かたる社名はある意味で重要ですね。「アップバンク」(6177)なんて、アップルと銀行を合わせたような名前で…今時の「フィンティック」を連想させるものですからね。でも実態はゲームマニアが、ゲームの攻略映像を、ネット上にアップしただけの話…。これで40億も稼げると言うのだから、ある意味で驚きです。今の時代は何でもアリですね。市場は玉石混合で…自分の感覚が問われます。カタルにはサッパリ理解できない動きをする会社が、たくさん存在します。
昨日のアイサンテクノロジーもそうです。3000円と新高値を更新したと思ったら…いきなり大幅安で、如何に目先筋が多いのか。値動きだけで、売り買いをしている集団が多いのですね。まぁ批判する訳じゃないのですが…兎に角、目先主義なのです。株価は出来高よりも、最近は時間概念が優先されます。僕らの現役時代は出来高だったのですが、最近は日計り組と言うネットトレイダーが多く、手数料が安い為に、出来高の意味合いが昔と、ずいぶん違ってきました。動くものには、何でも飛び付く「ダボハゼ」のような存在です。
さてこの時間概念は、人間の「性」ですから、なかなか克服できません。弁護士の先生などは…この感覚をよく御存じでしょう。交渉相手がゴネル場合は、時間を置けば良いのですね。時間をかけて交渉すれば…たいがいの揉め事も、妥協点が見出されます。株価形成の上でも、この時間は大切です。相場形成で一番強いのが、時間をかけた上昇ですね。短期的な上昇は相場の質が弱く、時間をかけて利食いを誘い、又は投げを誘い、株価の下値を固める作業が…一番強いのです。三菱UFJの…この下値ボックスはイライラさせられます。このような時間推移が、本物の相場を演出するのでしょう。ケネディクスも先日の2173万の出来高から株価は大きく変わりませんが…この株価水準を維持しながら時間が経過しています。人気株のパイオニアもそうですね。現在の…この辺りで株主構成を変えている訳です。この感覚は素晴らしい…の一言です。何れ、株価の動きが早くなります。
先ほどのアイサンテクノロジーですが…、小型現物株、故、値動きが荒いのは仕方がありませんが、本来は新高値を更新したので、相場は崩れてはいないと思っています。でもカタルは一部売りました。本来は、この出来るだけ高値に近い所で、利食いをこなしながら、揉み合う時間があると…相場が、さらに強くなります。パイオニアのようなものです。カタルの注目株で、前から仕手性のあるJVCKWも値動きを追っているのですが…最近はなかなかの動きです。この株はたいしたこともないのに…多くの仕掛け筋が参加していましたから、相場になりやすいですね。本命はあくまでパイオニアだろうと思いますが…舞台を盛り上げるには、脇役も必要なのです。クラリオンにアイサンテクなど…役者は揃っていますね。
相場観と言うのは、安川電機やファナック…更に昨日の東京エレクなど…の一連の動きを見ていると…Vテクは、大丈夫そうですね。現在は時間調整をしているようですが…もう一段高が、期待できるかもしれません。4100円を2日間連続で抜けず、一旦、下に振ったのは理解できます。同じように…高橋カーテンウォールも同様です。必ず、上下に振るものです。その下値を拾えるかどうか…パイオニアもそうですね。おそらく…1000万株を割れた時間を、数日か…2週間程度は、最低、必要なのでしょうか? ここで踏ん張れれば、たいしたものです。…と云うのは、この株は332円で、昔、公募増資をしているのですね。つまり350円台は、ヤレヤレの売り需要が、かなり存在するわけです。下値は堅いと思われますが…上昇する前に、一度、下に振ってから、一気に上昇するケースがあるから…引っ掛からないようにして下さいね。当然ですが、この動きは、ないかも知れません。今回の本命に相応しい銘柄のように見えます。
本当は…大型株を主役に考えていましたが…、どうもアベノミクスに対する疑心暗鬼の流れが強いようです。誰も日経平均株価が4万円を超えるとは…考えていませんからね。この辺りの株価が実現されるためには、色んな条件のクリアが必要ですね。最近は下火になったスチュワードシップコードの確立から、ROE15%は絶対条件の一つになります。トヨタの事例のようなケースがあるようじゃ…道は険しいですね。あの「ボンボン」には期待していたのですが…、今の所は、リーダーの器か、どうか怪しく思えます。金融庁が株式持ち合いに手を入れるかどうか…も、一つの見所です。やはり日本の経営者も資質が劣っている様に見えます。ソフトバンクの孫氏やユニクロの柳内氏など…頑張っている人も居ますが、村論理に溺れると楽ですからね。
さてFRBは利上げを見送り、12月は利上げをすると…強調したようですね。これで株価が崩れなければ…12月の利上げは、確実度が増します。そうしてこの形が正しい推移ですね。利上げをしても、株価が上がるパターンが本来の動きです。市場とイエレン時間が一致する動きなのです。しかし…もし12月にかけ株価が緩むようでは、12月の利上げは再び見送るべきですね。問題は…このシナリオが、ダリオ氏の時間だと言う事です。ダリオ氏は、利上げが間違いだと述べており、仮にFRBが利上げを実施しても、再び量的緩和に追い込まれると…述べています。この見方が正しいとすると…来年は気を付けねばなりません。量的緩和に追い込まれるほど…NY市場は下がる事を意味しています。今回の8月からの下げは、予行練習だと言う事です。これは今考える問題ではありませんが…頭の片隅に入れておくべきですね。
欧州は難民問題で揺れ、イギリスはEUからの離脱を視野に入れています。南沙問題は、やっかいな問題なのです。でも…日本時間はTPP合意により、輝いてみます。製造業の追い風も必要で…この環境変化を上手く取り入れ実現利益に結び付けられるかどうか…本日の日経トップの「みずほは、無知だと自覚している…」の発言は、村社会に於いても、一つの可能性を感じさせる言葉です。日経新聞の記者のセンスが問われますね。どの程度、スマートコミュニティーが見えているか…。良く周辺環境を、取材して欲しいものです。あなた方が「失われた時代」を構築したのですね。間違ったデフレ感覚を国民に植え付けたのです。その為に無駄な時間を過ごしました。世界の基準は、昼食が3000円なのに…日本だけが遅れ、500円の時代になっています。この失われた時代の中で…ずいぶん劣化したものです。NY株のように戻らないのは、デフレ感覚が、未だに強いからですね。
やはりデフレ脱却は、必要な壁の一つに見えます。財政ファイナンスなどの段階に入り、そんなに日本に残された時間があるのかどうか…10年国債の0.3%割れ実現は、ある意味で黒田氏に政策発動を催促している様にも見えます。でも彼の頭の中は、消費税の引上げ実現が、第一にありますからね。当然、政策を保持しておきたいのでしょう。この観測が正しいとすれば、黒田氏も…姑息な輩です。果たして男かどうか…。デフレ脱却など簡単なのですね。中国経済は批判されていますが、マネーストックの伸びは13%台なのです。一方、日本は、なかなかマネタリーベースの増加が、マネーストックの伸びに繋がりません。カタルなら間違いなく付利金利を撤廃し、さらにマイナスを示唆します。果たして…どう動くのかどうか…。たぶん駄目だろうと思っていますが、この状況を打開するには…何らかのアクションが必要にも見えます。本来はパイオニアではなく、三菱UFJの筈です。
それでは…、また明日。