一般的な認識は、本日の日経新聞一面の滝田さんのレポートのように…、世界経済の低迷から一次産品の商品価格の下落は加速しているとの認識です。例えば原油価格はシェールガス開発により供給過多になり、サウジと米国の顧客の奪い合いの価格競争に加え、イラン原油の市場投下が加わるので下げが加速している様に言われています。でも日本などの先進国は輸入なので原材料費が下がり、利幅が膨らみますね。だからプラスなのです。
特に最近は、中国の経済状況が問題になっており、景気が減速しているのかと思ったら、先日、日経産業新聞を読んでいたら、中国の原油輸入量は、1―6月は7.5%増えており、6月は、なんと26.7%増だと言います。石油を運ぶタンカー指標の「ワールドスケール」も高値推移です。一般認識とは擦れが生じていますね。これはタンカーの建造が少ない為との影響もあるのでしょうが、荷動きは決して悪くありません。原油価格が急落しているので、買い溜め要因もあるとの話ですが…滝田さんのような一般認識とは違う現象ですね。
確かにSP500などを見ると…、明らかに米国指標は調整を欲しています。一度、大きく下げた方が…良いようにも見えますね。だから昨日、ITバブル期や2007年のリーマン破たん前の高値辺りまで、株式の調整はあり得ると書いたのです。しかしこんな調子で下げ続けることはありませんね。下げるにしても時間を1年程かけながら下げるのです。しかし米国と違い、日本は既に金融が完全復活しており、世界で一番、強いのですね。長い「失われた時代」の成果です。
米国の大口のヘッジファンドが、野村証券株を大量に買うという事の意義を、少し、考えたほうが良いですね。たぶん…今は短期調整で、日本郵政株の上場を迎えることが出来ると思っています。だから昨日、9月16日、17日のFOMC開催が焦点になっていると述べています。つまり、この2週間前までが、調整相場の賞味期間です。一番苦しいのは、8月下旬ですね。この時期を過ぎれば…下値の堅さが見えてきます。この所の相場を見て…カタルは、かなり市場に出回っている浮動株式が、吸い上がっていると述べています。
全体が変調をきたすと、当然ですが…、個人需要の多い株は大きな変動に晒されます。特に人気になった株ほど、仮需の需要が多く、株価の変動率が拡大します。ケネディクスを見れば分かりますね。6380万株から4318万株と、一時より、仮需は減っているとは言うものの…依然、多いことに違いありません。だから変動率は高くなりますね。この銘柄は貸借銘柄ですが…小型現物株のJTECや007は、更に動きが激しくなっています。買い物がない所に…待ったなしの投げが、加わるからですね。お金持ちはチャンスですね。
株式投資の基本は、他人が投げる所を買い、他人が買う時に利食いするのが筋です。基本は政策ですね。日本は世界の中でも稀な存在です。世界景気は米国の引き締めに合わせ、減速していることは事実ですね。もともと2010年頃が、新興国拡大のピークなのですね。先進国からBRICsなどの新興国への生産移転と言う空洞化による日本化現象ですね。これは基本的に日本だけでなく、欧州でも先進国全般に同じ構造です。所得の低い東欧の参入により、スペインなどの拠点から生産基地が移転しましたからね。日本がタイに移転したのと同様です。この動きの逆回転が、今、始まっています。「揺り戻し」です。それが今の現象です。
問題はお金の流れ、基本は此処です。オバマの清貧思想の為、金融界の規制は緩むことなく…強化され続けています。故に本来なら、米国金融株は、もっと上がる筈なのに…リーマンショック前に戻っただけですね。しかしSP500を見ても分かるように、一般経済は1500ポイントより遙かに上に位置しています。金曜日に下げたといっても1970ですからね。おそらく…今度は共和党かな?と期待していますが、今の共和党は、嘗ての自民党のようなイメージで分裂気味ですね。日本で民主党が政権を獲得した時のイメージ下に、米国はあります。
でも日本経済の色んな指標を見ていると…、ようやくデフレの出口に、やっと辿り着いたイメージですね。あと少しですね。4―6月期の消費の低迷は、ボーナス増加効果から7-9月期は改善されます。日銀短観を観れば…設備投資も回復しています。国内回帰も多いですね。おそらく踊り場…と、カタルが考える根拠ですね。踊り場なら…今が絶好の買い場になります。まだ8月なので…若干、早いかも知れませんが、9月のFOMCまでと言うカタルの観測が正しいとすれば…そろそろ本格的に、相場に参加準備すべきタイミングですね。
事実、ケネディクスも007も、金曜日は、かなりの仮需の投げが出ているようです。日証金の金曜日残は…ケネディクスが489万から277万株に大幅に減っていますね。これはカタルが2度目に推奨し直した一昨年8月からの最小数値ですね。その様子をグラフ化して掲載します。さらに007も同じような展開です。この所、日証金残は34万前後から25万まで減っていましたが、金曜日は19万と…とうとう20万を割れましたね。小型現物株は値動きが激しいのです。でも金曜日の出来高は、今までの5万前後から大きく膨らみ35万となっていました。明らかに仮需の投げが、多く出ているようです。別にカタル銘柄だけでは、ないのです。みんな一緒ですよ。
だから個人投資家のマインドは、非常に低調で、不安感が増幅しています。でも関東電化やグンゼ、日阪製作でも良いですが…どれも確りしていますね。一般的な大成や大林組でもいいですが…皆が、ぶら下がっている株は弱く、持ってない株は強いですね。三菱UFJが、やはり指標だろうと考えています。理由は三菱UFJや野村証券が、更に上昇できるなら、間違いなくデフレ脱却は成功し、正常な経済状態に戻ると考えているからです。この流動性の罠から脱出して、初めて…スマートコミュニティーの社会に突入できるのです。IoTを利用した効率社会ですね。故にJTECや007は何度でも利用できます。まだ本番を迎えていませんからね。これから本番を迎えるのです。トヨタなんかと…サイクルが、全然、違いますよ。
三菱UFJの前回の安値は、803.7円です。ケネディクスは407円ですね。幾分、ケネディクスの方が、ユトリがあるようにも見えます。でも最後は…急落しますからね。買い板がない所を、叩きます。それが相場と言うものです。ヒヤッとするものです。カタル自身も、何処が下値かは分かりません。そんな事が分かれば、今頃は豪邸生活ですね。貧乏人の賃貸住まいなのです。如何に、カタルは相場が下手か…分かるというものです。この程度の腕で、歩合生活を辞めて、相場で食おうとする方が…冒険ですね。
さて…でもカタルは、この秋以降の相場に期待をかけ、黒田さんの成功に沿って動いています。事実、ようやく準備期間が終わり、本格的なデフレ脱却に入ると思っています。
ROE経営の定着は、大きいですね。ファナックの流動資産は1兆1792億円あります。この内、大半は現預金残であり7741億円ですね。稲葉さんは、これ以上のユトリは必要ないと…名言をして、80%の株主還元を公言しました。毎年、1600億円程度の株主還元ですね。時価総額は4兆7290億円まで下げてきました。還元率は3.3%になります。株価は2万円を割れており、良い状態になって来ましたね。IoTの時代管理も確り出来ているようです。新興企業「 Preferred Networks」との関係は、 いよいよ業務提携から、資本提携に発展しましたね。8月21日に正式発表されています。
リクルートも良いですね。このようなスマートコミュニティー型の優良企業の株価は、残念ながら全く下がりませんね。販売促進のIoTは、時代の先端を行っています。ジオフェンスへの取り組みなど…。兎に角、リクルートは優れています。何れトヨタの株価を抜くでしょう。NISAでの投資を、オリックスと共にお薦めする次第です。ファナックも良いですね。もともとロボットは成長産業です。故にソフトバンクも新展開に入りますね。なにもハイリスクなカタル銘柄でなくても…一般株でも、筋を外さなければ、存分に楽しめますね。
株価の行方など…誰にも、分かりません。だから…ドル平均法で買い続け、途中で何度も売り買いをすれば…いいのですね。このようなガラ模様の後は、必ず、天気は晴れ、虹が輝くというものです。あとは自己管理が大切ですね。器は、自分しか判断がつかないのです。それぞれの器は、置かれた環境により、器が個別に違うのです。100万株単位で売り買い出来る人間も居れば、100株単位でしか、売り買いが出来ない人間も居ます。それぞれの器量に合わせ、自分なりに工夫して相場に臨めばいいのでしょう。
カタルの…現在のベストシナリオは、9月のFOMCの2週間前から相場は反転するだろうという予測を立てています。株価など…分かりません。要するに時間が反転を決めるので、それまで自分の器量に合わせ、どの程度、仕込めるかどうか…。6月10日HSBCの動向を見て、カタルは基本的に弱気に転じましたが、金曜日のNY安は、意外感があり、大幅安しましたので、これを見て…強気に転じることにします。金曜日もかなり買いましたが、再び、今週は持ち高を増やすことに成るでしょう。カタルは有言実行で行動します。それぞれ置かれた環境により、立場が違う事を、良く自覚して下さい。
更に貧乏人のカタル君だから、この見方は間違っている可能性もあるのです。SP500のチャートなどを見れば、更に予想外の事態が水面下で進んでいるかもしれません。ロシアの混乱や、北朝鮮の氾濫など…予想外の事態が更に起り、もう一段安も…十分にあり得ます。まだ10日以上の日数が、予測値までありますからね。慎重に行動して下さいね。また明日。