自分で「相場の成り立ち」を考えていると「不思議」なケースが思い浮かびます。市場が決めた株価より、自分は「価値がある」と思っても、なかなか市場は「株価」を修正しません。
その代表的な事例は「ジェイドG」(3558)や「タイミー」(215A)です。
まぁ「タイミー」は、最近、上場したばかりですから仕方がないとしても…「ジェイドG」の株価は不思議です。このように「急成長」している企業ですから、市場参加者の認識が「浸透してない」のでしょう。カタルは、そう考えています。しかし同業の「ZOZO」(3092)は1兆円を超える大企業ですから、大きな「ファンド」も注目をします。だから、市場評価は高いのでしょう。
最近、思うのは「日立」(6501)や「重工」(7011)など…は「大型株」に分類される大企業です。両者とも無駄を削って「得意分野」を伸ばすと言うか…。そうして利益率を上げてきました。この背景は時代性にもマッチしています。
しかし…世界基準の「ROE」から観ると、米国の標準には、遠く…及びません。普通のレベルなのです。ROEの11%程度は「並以下」なのでしょう。米国は15%程度ですからね。基本的にこのROEは、お金を如何に「効率的」に使って…利益をあげているか? その指標です。
今の日本の環境では、バフェットがしているように「円債」で資金調達して…株式運用をした方が「資金効率」は高いのです。これだと為替の影響を受けません。彼は非常に賢いですね。
それに引き換え…肝心の日本人の実際の行動を観ると、日銀の資金循環表では2212兆円の家計のお金が在りますが、なんと1127兆円も「現預金」でお金が寝ています。50.9%の比率です。しかし肝心の証券は459兆円です。この中には、国債なども債券投資もあるのでしょう。この比率は20.7%「しか」…ないのです。
バフェットが資金を借りて…株式投資をすると言う事は「利鞘」が抜けるのです。誰が、考えても分かります。2%で資金を調達して…5%で運用すれば、単純計算では3%の利ザヤが抜けます。1000億円の資金で30億円が、何もせずに…儲かります。しかし配当利回りは、その企業の業績変化で配当額が決まり、安定はしていません。それに…株価の変動リスクも在りますから、利回り投資でも、必ず「利ザヤ」が、抜けると言う「保証」はないのです。
このような「リスク」はありますが…それでも彼は、それ以上に「儲かる」と思っているから、円債で資金を調達して…利回り重視の株式投資を実行しています。これを続けて…彼は、「使い切れないお金」の「兆円レベル」の資金を創ったのです。「継続は力なり」です。5年や10年は、彼の考えのなかでは「短い時間」なのでしょう。しかし貧乏人の時間軸では、たった…1年でも「我慢」がきかず…待てません。
今は、実質経済から名目経済への「黎明期」なのでしょう。
安倍首相が誕生して…「政策転換」をすれば、直ぐに実質経済から、名目経済に移行すると思っていました。この事を示すグラフをお見せします。此方のサイトに在りました。この原因は、いくつかの要因が重なって…このような「失われた時代」を続けました。しかし2012年10月に安倍政権の誕生で、黒田さんの「異次元の量的緩和」は2013年4月でした。それでも…駄目なのです。
なかなか実体経済は、名目経済成長に移行できませんでした。やっと…今年に入って「日経平均株価」は、バブル期の38915円を抜いたのです。ようやく…「一里塚」に到達したイメージです。しかし市場を見渡すと…5%以上の利回り株が、未だにゴロゴロしています。何故、こんな「お宝株」が、多く…市場に転がっているのでしょう。もう馬鹿ばかりの日本人です。足の「引っ張り合い」は、するものの…小さな「お山の大将」で満足しています。
ここで…流石ですね。ファーストリテイリング(ユニクロ=9983)の柳井さんは、良いことを述べています。広島の小さな「洋品や」の倅です。どの街にもある「小さな洋服や」に過ぎなかった店を、世界で通用するレベルの会社に育て上げました。
カタルが上京した頃、西葛西に住んでいて…初めて500円Tシャツを近くの店まで、車に乗って買いに行きました。その後で西葛西の駅近くにも店が出来て…携帯の傘を買ったのを覚えています。確か…500円ほどかな? その後は、失敗をしたのですが「野菜」を売り始めたことが在りました。トマトなど…確かに「美味しかった」記憶が在ります。しかし直ぐに、この事業から撤退をしました。そのような「紆余曲折」があり…今のユニクロがあります。今では…「銀座中央通り」に、店を出す立派な会社です。
この談話の中で…急成長を遂げている「シーイン(SHEIN)」「ティームー(Temu)」といった中国のEC小売企業への認識について問われた…柳井さんは「長続きはしない」…と、切り捨てました。100円ショップの「ダイソー」は、成長を遂げましたが、今は、あまり「パッ」…としません。
カタルは貧乏人ですから…ユニクロで充分です。ですがカタルのかみさんは、ユニクロを馬鹿にします。カタルはユニクロ着て、一緒に外出しようとすると、恥ずかしがって…「他の洋服」を求めます。確かに、カタルが高額納税者の頃、高島屋でワイシャツを創りました。一着5万円ほどのオーダーシャツでしょう。でも…綿が「絹のように」感じられることを、その時に知ったのです。綿も「細いもの」は、絹のような「滑らかさ」になります。まぁ「使い切れないお金」があるなら、カタルだって「高級品」の方が良いと思いますが…まだまだ貧乏人です。「分相応の心得」があります。「背伸び」をしようとは思いません。
ですが「何れ…」と言う希望を、年金をもらうようになった「爺」は、今でも思っています。「モチベーション」は人間にとって「大切」です。
しかし…何度、チャレンジしても、なかなか「時間軸の壁」は破れません。しかし今年は「いろんな点」で学んでいます。昨年からですが「大阪チタン」(5726)の失敗を経て「米国株」の観察時間を増やして、色んなことを学んでいます。
今回のタイミーも失敗をしたから「学び」の重要性を思いました。今は、あるアイディアが生まれました。実は、ある条件で…検索をしたのですが、なかなか…どうして、これは使えるかもしれません。本当は、この連休のテーマにしようと思ったのですが、リストの内容を観て…やはり、会員レベルの情報内容かな?…と思った次第です。先ずは会員様を優先です。これは当然です。
ですが…カタルは日経新聞のように、途中まで見せて会員に誘導しようとは思いません。既に生活できる程度の金額です。会員数は「定員」をオーバーしており、これ以上…増やさなくても良いと思っています。
たぶん…徐々に日本の市場も「グローバル転換」をしており「総還元性向」が高まって行きます。当初、石破さんは、この企業が「余分に貯める内部留保」を、従業員に還元する「労働分配率」を問題にしているようでした。たぶん…彼は、この「内部留保」に課税をするような考え方なのでしょう。同時に…話題になっている「セブン&アイHD」(3382)のM&A話は、両者に「共通するもの」が在ります。
皆さんは、この「共通点」が分かりますか?
そうです。経営者の保身です。一所懸命に「経営」をしてないのです。だから市場価格と株価にギャップがあるから「TOB」の対象になります。経営者は、今、持っている「経営資源」を最大限に生かして…利益率を高めるのが「使命」です。一所懸命に、頑張っている企業は、株価が正常な…グローバル株価基準に変わっています。先ほど述べた「日立」や「重工」は、既に、日本基準ではない「グローバル株価」です。
「スチュワードシップ・コード」から「東証のPBR改革」など…日本は、親方「日の丸」の国です。自らが進んで…「構造改革」をせず、国が主導しないと…なかなか「重い腰」を上げません。他人と共同歩調を取ろうとします。他人に、自らの行動を合わせる民族性と言うか…。流される…生き方です。
今回の自民党の総裁選は、なかなか…面白いのです。この数字の結果は、今の日本を「物語っている」ように思います。株価も同じです。変わりそうで、なかなか…変わらない「歯痒さ」を感じています。昨日の米国株も強かったですね。しかし…微妙な変化も在りました。皆さんに…分かるかな? 一旦、「a」プランであるAI革命に流れましたが、たぶん…上値は高くないですね。「エヌビディア」(NVDA)の新高値更新が合図で…その程度のものでしょう。
日本では「アドバンテスト」(6857)です。しかし…「エレクトロン」(8035)は割安域の株価水準だろうと思います。ですが…需給面では、まだ壁を感じます。「アドバンテスト」は、日銀のETFの「吸い上げ効果」が強く…簡単に、高値に躍り出ました。
この辺りの需給バランスの読みも面白いのです。たぶん…この差は需給の壁でしょう。今日は推察に留め…明日、カタルはその「裏付け作業」をやってみましょう。ただ株価データを「エレクトロン」は取っていますが、「アドバンテスト」はデータを保存していませんから、別のやり方になるのでしょう。
まぁ、同じ関連でも、株価動向のステージが違う事を考えてみますか…。みなさんの多くは3連休で「遊びの時間」でしょうが、貧乏人のカタルは「穴倉生活」を続け…努力を重ねます。これから「会員レポート」書きますが…うまく書けるかどうか。
毎日、こうやって考えながら書いていますが、「良い原稿だなぁ~」と思う時と、悪い時も在ります。毎日、カタルは、この原稿を何回か…読み返します。誤字脱字など…なるべく避けたいからですが…何回も、読み返しているから、気付くこともあります。まぁ…ノンビリやりますか…。また明日。
会員の方は、これから新しい原稿を書きますから、明日にでもお読みください。