カテゴリー:コラム

新しい時代の幕は上がるのか?

一般的な報道が、間違っているのかどうか…。社会主義的な考え方をするサインダース氏がワイオミング州でも勝利したと言います。依然、クリントン氏が優勢とは言え、米国もどうなっているのか? やはり…気になります。トランプ氏は過激な発言の為、共和党の支持を固められずにいます。米国人の価値観が変化している様に感じるのはカタルだけでしょうか? 高額収入を批判された金融界は弱体化し、金融論理が市場を動かすと言うより、近年は技術革新のアイディアが、優位な世界に見えます。ITのプログラマー+独創性です。時代の価値観が大きく変化している様に感じています。きっと、これがスマートコミュニティーの到来なのでしょう。日本の市場も理解不可能の水準まで、買い上げられる銘柄も存在し…この手の株の人気は、全く落ちません。現実不可能の利益水準まで買う訳で、当然、人気が冷めれば株価は急落しますが…その宝探しが、良く続くものです。

カタルが、おっかなびっくり買ったアイサンやテクノスジャパンの株価は、依然、高いままですからね。最近ではパイオニアまで…復活の兆しを見せています。この株は一時のアイフルのような存在になりそうですね。結局、カタルが見切った300円割れを上回って来ました。しかも…この相場環境下ですからね。一方、テーマを外れた好業績株は…何故か、見通しが悪い訳じゃないのに人気がありません。代表事例は建設などです。大林組などは全く下がっていません。多くの株価は崩れているのですよ。トヨタも三菱UFJも…。本来は横河ブリッジ(5911)などが、好人気株に選ばれていいと思うのですが…何を、やっているのか。川岸工業も高橋カーテンウォールも、まったく駄目です。

ITバブル以降、目先筋のディトレ新世代が力を付けている様で、彼らの動向が市場を席巻している様に感じています。でもなかなか筋のいい狙いも…時々は観られます。世界的な景気循環から見て…今は景気後退から立ち直り局面に位置しているようです。米国企業の1―3月期予測が発表されており、7.4%減で3四半期のマイナスです。しかし米国株は上がって来ており、ロイターの見通しなどを観ると…これから改善され7-9月期にもプラス転換する可能性があるとか…。

つまり「小野薬品」や「そ-せい」などの人気株は、今が旬の可能性があります。カタルは同業の「カイオム」を買い、週初に一度、利食いと言うか…全て投げました。しかし先週後半は再び買い直しました。でも決断力が鈍く…高値を買う羽目になりました。以前述べたように…4桁の器と思っていますが、間もなく変化するようにも見えるのです。この仮説が、正しかどうか分かりません。これだけじゃ…読者には真意は伝わりませんね。浦上さんが亡くなる前に書かれた「相場サイクルの見分け方」と言う本が、先日、日経新聞社から復刻されましたが、その景気循環と銘柄選別と言う考え方が、基礎知識にないとカタルの述べている意味が理解できませんね。

イエレン時間の話をしていますが、米国の景気落ち込みは、基本的にシェールガスなどの資源関連の損失が足を引っ張っています。しかし…不自然なのです。一部でスバルなどを空売りする輩がいると思いますが…危ない賭けですね。米国の自動車販売は、それほど落ち込みません。基本的にダリオ時間が理解できてないとカタルの述べている意味が分かりませんね。ダリオはイエレン氏の利上げは間違っているとして…1937年の事例を引用し解説していました。しかし時代は…大きく違いますからね。経済統計などはリアルタイムで手に出来る時代ですし、世界経済の動向も直ぐに分かる時代です。

確かに…米国の企業業績推移からみれば…イエレン時間に対する疑問が噴き出るのは当たり前です。故に1兆ドルも空売り残が存在していると言います。ビル・グロスなどは利上げの機会を逸したと…早くから述べていました。本来は一昨年末か…、昨年初めに実施すべきだったと言う意見でした。しかし準備が整わなかったのでしょう。バーナンキのテーパリング発言から、世界の金融界が投資規模を縮小する時間が、昨年末までかかったのです。ようやく準備が出来たから、イエレン氏は予防的な意味を込めて利上げを実施したわけです。一方、遅れた欧州は案の定、ドイツ銀行がココ債などで叩かれました。これが今年初めの叩きですね。昨年の叩きは原油安と中国です。

でもこれら懸念は…全て払拭されつつあります。ジージ・ソロスの敗北と言うか…中国の価値と言うか…外貨準備高も回復しています。爆買いにまで関税をかけるとか…。資本規制などせずとも…確実にコントロールされています。やはり時代は、イエレン様の登場に思えますね。おそらく今、円高に推移している動きも、今年の夏以降、改善されると思っています。ただブラックロックの外債ETFは為替ヘッジしていると言う事ですからね。この辺りがどうか…。1741兆円の個人金融資産の内、現預金残は902兆円です。この資金を外債投資やリート、更に株式と…どう誘導するかが、今の焦点でしょう。

そうしてセブンアイの鈴木さん退任が、スチュワードシップコードに、どんな影響を与えるか? 間もなく…3月期末の決算が発表されます。5月に本格化しますが…この時にROEの観点から、自社株買いがどの程度発表されるか? 企業の現預金残は246兆円です。更に当座預金残に眠る付利金利分が、210兆円です。この資金移動があるのかどうか…日銀はマイナス金利適用範囲を広げるアナウンスをするかどうか…。

ざっと、これからの見所を並べましたが…、読者のレベルじゃ…、この箇条書きの意味が理解できるか? カタルは毎日、株の売り買いをして、30年以上、既に40年にもう直ぐなりますからね。証券マンとして…最後は3億を40億に増やし…そうして、その40億円を飛ばしました。証券アナリストの資格を取り、毎日レポートを20年も書き続け…ようやく、少し株の事が理解できて来たところです。皆さんにカタルの水準を求めるのは無理があるでしょうが…毎日、訳が分からなくても読み続けていれば…その内、経済のポイントが見えてくると思います。

今日は雑談風に…ざっと、今の見所を並べました。カタルは昨日も述べましたが…世界の中央銀行が…湯水のごとくお金をばら撒いたわけです。そうして今も続いています。いくら生産革命が進展して、安い賃金の中国に生産基地が移動したとしても…必ずインフレが起こるのではないかと思っています。とくに資源のない日本は、どんなに効率化を実施しても…大きな影響を受けると思っています。ましてや清貧思想を振りまき原発を止めています。今の原油安などは、ある意味でチャンスかもしれないとも考えています。少し期間は長くなりますが…今回、物産や商事は、下がった資源価格を基準に減損会計を実施しました。先頃のJXHLDなども、そうですね。

つまり…イエレン時間が正しいとすれば…、これらは機関投資家の狙い目になります。年金ファンドは、このような減損会計を実施した株を拾うチャンスと言う訳です。個人は駄目ですよ。直ぐに反応はしません。時間がかかります。でも年金ファンドは規模が大きいので比率を見直すなら、今ですね。この決算期の赤字計上の時から、ファンドに組み込むのがセオリーです。基本的な考え方が出来てないと駄目なのです。世界の中央銀行がお金をばら撒けば…必ずインフレになります。そろそろ金融デリバティブで拡大した信用創造の後処理(リーマンショック)が終了した筈で…新しい時代の幕が上がる筈です。



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