カテゴリー:コラム

空白を埋められない

不透明な世界経済、「流動性の罠」から抜け出せない国内経済、まったく…日本化現象は、やっかいです。技術進化を促すために規制や税制優遇が設けられ、人類は進化を続けてきました。スマートコミュニティーと言う未来産業の入り口の扉は開いているのでしょうが…なかなか、一気に加速しませんね。IoTからクラウドの活用、スパコンやロボットの一般化など…、最初の進化はジワジワとゆっくりした動きなのは…自然現象でしょうが、市場に人気株が生まれないのは不満です。そろそろ指数中心の動きから、変化を期待する次第です。

例えば…ペッパー君は一般の人にも、分かりやすい材料です。あの仕組みの良い所は携帯電話の大型化ですね。3年で100万円が高いとは思いませんが…、情報の管理が問題になりますね。きっと一人で呟く言葉は、プライバシーの塊ですからね。IoTによりワトソンに蓄積されるデータは、きっと大きな価値を秘めている訳で…そのデータの活用は金の卵ですね。この辺りの評価は進んでいません。やはりソフトバンクはワクワクする会社です。本当は…ホンダやトヨタなどが業態転換するのだろうと考えていました。

久しぶりに…ソフトバンクを再び買いたい…と思い始めました。世界にペッパーが広がるのです。誰も、この分野に挑んでいませんから、先行者利益は独占できますね。未来はアップルを抜く、時価総額、世界一も見え始めています。スプリントは目先、苦戦しているようですが…孫氏は日本村に拘らないグローバルな考え方ですね。今回の通信網の整備でも、その行動は確認できます。スプリントとソフトバンクを合わせると規模のメリットも活きますからね。問題は資金です。ただペッパー君は初めての試みであり…おそらく多くの問題を抱えた船出でしょう。当初は不良品が多く、出回ると思われ、メディアの叩きに耐え、事業を育てられるかどうか…。既にアイパッドなので先行し、事業進化を促している実績がありますから、社会への浸透もスムーズに進むと思われます。

ソフトバンクの月足推移
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ソフトバンクの月足推移

あのトヨタが成長株として進化した時の古と…同じワクワク感です。ただ既にソフトバンクは大企業の部類なので…株価が50倍100倍は、難しいですね。長く維持して10倍程度かな?…と言うイメージです。カタルが貧乏していた時に、買ったソフトバンクは、あのまま持っていれば、既に20倍程度になりましたね。今回のロボット産業への布石で、ITバブル期の高値を、きっと抜くのでしょう。お子さんの教育資金にお勧めです。NISAで投資を…。

さて…早稲田実業は6-0と勝ち、メディアは清宮一色でしたね。でもスターが誕生するのは良い事です。彼の人生にとって良いかどうか…難しいですが…。それも人生ですからね。敦賀気比と明徳も、なかなかの戦いで…他の試合も楽しめました。今日の第三試合は郷里、長岡の中越高校の戦いです。残念ながら…中越には知り合いも少なく、今ひとつの盛り上がりですが…甲子園は誰にとっても、それなりに楽しめます。

通常、お盆が過ぎると…株式市場にも新たな動きが出てきます。でも今年は難しいですね。米国の利上げは、通常の利上げと…少し意味が違います。何しろFRBが量的緩和を実施した後で、この影響が色濃く残る為ですね。サブプライムからリーマンショックの意味が消化されていないように感じますね。カタルは再来年、任期が切れるオバマの清貧思想は金融の世界を理解しているのか…疑問を覚えています。基本的に行き過ぎなければ…ある程度の温度が、必要だと考えています。折角、出口にたどり着きましたが、民間金融の温度は、冷やされ続けています。その様子をアップルとJPモルガンの株価比較で確かめてください。

アップルとJPモルガンの株価推移
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アップルとJPモルガンの株価推移

カタルは、何時も思います。お金さえあれば…どんな会社も産業も飛躍できると考えています。市場経済に於いて、限られた資源(お金)を何処に配分するかで、人類の進化のスピードが変わります。金融危機は、その配分の歪みを、正された現象ですね。行き過ぎた配分がBRICsの躍進を生みましたが…この弊害が是正されている過程なのでしょう。原油価格は長らく20ドル前後だったのです。東西冷戦の崩壊により、世界のパワーバランスが変化し、BRICsが誕生し、中国は力を付けました。金融危機はこの原動力を奪う現象ですね。この認識が、間もなく一般化します。2013年5月に、バーナンキは過剰流動性供給を止めると宣言し、民間金融が、その穴を埋めることが出来ないのでしょう。オバマの清貧思想の為ですね。この原油価格の推移をみると…背景の一端が理解できます。銅市況も似たような経過を辿っています。

原油価格の推移
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原油価格の推移

世界の金融が縮むのに…、世界経済がドンドン拡大する道理がありません。カタルは先進国の経済圏から、BRICsなどの新興国の躍進に向かったエネルギーが、再び先進国に振り子が、振られたと考えており、スマートコミュニティーの進化が、問われる世界に入ると思っています。幸い、安倍政権は再生医療などの先進医療分野にも理解を示し、この分野へ支援をしています。だから先進国の中でも、先にバブルが崩壊し、失われた時代を経験した日本が、先頭に躍り出る可能性があると考えています。本日の住友生命のシメトラFの買収話も、その一環ですね。世界の金融は、日本より周回遅れです。だからTPPなどの周辺環境の整備が欠かせません。

果たして…流動性に罠から、確実に抜け出せるかどうか…。地価動向は、非常に重要です。金と同じ価値を有するのです。株や土地は、「国の富」の源泉の一つですね。カタルはいくら行き過ぎた価格(バブル)であっても、日本が眠った「失われた時間」の間、他国は、この富を増やし活用してきました。日本は、ようやく収益還元法価格と言う水準で底打ちしたのですね。この形を一般化(世界共通の進化スピードに…)する事で…、日本はスマートコミュニティーへの進化を、早めることが出来ると考えているのです。

今日は難しい課題(1937年問題)のおさらいをし…、ソフトバンクのスマート化を感じて欲しいと…レポートを書きました。株は、常に基本概念を、しっかり捉えておけば…相場の背後に流れている意図が、理解できると思っております。



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