やはり…米国の債務上限問題が終わると…米国の景気後退の話しとAI革命の進展のスピードの話が相場の焦点になるのでしょう。
既に中国市場は「コロナの復活」もあり、景気は思っているように伸びないことが明らかです。日経新聞の銅などの市況の悪化は、基本的に米国の景気と言うより…中国の影響が大きいのでしょう。故にこの後は、「鋼材」まで波及する…と思われ、好業績の鉄鋼産業も判断が割れます。この動向を観ない限り…「日本製鉄」(5401)が割安と言っても、新規の買い需要が生まれるかどうか。
一方、カタルが予てから、気にしている米国のM2増減ですが、本日の日経新聞には「逆イールド」のグラフが載っています。日経新聞では分かりづらいのでカタルが独自に作成した金利動向と株価の推移です。(スマフォの人は指を広げ…パソコンの人は拡大をすると良いですね。)基本的に逆イールドの後は株価が下がっています。今までは…でもこの後は何れも回復します。詳しくは、何れ…の機会に解説しましょう。
半導体のDRAMやNAND型フラッシュなどのマイクロン・テクノロジーは人員の削減まで踏み込むそうですね。10%減だそうです。5000億円投資をすると報じられていますが…目先は、人員の削減です。
一方、WSJの記事にはAI分野のサーバーの需要は、既に6か月待ちの状態で在庫の奪い合いです。このエヌビディアは41億ドルのカラ売りの損とも言われています。まぁ時価総額から見れば大きな金額ではありませんが、それにしても…こうなるんですね。
今は相場の「潮目の変化」に注目しなくてはなりません。本日は珍しく…日経平均株価の指数銘柄は逆風です。今のところは…ですが。
一方、昨日の相場は事前観測に掲げたように…「ソフトバンクG」(9984)の大商いになっており、29日に続き…30日も3000万株台の大商いの出来高でした。この背景はエヌビディアのAI関連です。同時に新興株の復活に繋がるかどうか…を観る指標です。事前にカタルは相場の見どころを語っています。
今はそろそろ…指数相場は一カ月以上も継続しており指標株の「アドバンテスト」(6857)の200日線乖離は90%近くまで拡大しています。つまり過去200日で平均の買値から2倍近くの株価になっています。ここから更に株価が上がれ…というのは常識的に考えて無謀です。
このような「市場の整合性」から、導き出される答えは、いくつかあります。ヒントとしてソフトバンクの株価、そうして日経新聞の「メルカリ」(4385)報道、昨日の「BASE」(4477)の株価の値動きは終日、他が弱くても下がっていませんでした。「ロコンド」(3558)も頑張っていましたね。目先は信用の三市場残が減ったように、完全に目先需要は峠を越えたように感じています。
同時に…「エーザイ」(4523)は終日、頑張った値動きでしたが、本日は寄り値から先物と思われる売り需要で8841円の株価が割れて、本日の下値は8811円です。今のところは…。
潮目が変わるかどうか…ここ1~2週間で、ハッキリするのでしょう。
自分が「どの路線」、つまり…どの潮流に身を委ねて居るか? その辺りの感覚が分からないようでは、相場の世界では負け組でしょう。潮流に逆らっても、無駄な事です。自分の相場観を主張するのは構いませんが、「逆風」下と「追い風」の違いも分からないようでは…相場の理解は程遠いですね。常に市場には、主流とされる相場の流れがあるのです。太陽電池やEVなど…半導体もそうですね。エヌビディアとマイクロン・テクノロジーでは、同じ半導体でも…全く違う分野との見方も出来ます。「東芝」(6502)のTOBが揉めた理由も理解できませんね。
「市場の整合性」とは、時代の現象に、株価が連動してないと駄目なのです。そうして…株価同士の関係も…その距離感も的確に常に把握してないと理解できません。今、述べたようにソフトバンクの株価の位置とメルカリやBASE、はたまた「サイバーダイン」(7779)などのグループの株価位置や値動きが頭の中にないと、新興株同士の「相関関係」を理解できません。エヌビディアが上がり続けるなら二番手と思われるマーブル・テクノロジーの株価も連動しないと駄目なのです。
「大阪チタン」(5726)が好業績にも拘わらず、何故、株価が奇麗に立ち上がらないか?
カタルが疑っているボーイング社(BA)との相関関係が頭に入っていますか? ただ大阪チタンは野村だけでなく、三井住友アセットやモルガンスタンレーが、新たに参戦し始めています。これで3社目になります。相場と言うのは、「複数の仕掛け筋」が入り混じると…「大きな相場」に発展する素地になります。今は楽しみな熟成期間なのでしょう。相場が駄目な訳ではありませんよ。上昇相場だけが相場だと思わずに…その組成される過程も楽しみましょう。
目先は「エーザイ」でしょう。早ければ…本日の後場から…あるいは明日でしょう。それがリズムです。通常、長い休みにはなりません。なかなか…一気に株価が飛ばないから、ジクジクした「もったり感」の場面が、「買い場」ですね。皆さんの多くは株集めの経験がないから…自分の価値観が全て…と思っているから、駄目なのでしょう。相場には非常に多くの人が関与しており…確りした論理的な背景で株価が動いています。「ispace」(9348)の頑張りは、何か「特殊な事情」があるのでしょう。
カタルは一度、社員時代に「コメリ」(8218)の上場の「裏舞台」を知る機会がありました。捧さんにも会ったことがあります。…と言っても当時は法人課長なので、雑用の範疇です。役所の財務省などの課長は、上場企業の社長以上の権力がありますが…民間企業の課長など小間使いです。常務の鞄持ちなどの段階です。まぁ、会社の規模により色々でしょうが…その時にコメリの場合は、上場を手助けする「専門家」が、社員として派遣されており、様々な雑用は上場に係るアドバイザーをしていました。
色んな…絡みがあるのです。未上場の時代に資金が配分され、上場を待っている人たちがたくさん居ますからね。その人たちの力関係で人気株への「分かれ道」が形成されます。要するに…社長がある程度、その世界に顔をうってないと、人気株にはなりません。
たぶん…BASEの高値圏の公募増資も、何か…裏があるのでしょう。だからあれほどの人気相場になったのでしょうね。IPO(新規上場)の多くの場合、上場した後、2年後から3年後の株価低迷の場面が、「狙い目」になります。上場人気など…一時的な場面です。このIPOを専門にする目先狙いの連中を「飼って」…置かないと、新規のIPOがスムーズに運びませんからね。
小さく生んで大きく育てれば良いのですが、IPOを目指す奴らは、所詮、「金の亡者」も多いのです。カタルは友達には「上場などするな!」と述べています。自分が死ぬ時に…上場するなら分かりますが、手塩にかけた会社を上場すると、あとが大変な苦労です。ソフトバンクの孫さんのように、世間から叩かれます。上場したという事は「公器」だという事で、「社会的な責務」が発生しますから、大変です。
「株主への手紙」を書く、田中君は、なかなか誠実な奴ですね。彼の会社への想いが、良く伝わります。1億円かな? その後、今回は5億円の自社株買い、良い経営者に見えます。それに引き換え…上場企業の多くは「傲慢な姿勢」です。日経新聞の本日の記事はキャッシュフローの重要性を謳っており、社会変革を促す記事ですが…同時にROE経営の分野を「自社株買い」だけにスポットを充てて…誤解を生んだ記事に見えます。まるで分ってないと言うか…本当にROE経営を理解しているのでしょうか?
この程度の知識で、日経一面を飾ることが出来る現実が、哀しく見えます。だから「34年間の悲哀」が生まれます。もっと本物人間を重用する社会にしなくてはなりません。大谷君が米国に行くんじゃなくて、日本に世界の若者が集まる社会が正しい道なのでしょう。
最後に、こちらの記事を読むと…始まったように思います。習近平は頭の中はどうなっているのでしょう。市場経済の論理を無視すれば…資金は入って来ません。日本は村社会を犠牲にする道を選ばずに、迷走を続けて34年です。ようやく…名目時代入りをする現象は至る所で観られます。
だから必然的に…「年金生活者」から、「働く若者」に所得移転が起こります。少子化対策と言えば…誰も反対できなくなります。消費税が上がり、物価も同時に上がります。年金生活者は地方に住んだ方が楽です。都会の老人は、続々…地方に移動します。生活防衛には株式投資か…家賃収入を期待して、不動産投資です。
来年はYCCが見直されて…金利が上昇しますが、それ以上の物価高になるのが「名目社会」です。ようやく…日本は普通の国になりますから、日経平均株価は38915円を超えるのでしょう。
だから「野村証券」(8604)への投資だけでも「正しい道」なのでしょう。最低3年程度、株を買い集めておくことです。個人でも100万株単位で、買える人は大勢います。100万株と言っても、僅か…5億円に届きません。配当だけで暮らしてノンビリの人生に、間に合うと良いのですが、なかなか…ヒットしないカタルです。また…明日。