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変化率が命

さて今日は…。指数の上昇で株式市場は活況のようですが、皆は、そんなに儲かっているのでしょうか? 年金資金などを運用をしている所は、指数の上昇でも、総体的に株価は上がりますから、大きな金額ですから年率換算では、かなりの儲けになります。しかし個人は全体の株を買っている訳ではありませんからね。日経平均株価は14000円から19000円ですから、率にすると35%程度、上昇したことに成ります。(ボックスの下限からの上昇で…)

今、人気のファナックは、もともと、株価が騰がっていませんでした。12000円台が異次元緩和期待前ですからね。それから量的緩和実施で15000円台なので、僅かに2割程度の上昇でした。その後、昨年は18000円前後だったのですね。ようやく、ここでの急騰で、株価が2倍になった程度です。三菱UFJ並みかな…。きっと、目先、仮に株価が下げても、人気は持続するのでしょう。ただ仮に5万円になっても、ここから2倍ですからね。たいしたことはありません。

昨年末比の株価上昇率上位企業一覧
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昨年末比の株価上昇率上位企業一覧

概ね、時価総額の大きな会社は、昨年末比で3割上昇が上位グループのようです。筆頭はファナック、そうして目立ちませんがJR東海、ソニーと続きます。上位30銘柄のリストを掲載しておきます。今日は…株価は変化率で決まると言う話をします。カタルの経験則では、企業業績が良いから、必ず株価が騰がる訳ではありません。トヨタは過去最高利益を更新しています。なんと税引き後で2兆円を超える予想になっています。一方、時価総額は27兆5932億円ですね。しかし、ここからの企業業績の伸びは、来年に向かい10%程度まで…あるかどうかでしょう。当面はこの8000円台で、株価は揉み合いを続けると考えています。

むしろ米国の金利引き上げなどの影響を受け、株価は下がる可能性は高いかもしれません。世界の最大市場の中国では、相変わらず劣勢に立たされており、ドイツメーカーのVWなどに、後塵を拝しています。その中国も、最近は景気のスローダウンが懸念されています。つまり世界のNO1と、NO2の市場は陰りが見えています。だから自動車株全般に株価の上昇が望めるかどうか…非常に怪しいですね。一方、アップルの時価総額をみれば分かるように…世界の主流は情報関連ビジネスです。カタルが年金資金のファンドマネージャーなら、確実にトヨタを売り、リクルートを組み入れます。トヨタの2013年の売り上げは22兆641億円、そうして2016年の予想は27兆8000億円です。3年間の売り上げ増加率は26%弱ですね。それに引き換えリクルートは2013年の1兆492億円から2016年の予想は1兆4800億円です。41%増加の予想です。

現状のリクルートの企業業績は、残念ながら冴えません。横ばいか…あるいは減益ですが…これは減価償却の問題なのでしょう。かなりM&Aを仕掛けていますからね。でもカタルは、これまで人材投資を軽視してきた製造業と、デフレ脱却により人件費が高騰して行き、人材ビジネスや広告情報に力を注いでいるリクルートの主要産業部門は成長力は、格段に違うと考えています。未来は、時価総額でトヨタとリクルートは逆転するかもしれないとも考えていますね。それほど…リクルートと言う会社を、高評価しています。社員持ち株会が筆頭株主の会社なんて、珍しいですよ。社員の会社への忠誠心意識の高さが窺えます。ただし時間はかかりますよ。そんなに…すぐに株価は上昇しません。だから、読者の皆さん向きかどうか…分かりませんが、カタルは兎に角、リクルート好きです。昔、何人かの社員と付き合いがあり、みんな個性的で好きなのですね。良い若者が多く居ました。だから、かも知れませんね。

つまり小さい会社は、当然ながら変化率が高いのですね。だから007に過剰な期待を抱くのかも知れません。あとは低位株ですね。高株価銘柄が、日経平均株価と言う指数連動面で現状は人気化していますが、変化率と言う観点では、低位株に勝るものはありません。ただし内容は悪いのですね。でも悪いものが良くなるインパクトは大きいですね。単純に考えれば分かります。赤字企業が黒字になる変化率が最も高く、次に復配を実行する企業の株価が上昇するのが、長年の経験で裏付けられています。

だからカタルは赤字のJTECや007、そうして復配をしたケネディクスを主眼に取り組んでいますね。最近は二度目の再建策を探っているシャープにも関心を持っています。つまり博打好きなのですね。カタルは述べています。カタルの信条は、ハイリスク・ハイリターンだと述べています。だから銘柄選択も、一流企業を良いとは思いながら、多くを取り上げていませんね。日立だって…過去には、時々、取り上げていました。でも株価の修正が進み、採り上げなくなり、最近は、株価が遅れている重工を、時々採り上げています。東レも、昔は何度か取り上げましたね。でも既に4ケタになりましたからね。今は三菱UFJですね。でも、もう直ぐ4ケタ奪回をするでしょう。

株式市場で大きなお金を残した人を見ると、みんな変わっており、低位株で財を成した人が多いのです。値嵩株の成長株投資で儲けた人が居るのかどうか…。みんな途中で降りますね。沢井製薬は、まだ成長を続け、ピジョンもそうですね。つまり上昇はするが…時間をかけながら、ゆっくり上昇を続ける銘柄が多いのですね。だからみんな成長途上で降ります。ところが低位株は、突然、何かの材料で10倍、20倍になることがあります。それ故かも知れませんが、低位株を100万株単位で買う人が、大儲けしている事例を、数多く知っています。貧乏人は、やはり低位株投資でリスクを取り、財を成すしかないかな…とも考えています。でも金持ちなら、やはりリクルートですね。

今は長いデフレ脱却の局面で、優良株に人気が集まっていますが…間もなく変化すると考えています。GPIFもそろそろ25%ラインに届くのでしょう。何しろカタルの予想より、組み入れスピードがかなり速く、爆食買いを実行しているようです。ハッキリ言って昨年後半からの動きは、その動向を如実に示している様に感じています。今日は、株式は「変化率が命」だと言う事のさわりを述べました。

きっとシャープも面白い存在になるのでしょう。カタルは279円の公募増資資金は、必ず生きると考えています。丁度、三菱UFJの417円や428円の増資に似ていますね。だって…これだけの円安だから、かなり国内の価格競争力は復活している筈です。倒産懸念があるシャープを推奨する辺り、ハイリスク投資のカタルらしいですね。株式投資は自己責任ですからね。過去、カタルの推奨でも、数多くの会社が市場から消えています。だから自分で最終判断して下さいね。一応、当たり前のことを、敢えて書くのは…カタルの読者には居ないと思いますが、世の中は馬鹿が多いのです。カタルは貧乏人なので、せいぜい1か月分の生活費止まり、1000株か、2000株の倒産なら、リスクを受け入れられますからね。仮に株を買ったとしても…その程度でしょう。

儲かる株は、いっぱいありますが、自分が実際に大口に投資できるかどうか…これは、また別問題ですね。三菱UFJなどは、大きく信用取引を利用しても、まさか、いきなり倒産と言うリスクは少ないので、10万とか100万とかの株数を平気で買えますが…、シャープは、もしかしたら…という懸念は、常にあります。だから10万株の2000万からのお金を飛ばしても平気な人は、かなりのお金持ちですね。故に低位株でお金持ちに成る人は、常人ではないのです。少し異常な人種ですね。でもカタルの見て来た人は、このような環境のシャープを、平気で100万株単位で買うのです。

なかなか、お金持ちには、なれないものですね。やはり人間は本来持っている資質で決まり、最後は人間が持つ度量の問題なのでしょう。精神力の違いですね。



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