最近は9月まで続いた猛暑の反動か…。一気に気温が下がったような体感です。今日は靴下まで、履いているカタルです。
まるで…38915円の奪回に向かっていたのに…、一気の株式市場の下落を体感しているような気候です。 株も気候もジェットコースターです。指数で…3000円を超える下げですから、個別株も、かなりの影響を受けたのでしょう。
一方、TOPIXは辛うじて…「下値支持線」を、キープしました。まぁ、よくある高値圏のボックス相場から離脱する前の「しゃがむ」現象だと思っていますが、果たしてどうでしょう。
カタル銘柄の中でも…INPEX(1605)などは、その事例の一つかもしれません。
実はこのような高値圏のボックス相場からの「離脱場面」において…その時間軸は、マチマチですが、色んなケースがありますが、良く観察される「一般事例」なのです。(a)の下値があってから、(b)の揉み合いが買い場になっている。
他にも、カタルの「川船」(9107)なんか…その代表事例のパターンの一つです。
カタル達は「a」の場面からの参加ですが、カタルが当初、目指したのは2万円への展開でした。実際に、最近の川船の高値は5709円ですから、3倍で17127円ですから、当初、カタルが想定していた「未来予想図」に近い…結果が出ています。
しかし1年、2年との時間軸になると…通常の人間は嫌になります。
一番よかったのが、昨年の9月30日か…10月3日の「c」なのですが…。実際にカタルは「低PERの謎」を、ずっと訴え続け…この場面を実際に買っています。
しかし…この「d」の部分の株価上昇のスピードは、やはり嫌になります。しかも、ご丁寧に…今年に入ってからも、「e」の「高値保ち合い」が長いです。約半年間(4か月半)です。このような「ボックス相場」からの「離脱場面」で、高値で整理を強行する場合、その後、この川船のように…そのボックスが離れた後、過去の高値3696円を抜いた「f」の場面が一番の「狙い目」になります。
このボックス圏からの「離脱パターン」は、非常に…よく見られるチャートの形です。
日経平均株価が、此処でボックス圏を抜けたように見え…「投げ場面」の場合もありますが、今回は、逆にこのボックスを抜ける為の「下げの可能性」の方が、カタルは高いと考えています。それは、日本国債の利回りを観ると分かります。最近は0.8%台まで…金利が上昇し始めています。
此処で注意を要するのは「ゾンビ」企業です。
借金が多くて低金利でも、「元本の返済」が進まない企業があります。基本的に金利上昇は淘汰の為の試練ですね。別に金利の上昇が悪いとは思いません。市場経済の試練の一つです。インフレ対応で原材料費を製品価格に転嫁できない企業が、泣き言を言いますが、それは市場の競争力がないからです。値上げを実施できない企業は、もっと早く…淘汰されるべき会社なのです。
最近、賃上げの出来ない企業と、「ユニクロ」(9983)や「DMG森精機」(6141)など…他社より人件費を、「自ら引き上げている」企業の差は、大きいのですよ。このように自ら賃上げをして…世界基準に合わせる企業が、「競争力のある」社会から必要とされている企業です。逆に、製品価格を上げられない企業は、そもそも…競争力がない企業です。だから、早くになくなって…「人材の流動化」を図るべきなのです。悪戯に延命すべきではありません。ジャンジャン…潰せばいいのです。
日本国債の金利が、ようやく0.8%台に上がった意味を、もっとよく理解しないとなりません。米国は5%時代です。この水準を超えても…更に「高い成長」を示せるかどうか…。GDPの成長が加速するかどうか…。これが問われます。
GDPの意味は、「付加価値の合計」です。付加価値とは…原材料に、何らかの付加を付けて…販売します。シャネルのバックの事例は、ある意味でブランド力の凄さが分かります。人間の欲望の結果です。でも家電製品の価格競争は、ある意味で行き過ぎでした。テレビの価格競争を観ると分かります。どう考えても…薄利多売です。
何れ…EV時代になると、車もその時代になります。テスラの「ギガキャスト」戦略はそういう事です。「電動アスクル」も同じですね。ハッキリ言って、この二つがこれからの焦点です。
車の付加価値は、やはり繋がる「情報網の整備」でしょう。残されたプラットホームの構築に、トヨタは動くべきですが…何をやっているのか? カタルにはサッパリポンです。このままでは…スマフォに地位を奪われます。iPhoneかグーグルに支配されます。スマフォが車に一体化されるのでしょう。カーナビなんか…残れるのかどうか。
今は、この話を置いておいて…このGDP、特に「名目値」です。
この4‐6月期に日本のDGPデフレーターが前年比で+4%程度になりました。これはその多くが輸入材料の国内転嫁が進んだために、起きたのでしょうが…これは天与のチャンスなのです。最近一部の商品で、再び値下げの動きもありますが…基本は商品価格を上げても…消費者が付いてくる製品を出し続ける企業が、正しい戦略なのです。
このような基本的な経済の基礎知識がない人が…チャートだけを観て、相場が壊れたとか…言い始めます。
でも日本経済は「失われた時代」の時間推移を観ると分かります。まぁ、日銀の黒田さんが当初2年で目標を達成と言っており、10年も掛かっても駄目だったのですが…その理由は金融庁などの他の政府機関の問題でもあります。メディアの国民教育が、間違った方向性にある為に、なかなか…金融政策だけでは、実際の日本は変われませんでした。今の米国のチグハグな「政策」と同じです。これは日本と違い「逆バージョン」ですが…。
分かる人には「GDPデフレーター」の話をすれば、分かるし…分からない馬鹿に、何度、説明してもカタルのように「右から左に」…通り抜けです。
これは「市場の整合性」の話です。チャートだけでは判断が付かないのです。株価は総合的な観点で決まります。ざっと…これからの株価の話に繋がる高値圏の「ボックス圏」離脱の話をしました。
此方の銘柄名を隠した…日足を掲げておきましょう。
このケースもボックス圏から高値への離脱のパターンの一つですね。このケースは「高値圏のボックス」を、一度、下に抜けたようにも…見えます。今の日経平均株価に似ています。しかし…その後、高値を更新した事例です。
(a)の高値ボックス圏を(b)の時に下に抜けたように見えますが…(c)の場面で我慢をしてから(d)の高値1588円を抜けた時に、僅かに「揉み合い」ながら…右肩上がりに「小さなボックス」を形成して…一気に株価は上に跳ねます。
実は、この銘柄は大阪チタンなのですが…その後、このような経過になりました。
如何に…最初の「高値ボックス圏」を抜けた後のチャートの観察が、必要か…分かります。カタルの好きなチャートの形の一つです。
結構、このボックス圏から離脱のパターンの応用が効きます。色んなケースがありますから一概に言えませんが、何が言いたいか…分かる人には、この「続き」も分かります。既に会員の皆様には「事前告知」していますが、果たして…そうなるかどうか、カタルも分かりません。
しかし自分で、未来図を予想しているから、川船のように「低PERの謎」が生まれ、何故、株価が上がらないか…不思議だったのです。今では時間軸の経過で、ブラックロック様などが主導して…株価は修正されました。株式投資と言うのは、やはりこの現実と株価のギャップを修正するゲームだと思っています。
今回の会員レポートで成長株の中から、株価評価が低いと思われるP君も掲げました。このPERは13倍です。「市況もの」や「成長力が乏しい企業」の株価評価と同じように…市場は株価をみています。確かに…2021年は-4.2%でしたが、その後、15%、16.7%となっており…10年前から比較すれば「倍増」以上です。利益は3倍増かな?
ようやく…日本企業は、「日本製鉄」を観ても分かるように、総資産経営から、規模を縮小してでも利益を重視する「ROE経営」に転換し…「適正利益」の考え方を取り入れています。
何故、カタルがP君に惹かれたか? 株価は下降波動ですが…PER 10倍台の評価はおかしいでしょう。PER 20倍台~PER 30倍台に、何れ…見直される時期があるのでしょう。まぁ…株価位置が下値圏ですから時間が掛かります。
成長株をPER 10倍台の評価に落としている…今の日本の「市場の劣化」を嘆いています。GDPデフレーターの話は、その「大元」の部分です。日本国債の金利が0.8%と上がり始めている理由は、政府の「賃上げ要請」と…「市場の整合性」の観点が合っています。わかりますか?
総合的に観て…日経平均株価は3万円を割れて、どんどん下がることは絶対にあり得ません。ハマスがイスラエルに攻撃しており…イランの関与が疑われ、原油価格も上昇していますが、「売り仕掛け」を加えても…米国株は反発したように、株価位置はそろそろ…「新しい時代」を反映した動きになると…読むのが普通でしょう。
新しい時代の話の方が、面白いですね。Samsungは2nm世代のGAA(Gate All Around)トランジスタプロセス「SF2」を使った車載向け半導体の生産を2027年に始めるとの報道があります。TSMCは、完全に「GAA」の世界で遅れを取っており、「ラピダス」は果たしてこの先端競争に加わることが出来るのでしょうか?
なかなか…「失われた時代」の「周回遅れ」を取り戻すのは…大変なのです。政策と言う国の指揮官の手腕が、如何に大切か…が、分かります。
メディアは、もっと勉強して欲しいのです。「狂った方向性」の国民教育をするから、日本はどんどん劣化しています。値上げ報道をジャンジャンして…賃上げしている企業をどんどん採り上げれば…人間は、その方向性の見方に変わるのです。
実際に賃上げを実施した企業の株価は、ドンドン上がっています。株式の持ち合いを解消している企業もそうです。「京都銀行」(8369)なんか…株主から突き上げられるでしょう。
今日は、皆さんの興味のある株価チャートの「高値ボックス圏」の話を、少しだけしました。「野村証券」(8604)の株価は、一応、「三菱UFJ」(8306)が3月の後に経過した形を想定していますが…、「野村の仕手性」を加味すると、一気に…980円の奪回相場と言うシナリオも捨てきれません。
まぁ希望的な観測ですが…。まもなく600円以下の野村の株価は拝めなくなるのでしょう。それでは…また明日。