ゲタは希望

昨日はビックリポンでしたね。ECBの12月金融緩和示唆に続き、中国の人民銀行も貸出の基準金利を0.25%引き下げ年4.35%にして、預金金利も0.25%引き下げ1.5%に、更に預金準備率を0.5%引き下げるそうで、18%から17.5%になるそうです。GDPは6.9%との発表なので…基本的に借り入れとの鞘は2.55%もある訳で…確実な商売なら規模を拡大すると儲かると言う事ですね。WSJの10月8日の記事にも「アベノミクスの成果は、実は思った以上」との評論が掲載されていました。このなかで、名目成長率が実質成長率を上回る事が述べられています。

左は赤が名目成長率推移、影が実質成長推移、右はインフレ率で、エネルギーを除いた推移との比較
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左は赤が名目成長率推移、影が実質成長推移、右はインフレ率で、エネルギーを除いた推移との比較

基本は此処なのですね。インフレになるかどうかは、希望の「のり代」が増えるかどうかと考えた方が良いのです。人間と言う動物は、常に変化率を求めます。年収1億円以上で金融資産が10億円以上あるお金持ちは、更に上を目指します。一般の人にとっては羨ましい限りですが…当人にとっては、飽くなき挑戦の繰り返しですね。世界トップクラスの年収は10億以上で、20億円近くが一流プレイヤーの領域です。この領域に達するには、それこそ…大変な「努力」と、同時に「運」も必要になります。

最近、とみに思う事は、日本はずいぶん貧乏になったと…感じることです。カタルの卒論のテーマは「経済援助」でした。当時から、ひも付き経済援助が日本経済の原動力でしたね。日本は長らく中国などへ、莫大な経済援助を実施してきました。おそらく戦後の戦争責任に対する補償との意味合いが強かったのでしょう。サムソンの台頭はある意味で技術援助の意味合いもあったと思います。現在ではサムソンの方が圧倒的に優位ですが、昔はNECなどの技術者が多く技術指導に行っていました。サムソンは三顧の礼を持って、日本の技術者を雇い入れ、技術指導を仰いできましたね。最近は訴訟になっており下火になっています。

日本の成長を真似ているのが中国ですね。インドネシアの高速鉄道、イギリスの原発と…好条件を提示し、中国企業の育成を謀っています。まるで日本の成長期を見るようです。この「ゲタ」、つまり名目と実質の差ですが…これが積極的に動くかどうかが、「鞘」になります。経済成長率が6.9%なのに…貸出金利が4.55%なら、大概の事業は、上手く行きます。

世界経済は低迷しており、本日の海運株の決算報道を見れば分かります。物流量は減っている訳です。日本化現象をよく考えてください。この意味は安い労働力の参入で、商品優位が消えたのですね。この発端は「ファブレス」です。生産設備を持たないで製品の製造を可能にしたのです。アップルを連想すると良いですね。同意義で「EMS」と言う受託生産の形もあります。カタルも良く区別が分からないけれど…たぶん半導体だけだとファブレスで、電子部品の組み立ては、EMSを用いるのかな? ファブレスの代表格は台湾のTSMCで、EMSは鴻海精密工業(ホンハイ)が代表格です。TSMCのモリスチャンは銀行の頭取の息子だったそうで…、香港で育ち米国のハーバードに学び、テキサス・インスツルメント(TI)に入社し、台湾政府の肝いりで、TSMCは1987年に設立された会社ですね。この時期、1985年にプラザ合意が行われています。

つまり米国は製造を諦め、実を取りに行く戦略に変えたのですね。日本化現象の意味は、グローバル化により、最も効率の良い所で生産し製品を供給しようと言うものです。リカードの比較生産費説ですね。TPPは、更に、この考え方を躍進させるものです。リカードの比較生産費説の解説も必要かな? こちらを読んでください。要するに効率がドンドン求められる世界なる訳です。

今は「日本化現象」の解説をしているのですよ。日本の曲がり角は…プラザ合意なのです。日本は税制も含め、この時から政策の転換を図り、舵を切るべきだったのです。ところが…ものづくり大切論などと言う前時代的な封建的な考え方が、村論理の障壁を高くして、失われた時代が長く続きました。終身雇用や年功序列に縛られたのです。パイオニアの指名解雇事件は、その事例です。でもエルピーダの坂本さんは頑張りましたね。しかし結局、敗れました。現在、中国が固定資本形成の歪みから減速を強いられ、先進国の回帰論が続きます。最近、中国での生産を諦め、円安効果から日本での生産が増えていますね。でもこの動きが、おそらく揺り戻しに過ぎないのでしょう。アップルとグーグルの利益の仕組みを考えてください。

デファクトスタンダード(世界標準)を手に入れ、プラットホームを提供する事で「アガリ」(儲け)を搾取しています。スマフォ利用の消費税のようなものです。カタルのグリーの失敗は、スマフォの認識不足でしたね。ゲーム業界のプラットホーム構築と思い違いをして…グリーの投資が失敗に終わりました。DeNAも同様です。便利さを提供してその情報の価値を有効活用するのが「IoT」です。日本には農作物の生産技術が蓄積されていますね。この生産のノウハウをデータ化して、商売に繋げることが出来ますね。スマートコミュニティー化する事で…飛躍的に日本は成長できます。

折角、マイナンバーカードが導入される訳で、早くキャッシュレス化を導入すべきです。スマフォは一般化されています。そうすれば…お金の流れが全て把握でき、脱税も犯罪もなくなります。それ以上に、何と言っても効率的な社会構築が出来ますね。農業のデータ化が進めば、天候の情報と共に…無駄な生産活動がなくなります。折角、苦労して農作物を生産しても、市場が暴落して破棄する事例はたくさんあります。そのような無駄がなくなります。全てのデータを集めることで、効率社会が構築されます。

問題はこの進展スピードなのです。今は残念ながら、有望でも収益化されていません。007を見れば分かります。しかし仮に007の株価を1万円に放り上げ、増資をさせ、お金をIoT社会構築に動かせば…日本のスマートコミュニティー化が大きく進展します。その為には、先ずは、損を覚悟で投資をするユトリが必要なのですね。だからデフレ脱却なのですね。

名目成長率が実質成長率を大きく上回る社会構築が、欠かせないのです。インフレになれば、財政赤字問題も自然解消します。日本に必要なのは「希望」なのです。故に名目GDP600兆円目標は、正しい政策なのです。遊んで暮らす年金族から、働く若者に希望を与えるインフレなのです。でもこの勢いが付き過ぎて…10%を超えると、社会が混乱します。適度のインフレが求められるわけです。ガラガラポンでは、大変な社会変革が起きます。明治維新のような下剋上が起きますね。既に「財政ファイナンス」の領域なのです。

行く道は一つなのですよ。もう決まっています。問題は、その進展スピードなのです。カタルは「1300兆円の逆襲」を述べ、ケネディクスを掲げています。本当はダヴィンチだったのですが、残念ながら…村論理に敗れ、金子さんは排除されました。まぁ、仕方ないから選んだ選択ですが、AUM残高は、「魔法の杖」なのですね。この会社も面白いですね。最近になって「ベースAUM」などと、表示し始めました。1兆1249億円だそうですね。嘗てのAUM総額は1兆6389億円だそうです。この5000億円の違いは自分の管理下に、ないものなのでしょう。でも1兆円は、何もしなくても…毎年10%程度、伸びる筈です。

この1124億円の配分を、どう処理するか? 時価総額は株価が450円で、発行済み株式総数は2億6565万8千株なので1195億円ですね。分かりますか? PER10倍の評価なら…最大、時価総額が1兆円台になっても…不思議ではありません。目に見えない成長力と言う訳です。ただし、これは他人資本ですから、全ての上昇分が自己転嫁できる道理はありません。おそらく4割は抜けると…カタルは考えています。何故、現在評価が1000円程度…と弾いているか?この辺りが根拠になります。

要するにデフレ脱却が実現できないと、社会にユトリが生じないので…新しい冒険が出来ないのです。新しい冒険は、多少なら、損をしても良いと言うユトリが、社会に生まれないと駄目なのです。ブラック企業やブラックバイトなどと言う言葉が出るようじゃ…とてもとても…希望は無理ですね。スマートコミュニティーへ向かうために、007やJTEC、更に、クラウドワークスなどの博打株を、1万円台に放り上げることが、正しい資金循環を生む原動力になると…カタルは考えているわけです。

勿論、最近のカタルの予想が当たっていると言っても、これはカタル独自の空想です。当然の事ですが、間違っている可能性も高いのです。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の口なのですね。要するに投資家皆さんが、いろんな選択肢がある中で…それを選択し、どのタイミングで行動するかどうか? 一番大切な事は…自分自身の力量の把握なのですね。投資で成功するかどうかは情報力ではなく、自分自身を制御できるかどうかなのです。こればかりは…自己判断すべき問題ですね。それでは…また明日。



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