、このデータである国際資本市場で発行されたロシア連邦債の直近の償還日が4月4日の様子が既に一般化しています。

この読者は…「米国10年債金利が下がっているのは、安全資産として米国債を買っている(景気後退と思って債権に逃げている)のではなく、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で米国債をショートしてロシア国債5年物を買っていた連中が、ロシア国債の暴落で慌てて米国債を買い戻さざるを得ないため、米国の5年債、10年債の利回りが下落していると思われます。」となっていました。

この仮説は「的を、得ている」のでしょうが…この読者の心理が、また面白いのです。彼には悪いですが、素材として…皆さんの気持ちを代弁していますから使います。「4月4日にロシアがデフォルトとなった場合でも、リーマンショックのようなことはないように思いますがいかがでしょうか?」との問いをカタルに頂きました。

イタリア最大手の ウニクレディト の株価推移

仮にデフォルトが深刻化するなら注意すべきはイタリアですよ。株価に注意を払わねばなりません。イタリアの銀行は大変です。ロシアとも仲が良かったのです。ですが、カタルは常々…何と言っていますか?

僕らが知り得る情報は、価値があまりない…誰もが知っている情報で、既に知った段階では対策が立てられているから…市場に流すのです。本当の情報などは表に出てきません。内部情報は厳格に、管理されているものです。カタルの友達がIBMに勤めていましたが、そのパソコンの管理は厳格でした。首が飛ぶからです。ある意味で情報と言うのは、「命の価値」と同じような響きを持っています。

ロシア人の立場になって、賢い人は早めにロシアルーブルの手持ちを売ってドルやユーロに変えていたことでしょう。株価の行方も同じです。

何故、カタルが殊更に…株価位置を何度も強調しているか? 乖離問題もそうです。異常とも思われる神経の使いようです。株価は、事前にすべてを知っているのです。だから自分の「力量」の問題だと、再々に渡り…その意味を解説しています。しかしこの力量の把握がなかなか出来ないのです。ノーベル賞学者の先生でも、ファンドの破綻に追い込まれました。難しい課題です。カタルに未来を聞いても無駄です。

もう結論は自分が知っているからです。個人の力量問題なのです。カタルに意見を求める段階で、既に自分は不安に思っているのでしょう。未来図は誰も分かりませんが、一般論として既に新しい動きは台頭しているから…BASEが481円の壁をクリアして517円を付けたのでしょう。しかし…この環境で頑強な展開にはなっていませんから、まだ応援団は少ないのでしょうね。だから新規の応援を求めるために…再び株価は下落をします。応援団探しです。

このような揺れを通じて…市場の過程で「共通のコンセンサス」が生まれます。揺れは正しく市場が動いている証です。「揺れ」のない相場は、危ないのです。こんな事は証券マンのイロハの常識です。まぁ、自分の力量を把握されて…株式相場を、無理なく…楽しみましょうね。

また明日が待ち遠しいですね。どんなドラマが生まれるのでしょう。ワクワクします。買って良し…売って良し…どちらでも良し…と、常に楽観できるほどの度量が欲しいものです。

会員の方は、新しい原稿をアップしましたから…読みください。



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