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注目される話題が、やはり「AI革命」を代表する米国の「エヌビディア」 (NVDA)の存在です。何故、この株の値動きに注目するのか? 


「エヌビディア」 (NVDA)の 日足推移

それは「自然利子率」の話に影響を与えるからです。今では米国は、中国を抜いて「経済成長率」でも凌駕する…と言われています。既に始まっている3Qの経済成長率は、完全に世界トップの米国の「再成長」に決まりです。

その中心に位置している株は「エヌビディア」であり、その成長を支えるのがGPU「H100」の存在です。入手が困難と言われており、中国では闇市場が生まれているとか…巷で言われています。

問題はこの「自然利子率」の話です。カタルはこの言葉は、「潜在成長率」と同意語だとの認識です。米国の成長はコロナ禍を超えて、新たなステージに入ったのかどうか…が、今の市場の話題の一つです。故に米国金利も上昇しています。

この決算期は変則で1月決算ですから、この23日に新しい数字が発表されます。この株のPERは、既に「51倍」を超えており、正当な評価なのでしょうが…昨日のナスダックの株価指数の上昇を支えたのが、この株です。

この「動き」は世界の株価にも大きな影響を与えます。だから冒頭に、この話題を持って来ました。もともと大型株に位置する株価が「アップル」のようにPER30倍だとか…、このエヌビディアは50倍を超えていますが、異常な評価です。小型株ならあり得る話ですが…大型株は売上高も大きく、そんなに成長が見込めるとは思えませんからね。

市場規模の小さな時に、成長が加速して…そうして大きくなると、通常は成長をしても5%程度のようなものが一般的なのです。

此処で同様の問題ですが…何故、米国のROEが高いのか? 

S&P500の7月時点では「16.87%」です。日本は2021年度の数字で「9.7%」なのです。この違いは大きく…何故、これほどの「差」が生じるか?

カタルは日本村社会の為に、市場原理が上手く機能してないからだと思っています。故に日本企業の内部留保は、異常な水準の516兆円まで積み上げられています。しかし米国ではアップルのように、稼いだお金の全てを…株主還元に回すのです。アップルの2020年度の当期利益は570億ドルですが、配当金へ140億ドル、そうして自社株買いは720億ドルなのです。つまり…稼ぐ以上に内部留保を吐き出して自社株買いを実施したのです。

何故、日経新聞社は、この真実を一般的に伝えないのでしょう。

たぶん推察では自身の会社も村社会論理の運営だから、その方針なのでしょう。こんな「積み重ね」が、「失われた時代」に繋がっています。金融庁が清貧思想を振り撒くから、市場原理で物事が動きません。昨日、掲げた最高裁の判決と同じなのです。

しかし「日立」(6501)や「日本製鉄」(5401)のように…それでは、いつまでも「負け組」が確定するために、企業自らが「構造改革」の道を歩み始めました。

こんな基礎知識が一般の日本人に定着しているかどうか…が問題です。株価が正当に評価されなければ…お金が正しく動きません。もっと、よく自分の頭で物事を考えましょう。それでは、何故、アップルが内部留保を削って株主に還元するのか?

米国は必要な時に、必要な資金を、「正しい条件」で調達できる仕組みが構築されています。でも日本は違いますね。

そうだなぁ~。最近の話題では、市場の話題になった「ビッグモーター」の90億円の融資返済がジャンプを出来ませんでした。たぶん…銀行団は世間の評価を気にして「再融資」を断ったのでしょう。何処か…勇気のある銀行が、支援すれば良いのに…とカタルは思います。短期間に、これほどの成長を遂げた企業です。不正は悪いことですが、この良い面を、何故、正当な評価をしないのでしょう。これは村社会論理の弊害の一つでしょう。

だから「不慮の事態」に備え…必要もないお金を貯め込むのでしょう。故に効率が低下してROEは、なかなか上がりません。成長期は、お金を投資に振り向けるべきでしょう。

このエヌビディアが高値を取るかどうか…。このラインと米国債が4.33%を超えて4.35%を付けた意味は…この現象の答えが、もう直ぐ分かります。この話と…こちらのレポートは同じ話で繋がっています。カタル自身も先が見えないので…1か月ほどの観察が必要かな?…と思っています。

しかし少し考えて観ると分かりますが、日本株は、非常に強くなりました。

少し前は中国の苦境が、このような形で伝わると…中国株以上に日本株は売り込まれていました。清貧思想が、そこまで…蔓延していたのです。日本人の性格でしょう。それにしても日本株の「腰」は、ずいぶんと…「強くなった」ものです。

何故、エヌビディアの株価が重要かと言えば…「循環物色」の話です。もともと米国株は既に大きな乖離が生まれており「休み」を欲しています。

ナスダック指数 の日足推移

故に今は「下値の堅さ」を試す場面なのです。ナスダック指数が何処で止まるのか? この下値を確認して「反転する」のを待っています。たぶん…まだ揺れており…1か月程度の期間は必要だろうと思っています。カタルの相場観は変わりませんが、時価軸の問題が見えないだけの話です。今は非常に難しい場面です。

お金があるなら…タイミングを気にせずに、買い続けます。

自分の力量問題は、相場観に先行して「最低限」守るルールです。ハッキリ言って、買った瞬間に失敗か、成功か…あるいは買う前から、この株を買っても、「大きく儲からない」と言うのは…分かります。でも多少は儲かるのです。しかし「乾坤一擲」のタイミングではありません。そんな「買いチャンス」は、数年に一度あるかどうかでしょう。

カタルの性格上、毎日「売り買い」をしないと、気が済まないタイプの「株中毒」患者です。昨日も「ジェイドG」(3558)を1000株だけですが…利食いだったので外しました。

他にK君と、N君を買いに行きました。570円と2200円です。でも…目先に限定すると、あまり儲かるようには思えません。まだ下値を模索している段階です。

エーザイの「レカネマブ」が厚生労働省から認可されましたね。本日は上がってからマイナスになって、そうして…プラスです。通常は此処から買うべきでしょうが、カタルは高値を超えてから参戦しようかな? あまりユトリがないからです。

「ルネサスエレク」(6723) の日足推移

今の市場参加者は「目先筋だけ」なのでしょう。唯一の買い手が、海外投資家です。この動向を観るのが「ルネサスエレク」(6723)の株価です。このライン繋がりでは、下値圏の株では200日線を割れている「ニデック」(6594)です。この水準からの下値を、「丹念に」買い続け、2年ほどの時間をかけて投資をするのです。このクラスになると…簡単に株価が乱舞すると思っている人は、選択を間違っています。時間が掛かるのです。

「ニデック」(6594) の日足推移

逆に「ルネサスエレク」は株価位置が高く「循環物色」になる可能性が高いのでしょう。故に今は75日線を割れていますから、ここから下値を丹念に買います。

「ニデック」と比較すると、株価位置が高く…既に人気化していますから、リスクは高いですが…「三菱UFJ」(8306)や「日本製鉄」(5401)を観る限り…「ルネサスエレク」も時間の問題で、再び「高値を奪回する」可能性があります。循環物色ですね。

このルネサスエレクは、大阪チタンより、エーザイより、遥かに「未来の利益」ですが…この手の業種は万民に分かりやすく…人気株に成りやすいのです。「レーザーテック」(6920)より、今は有望に見えます。

世の中には「色んな選択肢」があるので…自分で「自分好み」の株を選択して、挑戦をすれば良いのでしょう。日本人は、本当に「劣化している」国民です。他人の噂話をして…自分は何もできないのです。「時代を切り拓くこと」は、容易ではありません。

しかし今は「実質成長時代」から「名目成長期」に移行する黎明期です。

N君の日足推移

果敢に挑戦するなら必ず時代が、応援をする場面でしょう。怯まずに…理論武装を確り備え、挑戦あるのみでしょう。まぁ本日は注文を忘れていて…買ったN君の2200円の500株のお買い上げです。この株だけ切らずに…高値で買った500株だけを持ち続けていました。

カタルは「スミダコーポ」(6817)や「ニデック」(6594)と同じ仲間ですから、同じタイミングで「株価が上昇する」のだろうと思っています。しかし今回のニデックは「目先の数字」の良さで、少し人気になり「狼煙」をあげましたが、他も好業績でも…株価の反応は鈍いままでした。

自分の持ち株だけでなく…周りを観察しないと、時間軸の変化はなかなか掴めません。この現象は、まだ…回復が「まだら模様」なのでしょう。「市場の整合性」の理解が深まると、時間軸の改善に役立ちます。

上がる株は、たくさんあるのですが、貧乏人は、常に最全速を狙います。上手に株価を買うより、「時間を買う」タイミングが重要なのです。何しろ…「朝三暮四」の口のカタルです。今は全体像の形を「見極める時間」で、ノンビリ構えようと思っています。それでは…また明日。



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