NYダウは、「完全に」この4週間で「通常の状態」に復帰しました。しかし…日本株の反応は鈍いのです。既にNYダウは200日線を超える水準になりました。これで8月の続く回復で2回目になります。金利高を克服して、景気後退と言う懸念は「払拭された」とも言えます。
この週足では分かり辛いから日足も掲載しましょう。
まだ一部で弱気派は「なんだ…かんだ…」と訳の分からぬ理由を述べていますが、米国経済はやはり世界で一番、強く…見えます。まもなく始まる中間選挙、たぶん株価は堅調な展開なのでしょう。問題はFRBのパウエルへの信認です。「トラウマ」か…それとも「ブラフ」か…とカタルはまだ「半信半疑」です。もともと…FRBのミスで、始まった今回の混乱です。
ロシアのウクライナ侵攻を、作為的に「米国は許した」と考えています。
そうしてウクライナを煽り…ゼレンスキーを間違った方向性に向かわせ、米国は利益を得たのでしょう。一連の結果を観ると、これほどうまく米国を救った政策はありません。陳腐化した軍備の在庫整理、そうして更新です。この意味は、「米中対立」の軍事衝突への準備だと思います。日本人の多くは、画一化されたメディアの報道に踊らされており、自分の頭で背景を考えません。
しかし…単純な一例を、自分の頭で考えるならおかしいと思うでしょう。
だってロシアに武器を供与した北朝鮮やイランは批判をされ、ウクライナに武器を供与する米国と欧州は正当化されます。カタルには不思議です。 鈴木宗男が述べていた自国で戦争が出来ないなら、「止めるべき」だという意見も一理あります。
カタルもよく知りませんが、もともと…ウクライナは「ロシア領土」だった…のですよね。だからNATOの勢力拡大に…反発した「ロシア」なのでしょう。確かに一方的な軍事攻勢は批判されます。でもクルミア半島制圧を許した経過もあります。「勘違い」をしたプーチンは馬鹿ですが、作為的な「米国の罠」と言う見方もあり得ます。
ある意味で…中国の主張も分かります。「覇権主義」をしているのは米国自身です。自国の論理を世界に押し付けています。
カタルは「市場原理」主義者ですから、合理的な考え方をする米国論理派閥とも言えます。ウイグル問題も、昔から、中国はこの内戦問題を抱えています。カタルは最近、中国のドラマを観ています。面白いのです。最初は「燕雲台」を観て、今は「大宋宮詞」というドラマですが…当時から宋は、モンゴル族と揉めていた歴史があります。なかなか…日本人には分かり辛い部分ですね。単一民族の日本人は島国の為に独特の文化を持っています。
カタルは「村社会論」を批判しています。しかし…聖徳太子の頃からの「以和為貴」と言う「和を以って貴しとなす」と言う教えをネットで調べると…
「和を以て貴しとなす」の1つ目の意味は、「なにをするにしても、あまり怒らずに和を大切にすることが重要である」というものです。「和を以て貴しとなす」は、「みんなが相手を尊重しあい、認めあって協調することがなによりも尊いものだ」という意味です。だれかに失敗や間違いがあったとしても、その過失を怒ってはならず、協力・協調・協和が大事だとされています。
このように解説されています。でも最近は誰かの「失敗や間違い」をメディアは叩き合っています。この辺りの世情の変化は、失われた時代の弊害でしょう。人間と言うのは、自分の過失でも…上手く行かないと他人に責任を転嫁します。まぁ、自己愛ですから仕方ありませんが…メディアの他人批判は「度」を越しています。だから批判された方が自殺を選択した事例もあります。SNSで「良いね。」ボタンを押したら…責任を問われる裁判は、今の時代を象徴しているのでしょう。
カタルは合理的な判断、公明正大な、公平な世の中が一番だと思っています。だからキャッシュレス社会の構築を急げば…問題になっているインボイス課税問題も消えます。統一教会の霊感商法を批判するなら、すべての宗教法人も同等に扱うべきでしょう。京都の金閣寺や清水寺が、どうして寄付なのか? あれは立派な観光業でしょう。それなら課税対象にすべきですね。故にこの際、宗教法人の無税化は改善すべきでしょう。みんな…一緒にすべきです。坊さんだけが「特別」なんか…おかしいですね。京都市は財政がひっ迫しており夕張化しているのです。
株式の取引をしていると、多くの「矛盾」を感じます。最近、レーザーテックを批判しているように聞こえるかもしれませんが違いますよ。「歪な市場評価」を批判しています。
この理由は市場にマネーが流れずに、疲弊をしているからでしょう。それなのに…1億円の税制の壁を持ち出して金融所得課税を「一律化」を図ろう…と財務官僚は画策します。所得が1億円以上の人間を対象に…厳格に線引きをすれば、良いのです。キャッシュレス社会にすれば…全てのお金の流れが分かります。本物だけが、生き残れる公正な社会です。
カタルは末端から「這い上がって」?来ました。
でも頭が良かったら…米国に留学して金融業界に入っているなら、今頃、ファンドの運用者になっているかもしれません。市場は「公正」な筈です。だから東京機械の「後出し、じゃんけん」を容認した最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)を批判しています。
このような問題が出ているのに…政府はルールの改善をせずに「ほったらかし」です。狂った政治です。
円安、物価高で日銀批判をする前に、何故、日銀がこのような緩和策を実施しなければならなかったか? メディアは、その「根本問題」を議論していません。川船のPERとレーザーテックのPERの差は何なのでしょう。
何故、三菱UFJの純資産1330円を株価は上回ることが出来ないのでしょう。配当利回りは4.6%ですよ。1%以下の預貯金が1102兆円もあるのに…何故、預金から株にお金が流れないのですか? 日銀が危険資産の株を買っているのが、当たり前の行動ですが…それを批判する馬鹿ばかりをメディアは集めています。まるっきり…分かっていません。PER5倍前後で配当利回りが4%程度の株式がゴロゴロあるのです。
一方、東京地検は村社会論に肩入れをして…ルノーとの統合を「謀ろう」としたとして、日産自動車を救済した立役者のゴーンを「別件」逮捕です。確かに…ゴーンも悪いけれど、彼は村社会論に配慮したのでしょう。仕方なく…の面もあります。
出来るやつは、みんな海外に行きます。大谷翔平君のように…。もうそんな時代です。グチグチ…と文句を言うなら、「日本に居なければ良い」と言われそうです。その通りです。だからノーベル賞を受賞された真鍋さんは1958年に渡米をしたのでしょう。彼は受賞の会見の席でこう述べました。
「日本では常に互いの心をわずらわせまいと気にしています。とてもバランスのとれた関係を作っています。日本人が『YES』と言うとき、必ずしも『YES』を意味しません。実は『NO』かもしれません。なぜなら、他の人の気持ちを傷つけたくないからです。とにかく人の気持ちを害するようなことをしたくないのです。アメリカでは他の人の気持ちを気にする必要がありません。私は他の人のことを気にすることが得意ではないのです。アメリカで暮らすってすばらしいことですよ。私はまわりと協調して生きることができないのです。それが日本に帰りたくない理由の一つです」
だから、カタルももっと早く…この仕組みに気づいていたなら、米国に行っていたのでしょう。でもカタルは馬鹿です。今頃、日本の仕組みに気づきます。今も、カタルは色んな「ジレンマ」を抱えて生きています。年金生活者になって、有難いですね。おかげで自分の生活も安定してきました。上京以来、初めて…ユトリが出るかもしれません。お陰様で身内から借りた姉貴に、今回は300万円の借金返済の目途もたって来ました。苦節33年です。
一度も…高値を更新しない株式市場の「歪さ」を感じて欲しいのです。
メディアに出てくる高学歴の専門家と呼ばれる連中は、みんな「偽物」でしょう。本物ならメディアに登場しません。バカバカしい限りです。でもカタルも、まだこうして…毎日、原稿を書いているようじゃ…「偽物」領域です。本物人間を目指すために、今も、日々…努力をしています。
そうしてPERの格差などの疑問を抱え、苦しんでいるのです。正直に綴っています。本来なら…ブラジル株の前に、何故、日本株はジャンジャン買われ、円高方向に行かないのでしょう。不思議です。やはり最高裁の判決や東京地検の「村社会論の強要」が、ネックになっているとしか思えません。正当な公明正大な市場を形成したいものです。
カタルにお金があるなら…良い相場が作れます。加藤アキラのような倫理観ではありません。合理的な理屈で…株を買います。逆に株価が上がれば売ります。別に支配権など狙いません。船株など…経営陣がMBOをすればいいのに…と思いますね。PERは1倍割れです。確かに市況の悪化は続きますが…異常な株価に見えます。
実は昨晩の米国株高も注目された9月のPCEコア価格指数を観て、何故、こんなに大幅高するのでしょう。疑問なのです。
考えられるのは4週間の連続上昇を観ても分かるように…既に「お金が流れている」のでしょう。でもメディアの報道は、まだ大きく変化をしていません。気にしているリバースレポの伸び率は、明らかに落ちています。このグラフを観ると横ばいに見えます。
どうも株式に資金が流入しているのでしょう。此方の報道もあります。この動きをどう見るか? カタルは来年の春ごろまで株価は「戻り過程」を歩み…半ばからは、もう一度、落ち込み…直ぐには高値を更新できない「ボックス相場」を頭に描いています。
詳しくは…来年になったらまた述べますが、今の段階は当然、行き過ぎた金利高懸念が解消され市場は正常な状態に回帰する動きになると思っています。過度の金融ストレスからの解放ですね。そう考えると今回のPCEコア価格指数を観て、消費が伸びているから安心感を誘ったという解釈も出来ます。
一つの指標を観て、どの部分に注目して、どんな解釈をするか?
この選択が株式投資の「基本シナリオ」に影響を与えます。ようやく…「過度の警戒感」から「解放される」相場を、この年末年始に堪能できるという仮説が、カタルの今の感想です。また…明日。