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昨日のFOMCは「期待通り」でした。先ずは、その全文が此方です。そうして…たぶん、その後の記者会見だろうと思いますが、パウエル氏は「われわれは、さらなる進捗(しんちょく)を遂げる道筋を歩んでいると感じており、一段の前進が不可欠だ」と話した。」と報道されています。


此方の記事は、 この「更なる進捗」の部分に、「次の金融政策のステップ」の動き準備をしていると…窺わせるコメントが重要なのでしょう。

米国2年債の利回り推移

この反応を観て…昨日の米国2年債の金利は、実際に…下がり始めています。この発言の効果は、なかなかの「インパクト」でしょう。ようやく…米国株の調整波動が「一巡した可能性」を感じています。カタルのこの解釈が正しいかどうか…。これから…時間軸の経過を追って、その仮説が試されます。通常なら…このまま「新しい株価波動」に入ります。

「エヌビディア」 (NVDA)の日足推移

特に…「3尊天井」を疑われている「エヌビディア」や「アップル」の株価動向は重要でしょう。「チャットGPT」を抱えるマイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ、テスラなどを加えた7つの米国を代表するAI革命を主導するグループです。

7大株の推移と指数の関係

この仮説は、イエレン財務長官が主張する「ソフトランディング」説です。

この後、この4Qから来年初めにかけ、徐々に「景気悪化の報道」が増えるでしょうが、このセクターは企業業績の落ち込みは少ない筈です。何しろ…時代をリードする時代革新を推し進める産業の恩恵を受けるグループです。人類の進化を速める訳です。

ドル建ての日経平均株価の推移

謎だった…海外投資家の動向は、為替の影響を受けた「ドル建て日経平均株価」の推移を観ると分からないでもありません。その為に先物主導の動きがみられません。故に、裁定買い残も期待されましたが、元に戻ったのでしょう。その辺りのチャートを付けて置きますから…読者の皆さんが判断をしましょう。「野村証券」(8604)が、折角…株価が上がったのに駄目だった理由でもあります。

大きく減った裁定買い残の推移

仮に、この仮説通りなら…次に期待されるFRBの行動は、利下げ前に…「QT政策の解除」でしょう。今は米国債やMBS( Mortgage Backed Securities=不動産担保証券)などの保有額を減額しているのです。このFRBのバランスシートの話です。最近は中国が国債を売っているとか…。米国の財政問題を、とやかく…言われており…金利の上昇の一因になっていると思われます。

何故、金利が上昇すると危ないか? 

既に始まっていますが…この後に本格化する「商業不動産」の円滑な処理にマイナスになるからです。この処理が進み、実質賃金が上昇してGDPが加速するなら、また金利を上げても良いのですが…今は、しばらくは「様子見」をすべきでしょう。これが…カタルのメインシナリオです。米国は「新しい成長」過程を歩む…可能性があります。AI時代と言った方が分かりやすいかな?

イエレン氏が主張するソフトランディングから、再成長への「バラ色シナリオ」です。

この可能性もあるのです。「米中対立」を乗り切るのです。既に、米国の「中国依存度」はかなり低いのです。多くの企業が、中国から撤退と言うか…分離し始めています。日本だけです。馬鹿なのは…。

日経新聞が、あるいはNHKが正しい報道をすれば…良いのです。「日経を読めば社会が分かる」と思っている…馬鹿経営者たちを教育できます。カタルも、当初は日経新聞が正しいと思っていたのですが、長年の経験で、その「メディアの資質」を理解しています。

最近は翻訳機能が充実し始めており、海外メディアの会員になろうかと思っている程ですね。今でも、多くの有料サイトを利用していますが、正しい報道を追求するなら…もっと多方面から「色んな現象」を検証する必要があります。

今回の謎の金利上昇も「タームプレミアム」の話が有力ですが…市場関係者が、現状を「再認識」した動きなのでしょう。僕らは長い期間、低金利のマジックに浸って来ました。だから「低金利が当たり前」の発想になっていました。その為にBRICsの台頭を許したので、基本的に金利と言うハードルを上げるのでしょう。

それを認識したのが、この9月からの金利上昇でしょう。つまり…仮に利下げのサイクルに入っても、もう元の水準に戻りません。この認識は絶対に欠かせません。たぶん…そうなのでしょう。

少し難しい話で…多くの現象を理解してないと、言葉で解説しても、どの程度、皆さんにカタルの真意が伝わっているか疑問ですが、まぁ、無駄でも…カタルの仮説を披露しておきます。いつも事前告知をしています。そうして…「有言実行」です。本日は「ジェイドG」を買う予定です。保守層は「野村証券」(8604)で構いませんよ。昨日かな? 一昨日か…こんなメールを貰ったのです。

「今日の野村と大和の株価と上昇率に大きな違いは、野村、北尾さんが出て、能無し、馬鹿な奥田が残り、大和は堅実な中田さんが経営をしている事でしょうか。カタルさんは野村を応援していますが、奥田体制では時間軸がかなり、ずれそうですね。3年5万株保有していますが、石の上にも3年と申しますが、奥田には倍の6年を覚悟ですかね。今日の板を見ていても、ほぼ、個人のディトレで遊ばれていますね。真面な機関は野村不振で買わないのでしょうか。今日はさすがに上がると思ったのですが。甘いですね。」

皆さんは…本当に株式投資をする前に、自分で…その投資の内容を調べて、理解してから…投資をしていますか?

2021年かな?

確かに奥田は、会社の資産、会社の規模などの経営資源を有効に使っているとは思えません。しかし…野村証券は、大和なんてレベルではなく…「雲泥の差」があるのです。個人投資家の口座数ではSBIなのですが…肝心の売り上げ収益は、野村証券が断トツで、大和とは3倍から4倍違うのです。SBIなんか…話になりません。引き受けが、本日の日経新聞に載っていますね。まぁ「ソシオネクスト」(6526)の特殊要因があるようですが…

引き受けのランキング

カタルは、別に…目先の話をしている訳ではありません。王道の話を展開しています。時代軸では2年や3年なんか…あまり問題にされません。

野村証券が心配なら、どんな株を買っても同じ心理になるのでしょう。時代は「実質」から「名目」に変化するのです。だから名目GDPが実質GDPを常に上回り、今は実質賃金がインフレに負けてマイナス圏ですが、名目賃金はプラス圏なのです。先ずは、名目値をガンガン上げる事です。だから昨日「金利操作を葬り去った日銀 米金利上昇を奇貨に」と言う「奇貨」の意味を取り上げたのですよ。「えがたい機会だから、うまくこれを利用しなければならない」と言う解説です。

もう…何度も「同じこと」を繰り返して言っている訳ですから、カタルのような馬鹿な質問はやめましょう。あとは自分の力量の話しなのです。自分が株を買おうと思うと、もっと株価が下がれば良い…と思うようになります。株価位置が下がった時に、「アタフタ」するのが普通なのですが…その時はチャンスだと思いましょう。それが出来るなら、もう本物人間でしょう。

流石に、米国2年債の利回り低下を受け…「メルカリ」(4385)は反応しています。


「メルカリ」(4385) の日足推移

そうして寄り前の気配値は240円ヤリでしたが…もう5000株を買いに行ったら、内出来の3700株だった「BASE」(4477)です。たぶん…最近は「空売り筋の買い戻し」の玉がみられるようです。ですが買っている筋は、居ないようです。新興株への期待は、完全に剥がれています。

6か月前の「ジェイドG」(3558)の日足推移

先行している「ジェイドG」(3558)を観ると分かります。でも出来高推移を観ると11月は峠を越えて激減します。たぶん…10万株程度の出来高でも、株価は維持され上手く行けば、上昇波動に移行できるかもしれません。果たしてどうでしょう。試しに後場からまた少し買ってみます。

昨日も買ってみましたが駄目でした。本日も買っていますが、今のところは、全く…期待感はゼロのようです。その理由を解説しましょう。

「長谷工」(1808) の日足推移

今の相場を理解する上で、二つのチャートを掲載します。いずれもカタルの会員向けの参考銘柄で業種も同じです。でも同じはずですが…両者の動きは違います。折角、株価が上がっても逆戻りです。市場の許容度が低いのでしょう。だから大型株の方が有利になります。市場参加者が限られているのです。だから「長谷工」(1808)はマズマズの動きですが、折角株価が上がった「グッドウィル」(3475)は、株価が戻されます。

「グッドウィル」(3475) の日足推移

まだ…相場が暖まっていませんから、なかなか上に株価を持ち上げても安定せずに、また逆戻りします。これを繰り返します。何度も何度も行ったり来たりして…「相場の固さ」を確かめるのでしょう。

この現象は「中断揉み合い」の時に良く出現します。「キャノン」(7751)や「富士通」(6702)なんか…その事例でしょう。一度、株価ステージが上がると乖離調整をしますが…その過程ですね。今の「ジェイドG」も同じ時間軸でしょう。売りたい奴は売れば良いのです。

一番、心配したパウエルの態度がWSJの記事により確かめられましたが、まだ報道の第一歩ですから…この後、市場がそのような方向性で動くかどうかを検証することになります。様々な株価の動きや、これから出てくる経済統計などの数字によって、事前予想通り動くなら…カタルの戦略が当たり、利益になります。

果たして…「待ちに待った」最初の現象になるかどうか…。ここから「市場の整合性」を確かめることになります。常に、事前予想をして…その動きを検証しながら、株式投資を実行するのです。自分が「どの時間軸」を狙って、株を買うのかどうか…。決めるのは、読者の勝手であり、読者の選択なのです。

今日も高いですね。「ニデック」(6594)の話です。これで2日間連続になります。

もともとEVは減速気味で、むしろHVが売れています。故にトヨタの業績数字が良いのでしょう。為替もあります。しかし…あの爆利益なのに、たった1000億円の自社株買いか…。日経新聞が「総還元性向」でトヨタとアップルを比較して叩くと良いです。絶対に日経はそんな記事を書きません。スポンサーです。まぁ…当然です。

でも分からないように…「総還元性向」を高めることをしないと、日本はどんどん劣化します。お金が留まって…「回らない」からです。日本の未来を考えた報道をするのが、正しいメディアの姿勢でしょう。日経新聞が同じような…記事を、たらい回しにして、分社化しており…お金を取ろうとします。「総資産経営」なのです。

メディアは時代をリードする立場ですから、正々堂々と競争を促すのが正しい経営でしょう。「世界競争」を念頭に置いて…日本を変えないから「失われた時代」の選択になったのです。

ここでは…果敢に賃上げを実施した「ユニクロ」(ファストリ=9983)などのグローバル化を急いでいる会社との違いが数年後に出てきます。何故…賃上げをした「DMG森精機」(6141)の株価が強く、他の工作機械が遅れるのでしょう。

「ニデック」(6594)の 日足推移

やはりラッセルをする「ニデック」(6594)はマズマズでしょう。確かにPER15倍は良い評価です。しかし…この永守氏の姿勢はグローバル感覚でしょう。

だからEアクセルに挑み、敵対的TOBをかけたのでしょう。市場は、必ずこの経営姿勢を評価すると思っています。しかし今はまだ「打診買い」の段階です。株価位置が低く…200日線の傾きが「右肩下がり」という事は、目先は駄目なのですよ。時間が掛かるのです。この時間軸の選択は「右肩上がり」の銘柄を選ぶことです。その右肩上がりの選択でも…こんなメールを貰う訳です。「野村証券」は、既にこの傾きは右肩上がりですよ。

「野村証券」(8604)の 日足推移

良いですか…間違っても構いません。失敗しても良いのです。僕らは、果敢に未来に向かって挑戦をする投資家になりたいと思っています。後場から「ジェイドG」を買ってみます。理由は、ようやく…米国2年債の利回り低下が、本格化する可能性があるからです。

この意味は…未来を買う「成長力を評価する」のです。先ほど買ったBASEを空売りしている人は買い戻すべきでしょう。それでは本日はこの辺で…また明日。

ジェイドG(3558)の日足推移



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