かたる:やはり昨日の邦銀株の上昇は日銀の金融政策、変更に対する期待相場と言う解釈のようです。でも表向きは0.11%で日銀は指値オペを実施して金利上昇を押さえました。指値オペと言うのは、0.11%なら国債をいくらでも無制限で買うと言う宣言です。売り物全部を買うのですから日銀にしかできません。
でも日銀は「ステルス・テーパリング」に、物価上昇が2%に乗らなくても、金融政策を現実路線に舵を切りました。今回も、なんらかの現実的な対応がとられてもおかしくありません。日経平均連動型からTOPIX型に株式買い入れを変更する話も存在していました。その為、昨日は値嵩株が売られ…日経平均株価は大きく下げました。NT倍率が大きく改善しました。
故に…意味のないお題目を唱えるより、「ステルス・テーパリング」も市場から理解を得たのでしょう。同じ事です。日経平均型からTOPIX型に変更されても良いのでしょう。邦銀株は純資産を下回り、論理的に歪みがあります。
もう一つが、日経新聞のGDPナウの話です。まだ発表されていませんが、米国の4―6月期のGDPは4%を超える観測です。18日時点のGDPナウは4.5%だそうです。この話はカタルが述べる金利上昇を上回る進化論を、後押しする事象になります。カタルは長期金利が大きく上昇するシナリオを事前に述べています。進化論です。金利上昇を上回る実体経済の伸びが続くなら、金利はドンドン上がります。
レパトリ減税から、米国の国内投資が加速され、スマートコミュニティーへ移行しますから、成長率も加速されます。人類の新しい成長期待です。でもこの進化論は、まだ認められていません。一般的には債券のフラット化から、逆イールドに突入してリセッション、景気後退の道を歩むと言うのが通説です。
しかし…カタルは5G時代になると、一気に社会変革が起ると考えています。自動運転の実用化など、田舎での暮らしも快適になります。スマートコミュニティーは人類の価値観が覆るのでしょう。働く価値観も大きく変化すると思っています。
このようなバックボーンにある未来のイメージが、相場形成の理解には欠かせないのです。あまり経済を知らない人は、何を言っているか、サッパリの人も居るでしょう。でもカタルレポートを毎日読んでいれば、自ずと、カタルが試行錯誤して、この水準まで来た過程が一気に超越できます。無駄に「失われた時代」を過ごしてきたわけではありません。
土曜も日曜も名刺を配り、新規開拓は当たり前、夜はレポートを書き続け、様々な疑問が生まれると国会図書館に通い、昔の資料を調べる、知識不足だと思えば…土曜、日曜にTACに通いアナリスト試験を受ける。そんな失われた時代を、皆さんは毎日読むだけで踏破できます。狂った下積み時代です。ソロソロ成果が生まれても良い頃だと思っていますが…。どうでしょうね。
昨日、皆さんと一緒に買ったソニー株の買い値は5891円でした。本日のソニー株は5915-5962-5882-5885です。本日も5850円が買えるとラッキーですが…もう一段安するなら、予定外の数量を買っても良いのですが…既に昨日、100株は余計に買いました。この株の動きが、これからの日経平均株価を暗示する「先行指標」です。忘れないでください。
昨日買ったジャムコ、本日は2437-2473-2420-2447です。この株の上昇も…もう確定しています。チャート的には6月、5月の二つの山の高値2636円を抜かないと上昇波動の確認は取れません。未だに200日線の2483円より下に位置しています。ただ安値を買うには…この辺りから参加して…下値を丹念に拾い、年末年始に成果を上げることになります。このジャムコが、GDPナウの話と「市場の整合性」で一致していることは分かりますよね。
簡単に解説すれば、米国のGDPの高成長は金利の上昇に繋がり、ドルが買われ円安になりますから、輸出企業にとってプラスになります。ボーイングは、こなし切れない受注を抱えており増産体制です。死角があるとすれば…シート部門の収益化の問題です。でも通常は時間が解決します。実は、このようなケースは多いのです。
新規工場を中国からベトナムに移し、2年程まごまごして赤字を計上したユニデンなどのケースもありました。工場移転でこの騒ぎです。村田は歩留まりの問題を抱えていましたが、流石です。
この考え方は他のケースも応用が効きますから、良く頭に叩き込んで置かないとなりません。今、中国の京東方科技集団(BOE)が政府の指導下で「有機EL」の立ち上げをやっていますが、上手く行くかどうか…。有機ELは兎に角、実験ではうまく行きますが…量産化は歩留まりの関係で非常に難しいのです。もしアップルの要請に応えられるなら、たいしたものです。キャノンがトッキを買収して、ものになるまでに…何年かかった事か。
このような知識がないとジャムコのシートの話も理解できません。もともとオーダーメイドは利益が上げ辛いのでしょう。
やはり安川電機の動きは、気になりますね。本日も下値を更新しての新安値です。今日は3605-3635-3585-3595です。まぁ逆金融相場で設備投資絡みは、どうしてもこの時期は警戒されます。年末年始にカタルが買われ過ぎだと述べた意味を噛みしめると良いのです。でもIoT時代はこれからです。5G時代はネットに接続され無人工場のロボットがものを生産する時代ですから、安川はファナック程ではないにしても捨てたものではありません。しかし当面は7月13日の4200円が壁になります。
昨日の邦銀株の上げなど観ると…人間と言うのは、やはり目先で行動するのですね。人参が目の前にぶら下がらないと、行動しないことが分かります。あの620円台はカタルが鉄板と考えていた720円台から100円も下の位置なのです。確かに信用買い残は膨らんでおり、あの時は、上げる要素はなかったのですが…結果論で言えば、やはり「株価位置」と言う考え方は重要です。
12連騰している再生エネルギー関連のレノバ(9519)に連れ高していると思われるNPCですが…カタルは、戻りがソロソロ一杯だろうと考えています。 仮に、まだお持ちの人が居るとすれば…この辺りで離れると良いと思っています。
何しろ、カタルはあの時に340円で諦めました。下値の買いも残しませんでした。通常は一度、シコリを作ると…期日が通過して、その後もしばらく時間を必要になるものです。本日は353円まであります。
だからクロスマーケティングの動きはショックだったのです。でも理由が分からないでもありません。世界の広告業は、みんな株価が売られ始めています。理由は先ほどの債券のフラット化から生まれる逆イールド、リセッションの関係です。故に経営者は慎重になります。進化論は奇異のシナリオなのです。
兎に角、今は「逆金融相場」です。米国金利の上昇により、やがて…教科書では逆業績相場になるのです。逆業績の後半なら、株は買えますが…基本は「空売り」相場が、しばらく続くのが筋です。
ソニーの5850円が入り始めていますが、カタルは、今の所はまだ買えていません。此処には4万ほどの買い物があります。カタルは5750円辺りが下値目処と考えています。でも昨日は余分に5891円でも100株追加しました。
カタルは述べています。ソニー株を、どれだけ沈潜できるか…。それにより後半相場の手数料が違うのと述べています。証券マンは、種を撒いておきましょう。それでは…また明日。難しい相場が続きますが、戻り相場に入っています。でもあまり戻らないと思った方が良いのでしょう。またね。