正しい知識を持ってないと…相場に迷いが生じます。時事ニュースの解釈は、人それぞれですが、起った現象を、どう分析するか? 日本人は、この検証と言う作業が…非常に苦手のようですね。日本には「水に流す」と言う諺があるように…過去を切り捨て、新しい事に向かう性格があるようです。
これは、家などの構造物の仕組みから来ているのでしょうか? 木造家屋は長く持たないからですね。石造りの欧米に比べ…日本は、まだ十分に使えるビルでも壊しますからね。歴史的に価値があると思っても…残す事例は少ないですね。ところが欧米は、民間住宅まで、外観はそのままで…中だけを改築するのですからね。カタルが昔、イタリアに旅行に行ったとき、お金があったので、常に一流ホテルと呼ばれるクラスに泊まりましたが、みんな部屋は小さかったですね。場所は良いのですが…造りは古く、まるで日本の奈良ホテルの旧館のようです。でも歴史の時間は充分に感じることは出来ます。
戦争の過ちを、NHKなどが特集を組んで検証していますが、死んだ人の責任を問うのはやはり気が咎める為かな? 今回のバブル発生から、「失われた時代」の検証は、未だに充分されていませんね。まぁ、検証というにも…難しいものですね。すべての事象は、複雑に相互作用が働き、予期せぬ事態に発展します。先ほど…こんな記事を読みました。ギリシャ問題に対する記述ですが…、些細なことが、予期せぬ事態に発展するのが、人間社会ですからね。この記事の通りだと思います。大切なことは、EUの仕組みを問われていると…その大事を、メルケル首相などは、忘れているのではないでしょうか? 彼女は立派な人なのでしょうが、やはり女性ゆえ、現実的に細かい厳格性があるのかな?…とも思いますね。自分達が経験した第一次世界大戦の賠償問題の歴史を、振り返るべきだとは思います。所詮、僅かなお金ですからね。
金融と言う分野は、常に矛盾を突くのです。EUの統合は矛盾だらけ…。通貨だけを統合し、経済優先の旗印ですが…利害関係を調整するのは大変な作業ですからね。市場経済は変動制故に、バランスが取れていますが…肝心な政策運営の統治問題は、バラバラですからね。今回のイタリアにおける、アフリカからの移民の受け入れ問題もそうですね。利害が絡むだけに調整は難しいのでしょう。本日の日経新聞に、「不動産向け融資最高…」との記事が3面にありました。バブル期を、超えたと言いますね。データと言うのは面白いもので…、都合のいい部分だけを取り上げ、世論を煽ります。メディアは特にそうですね。絵になる映像を誇大表示するわけです。だから…国民は感情の暴走に陥りやすいのだと思います。
今、自民党の勉強会に於いて、百田氏の発言が波紋を投げかけています。カタルなんかも前からメディア悪玉論を述べています。朝日新聞は太平洋戦争を煽った新聞社ですね。テレ朝を見ても分かるように、目先の大衆迎合主義も良い所です。そりゃ、お金があれば、福祉も賛成ですよ。こんな事は、分かり切っていることです。それなのに…大衆に媚びる報道姿勢を続け、日本を破たんの淵まで追い込んだのです。メディアの責任ですね。大震災から一体、何年、援助を続ければ…気が済むのでしょう。既に4年ですよ。一方、小さな所で不幸が続いており、その被害者は、見捨てている訳です。大震災だから、手厚い保護下にある訳ですね。目先だけの…あまりに、無責任な報道が多過ぎると思いますね。
この百田発言が政治家にうけたのは、政治家に対する言葉尻を捉えたメディアの攻撃が、余りに多いから…、議員の間に、不満が鬱積していたのでしょう。この現象だけを捉え…過激に報道するのは、どうかと考えます。カタルも良くは知りませんが、沖縄の基地問題も、翁長雄志と言う知事を見ていると、民主党の歴代党首と、何故か…ダブりますね。ギリシャの現首相のアレクシス・ツィプラスとも…似ています。仲井眞弘多と言う前知事が妥協の産物として、補助金と言うお金を取って、基地移転に渋々同意したのは…何となく、わかりますね。政治家は、もう少し大人にならないと駄目ですね。
サバイバル番組を見ていると…分かります。人間は食えなくなると、イライラして、必ず相互の人間関係が上手く行かなくなります。おそらく離婚の多くも、お金が絡む話かもしれませんね。人間は食えなくなると…我儘になります。カタルのレポートを見ても分かりますね。株価が低迷している時は、政策批判ばかりでした。市場経済は、バロメーターがハッキリしていて、面白いですね。話しが飛びましたが…不動産融資の話ですね。
「言いわけ」をしているのですよ。ケネディクスの株価が、どうして、カタルの予想通りに、なかなか上がらないか? 読者からもご批判を頂いていますが、カタルは、度々、遅れている賃貸料の上昇の話も、していますね。空室率は(既存ビルは5%を割れ4.5%)、全体でも5.17%と…、もう直ぐ、5%を割れそうなのに…、なかなか賃貸料(17320円/坪)は、上がりません。この現象は株価の上昇と同じなのでしょう。先ずは、浮動株の吸い上げがあり、これが拮抗すると…一気に株価が騰がり出すように、賃貸料も需給と供給の関係なのです。
そうして、本日の日経3面の不動産融資ですね。自分で日銀のホームページに行き、調べれば分かります。日銀の統計は、結構、途中で変更しているので使いづらいですね。歴史的な検証と言う要素も残すべきです。長い統計で不動産産業向け融資の残高と設備資金融資の国内銀行の統計をグラフ化しました。不動産向け融資残高は63兆7035億円で、うち設備資金が42兆9705億円です。問題は伸び率推移です。日経新聞の記事は新規の貸し出し推移のようですね。でもカタルが作ったグラフの方が、実態をよく把握できると思いますね。
このグラフを見ると分かりますが、一度、2003年からの推移をみると分かりますが…一旦は、前年比で10%以上も伸び始めるわけです。しかし日銀が「羹に懲りて膾を吹いた」ように…バブルの反省が効いたのですね。尚且つ、米国で金融デリバティブ縮小が起りました。この影響で再び、沈むわけです。
この時期に、何故、金融庁がダヴィンチを、更に追い込む必要があったのか? カタルにはサッパリ理解できません。きっと…、TOCのMBOに反対して、逆TOBを掛けた姿が、日本村の秩序を乱す…と彼らに映ったのかもしれませんね。日本と言う国は、リクルートの時もそうですし、ライブドアの時も、そうです。「社会の秩序を乱す奴は糺す」と言う官僚の国家意識が、潜在的にあります。官僚が国を創ると言う自負と言うか、プライドは、大いに持つべきでしょうが…、やはり時代観が必要ですね。自ら雁字搦めに、日本人の心を清貧思想で、卑下したような所がありますね。田中角栄が「上手に官僚は、使えば良い」…と言いましたが、そういう、度量の大きな政治家が、少なくなったのでしょう。「責任は全部、俺がとるから、精いっぱい努力してほしい。」と何故、言えないのでしょう。
この間の政策が、日本を二番底に叩き落としました。まさに、株価と同じように二番底を叩いたわけです。本当は2003年にバブルの清算は、終わっていたのです。この不動産融資残高の推移をみると…日本経済が置かれた現状が良く分かりますね。バブル期、澄田元日銀総裁は、貸出に依存する資産インフレと言う、過剰流動性を見逃したわけですね。もしこの時に、貸し出し規制を実施していれば…日本村の構造改革は避けられなかったでしょうが…、ここまで日本が落ちぶれることは、なかった筈です。宮澤喜一と言い、竹下登と言い、歴代の総理も馬鹿ぞろいです。三重野元日銀総裁は、「株や土地が下がっても経済は盤石だ」との暴言を吐いたのです。年金債務問題を、あの人は、どう考えていたのでしょう。まぁ、みんな今だから…、結果論だから、言えることですが…。当時は、きっと分からなかったのでしょう。
つまり検証は、やはり必要なのですね。メディアは株式相場を煽ります。時価総額で過去最高とか…。連日の高値更新とか…と騒ぎますが、不動産融資の実態を見れば…、まだまだ「流動性の罠」に嵌ったままですね。やはり東証一部の単純平均株価の推移は、的を得ています。日銀の量的緩和で、不動産向け融資の増加率は、必ず、2007年のピークを抜く訳ですね。ケネディクスは、やはり、株数勝負なのでしょう。カタルの考えは、基本的に色んなデータから、裏付けられています。あとは読者の皆さんが、それぞれ自分で判断するだけの話なのです。他人が、どう考えようが…。カタルがどう考えようが…。そんな事は、どうでも良い事ですね。カタルは自分でデータ元に飛び、自分でデータを集め、自分なりに考えろ!と、いつも述べています。
日経新聞も、朝日新聞も、結局は自分の原稿に都合のいい資料を掲げ、自分の意見を正当化させている訳ですね。カタルのレポートもそうですね。読者の人はそれぞれ、様々な資料を読み、自分はどう考え、どう行動するかなのです。投資と言うのは、自己責任なのですね。この言葉の意味を、皆さんは理解していませんね。だから他人に責任を転嫁するのです。卑怯な行動ですね。恥ずかしい限りです。反論は大歓迎です。世の中にはいろんな意見がありますからね。いつでもメールをどうぞ…。
でもなかなか、カタル自信は自分の考えを変えません。過去のレポートを見れば分かりますね。既に15年以上、20年近く続けていますから、古い読者は、きっと、呆れていることでしょう。そんなに簡単に、お金は稼げませんね。時間を超越できる奴だけが、きっと儲けを享受できるのでしょう。バフェットを見れば分かりますね。彼は、何時からコカコーラを保持し続けているのでしょう。最近、成功しているウェルズ・ファーゴ(WFC)も長いですね。なかなか、彼のような精神力は保てません。だからいつまでも…貧乏人なのでしょうね。