日経平均株価が28000円台に突入して…相場の「景色」が変化しています。仮に、このまま…前の二つの高値、つまり11月の28502円や昨年8月の29222円を抜くと、長かった調整期間が終わり…「3万円台の相場」が加速することになります。チャート上の株価波動の目安は、前の「二つの高値」の壁を抜くことです。先ずは、その課題を克服しないとなりません。
お正月のお年玉銘柄の「ナ・デックス」(7435)は、基本的に保守的な「割安株」の選択です。この割安株と言うのは、あまり大きな「魅力」はありません。成長度合いが期待できないために…市場の評価は低いのです。「日本製鉄」(5401)も同じですよ。配当利回り投資やPBR1倍以下の銘柄は、市場から評価されないために、そのような割安水準になっています。その代わりに…配当が大きいとか、安全度合いが高いのです。
大型株の日本製鉄なんか…は、特に安全を好む保守層に選択されます。しかし日本製鉄は、その中でも「市況もの」ですから…通常は、業績の安定度は低く、食品や医薬品などのディフェンシブ・ストックと呼ばれるセクターには及びません。
近年、この利益の安定度が高い食品株は、どれも高評価に変化しています。バフェットの成功がある為か…アジア圏に市場が広がっている為か…分かりませんが、昔は成長力が乏しいという事で、食品は、低いPER評価でした。
この「ナ・デックス」は、もうなかなか…4桁以下では、株を買う事が出来なくなります。この銘柄を何故、早くから注目して…推奨をしたか?
基本的に日本は、「名目成長経済」の時代入りをしており…全体の株価が底上げになっているのです。このような事例を観ても…実質経済成長から名目経済成長になります。
先着、1名、2名様から、いきなり100名、1000名の世界になりますよ。カタルが株価は「個別要因」と「市場要因」に影響される…と述べて、昨年は盛んに市場要因の悪化で株価は冴えないと述べてきました。しかし最近は「お礼メール」が多く届いています。これはカタルの相場観が良いわけではなく…全体の相場が底上げになっています。つまり「市場要因」の改善です。
この市場要因は、名目時代になると…更に、どんどん改善をします。一度、上がった株はなかなか下がらなくなります。だから「ナ・デックス」の株価は4桁を割れなくなりますよ。ほら、「グッドコムアセット」(3475)なども900円台に入りました。「アンビジョンDX」(3300)なども…最近は株価が上がり続けています。何れも割安の不動産株です。チャート上で出遅れている「プロパティエージェント」(3464)なども株価波動は反転します。
基本的に、日経平均株価が上がるという事は、全体相場が「底上げ」になります。
みんなが…成功する環境が整うのです。行動的な若者の世界に、陽が当たるようになります。つまり年金生活者などは、住みにくくなります。老人の年金族にとっては、実質経済成長の世界の方が住みやすいです。その時代は物価が上がりません。失われた時代です。
でもこれからは「名目成長時代」ですから…物価も賃金も上がり続けます。日本は失われた時代、この糊代が非常に大きくなっており、エネルギーが溜まっています。本日の日経新聞に、マルハニチロの池見社長が「販売は落ちず、訪日客も支え」となっています。
長く続いた日本の経営者は、「値上げ」に対してトラウマを抱えていましたが、今回のロシア制裁の影響からの値上げの「成功体験」は、これからの経営に変化をもたらすでしょう。日本は長かったですからね。その分の反動と言うか…ギャップは大きくなっていますから、この修正波動は、大きくなるのでしょう。
故に日経平均株価は10万円です。自分の頭で…経済環境を考えましょう。カタルレポートは、その見えない糸を、丁寧に解説しているつもりです。
しかし…米国のインフレ度合いの見方も安定していません。だからサマーズのような意見も市場には多く存在します。カタルは、今回の彼は間違っていると考えています。インフレは高い状態で…落ち着くのでしょう。昔のように戻ると言う発想は間違っています。
故に金利も高止まるのでしょう。インドがどうなるか…です。中国は5%目標を掲げましたが…かなりのハードルでしょう。しかし日本のような馬鹿な事をしません。年収の5倍に家の価格を抑えるために、賃金の上昇ではなく…地価の下落を考えて、税制などを強化する方向に変えました。まったく…馬鹿な政策でしょう。
その為に大量の不良債権処理に…長く日本は苦しんだのです。それに輪を掛けて…リーマンショック後に、日本はバブルでもないのに、バブル期のトラウマで厳格な清貧思想です。
当然のことながら…日本経済は2番底になりました。2003年と2010年です。
もう狂った馬鹿が、如何に…日本の指導部に多いか? 情けない国です。それをメディアは匠の技術などと…日本を称えるのです。いつしか…中国に完全に抜かれました。中国だよ。基本的な経済政策は大切なのです。方向性の問題です。それなのに…利益率を考えない総資産経営です。日経新聞傘下の分社化で、赤字の部署がどの程度あるのでしょう。自分達が世界トップなら別ですが…規模の拡大より利益率の改善でしょう。ROE経営の意味も理解してないようです。
割安になった日本企業に、TOBをかければ…「後出しジャンケン」でルールを変える国です。これでは海外からお金が入って来ません。海外からお金が入って来て、どんどんTOBされるなら、日本も活性化するでしょう。
「東芝」(6502)なんか…未だに決まりません。「成田闘争」も、いい加減にしなくてはなりません。カタルだけなのでしょうか? こんな考え方は…
年度末になると…都会では「掘っては埋める」必要があるのか、ないのか分かりませんが、道路工事が始まります。これは恒例です。予算の消化のために…やるのでしょう。予算の使い方は、効率化されません。この理由は「人」です。必要な産業はたくさんありますが…日本人は変化を拒みます。構造改革を嫌うのです。何とか「食えるから」…と言う理由です。
今年は、果敢に挑戦をします。
カタルは何度、負けてもへこたれません。本日も大阪チタンを3180円から本当は10円刻みと思いましたが、担保の余裕から見て20円刻みで…300株ずつの買い指値が3100円まで合計で5本、入っています。今のところは2本だけ買えました。まだ迷っていますが、「雪だるま投資」にするかどうか…。
既にこの短期運用でも、持ち株は1万株を超えています。もし雪だるまで、相場が1万円台に入るなら…かなりの成果になるでしょう。でも全体の流れが一気に、名目時代に傾くなら、この選択は効果が薄れます。「野村証券」(8604)など…の方が、正しいかもしれません。まぁ、神様ではありませんからね。
更に…注目されるのが「エーザイ」(4523)です。
金曜日も大引けで「クロス」が入っていました。続くなら…「VWAP」での「買い注文」かもしれません。その日の平均値で、株を買うと言う注文の仕方もあります。この注文は機関投資家の相対売買の大口対応です。手間がかかります。一旦、自己が受けて対応します。法人は細かい「売り買い」をしません。でも、場に(市場に)30万株とかの買い指値を入れると株価が上がります。だから「仕切って」もらいます。証券会社に任せるのです。まぁ観察していれば分かります。
本日は「エレクトロン」(8035)が頑張っています。その割に「レーザーテック」(6920)は上がりません。この意味は、基本的に「PERの差」でしょう。あまりに買い過ぎたレーザーテックに対して、一般評価のエレクトロンです。しかし…半導体市況は、意外に在庫調整が早まるのかもしれません。でもカタルはお船と同じで、「半導体」にも腰が引けています。
本日、株を買っているのは大阪チタン、エーザイ、「BASE」(4477)の290円が入りました。そうして「KPPG」(9274)かな? たった1000株ですが…。やはり「ソフトバンク」(9984)も上がっています。先日、買ったのは僅かな利幅で大阪チタンに代わりました。やはり…貧乏は嫌ですね。何かを売らないと…何かが買えません。取捨選択になります。
まだ直ぐに相場がドンドン…上がる展開にはならない筈です。
この11月の28502円をクリアして…29222円にも壁があります。先ずは徐々に、この二つの関門を「抜けた後」の話しでしょう。お持ちの株も少しずつ株価は上がっていますが、直ぐに利食いが出来るような展開にはならないでしょう。未だに…カタルの基本構想は、「薄利多売買」が主眼になっています。やはり成功体験が重ならないと…なかなか「行け行けドンドン」に気持ちは変化しません。少しは改善していますが…それ程でもないのです。
ただ船株などを観ると…非常に強く見えます。
そうしてどの株もそうですが…上がった株価から下がらなくなりつつあります。やはり市場にお金は入っているのでしょう。仕手材料株の特徴と言うか習性は、全体が安い時に独自の株価の値動きをします。本日のように全体が高い時は、休むのが普通です。ですが…株価は、そんなに下がらないでしょう。
人気になって、上がった株が下がらずに上がり続けると…徐々に相場の体温は上昇します。そうして物色されるクラスも上がります。その点、此処で、保ち合っている「三菱UFJ」(8306)の相場の出来も重要です。日経には「需給ギャップ」の話が登場していました。YCCの修正も、いきなり始まるとは思っていません。ですが…名目時代という事は「金利高の方向性」です。全体の方向性を正しく捉えているなら…大きな間違いは犯さないのでしょう。名目時代は、失敗より成功の「確率」が高くなります。
売った株が買い戻せなくなったら…基本的に。相場は上の方向性です。カタルは売った株を必ず、再び買っています。その買いが入らなくなったら、相場は上ですからね。上手に買おうとは思ってもいません。もともと…カタルは、相場は下手だと思っています。今はまだ…徐々に水準が上がるパターンですね。「アイサン」(4667)もなかなか…2000円を割れなくなっています。今回の会員レポートで紹介したO君やA君はタイミングも良く両社とも上がっています。両方とも1割程度の株価上昇です。
これを観ても分かるように…やはり全体相場が良くなっています。
大阪チタンは、あの決算を発表した日、窓を空けて下げています。その大幅安した3450円までが、何処でも…買い場でしょう。この「窓埋め」は意外に早いのでしょう。窓は3630円です。あと500円程度です。そこまでは…助走相場のイメージです。下値は何処か分かりませんが…通常は、今回の安値の2667円は割れません。
「一気呵成」に攻めるのか、それとも決算のタイミングに合わせるのか…どちらにしても今年は大阪チタンにとって、最も良い場面を迎えます。
あの時、カタルは野村証券のやり方を揶揄しました。本当は「延長波動」と思っていましたが…「3波」とみることも出来ます。この2波の時に、かなりの玉を仕込んだのでしょう。今、3140円が300株買えました。本日は、これで900株を買っています。
どの株を選択しても、読者の自由です。本日は「BASE」も買っています。意外に早くインフレの再熱懸念が消えて、今の金利(米国10年債)が「二番天井」の形成なら、一気に…「新興株の展開」もあるのでしょう。そうすると「ソフトバンク」(9984)、「メルカリ」(4385)、「BASE」(4477)そうして市場での「買い付け」ではなかったですが…自社株買いをした「サイバーダイン」(7779)などの物色の展開になるかもしれません。
そろそろ…日本製鉄を始め、三菱UFJも下がらないでしょうが、今までのような展開は期待できないと思っています。少し休むのでしょう。カタルはそう考えています。それでは本日はこの辺で…また明日。