アーカイブ:2016年1月

相場動向を考える

まったく本当に…。今日もデータ元の資料が、何処に存在するのか分からずに…、2時間もネット上をウロウロする始末です。結局、見つからずに諦めました。レポートを書いた本人に聞けば分かるのでしょうが…。カタルは…なかなか新聞記事も信じませんからね。だから自分自身で、データを確かめようとします。何しろ、過去に…痛いほど、新聞屋には騙されています。グラフも作為的に表示できます。縦軸と横軸の比率を変えるだけでも…読者の印象は大きく変わります。そのデータ元を探した記事は此方です。中国不安の根拠の一つで、企業債務残高の地域別比較ですね。一応、産経新聞の記者だから…たぶんデータは正しいのでしょうが…本当かな? 18兆ドルと言う金額が本当なら…かなり大きな金額ですからね。カタルはBISのホームページに飛び…、何処に、そのデータがあるのか…四苦八苦して探しそうして見つからずに諦めたのです。日銀なら…何度か利用していますから、必要なデータは直ぐに見つかりますが…トホホ。BISは難解ジャイ。

今日は個別株の話ですね。カタルは米国の利上げが12月に行われ…そうすれば、モヤモヤ感が一掃され、一度は、あく抜けすると考えていました。理由は…金融政策の成否が確認されるのは、時間がかかるためです。通常は2度目か、3度目の利上げで、株価は勢いを失います。信用規制のようなもので、注意喚起は買いで、一次規制も買い、2次規制は売りと言うぐらいのアノマリーがあります。これと同じ理屈で…過去の経験上は、実際の好環境に株価は押し上げられ…イエレン時間が流れると思っていました。今でも、そう考えていますが…なかなか変化しませんね。雇用統計の発表で、予想以上の好調さが確認され、NY市場の株価は、一度は上がりました。この動きが正しいと考えています。

本当は金融規制が主体なのですが…、利上げも同じ効果ですが…。米国に、世界中から資金回帰が起っています。故に米国景気は堅調が続きます。もともとカタルは行き過ぎた金融規制が問題だと考えています。どちらかと言えば、共和党の考え方を支持しています。やり過ぎは駄目だけれど…此処まで金融界を叩く必要はないと思っています。今の米国は、日本が間違って採用した過去の政策に似ています。バブルの反省が過ぎて…、少し経済が回復すると再発を恐れて引き締めです。その為に、今回のテーパリング(量的緩和からの出口政策)発言を切っ掛けにして、必要以上に…慌てて対策を講じているように思います。原油価格の推移を見れば明らかですが…、そもそも金融政策より、金融規制により…金融デリバティブが急速に縮小している様に感じています。その為の弊害の方が、大きいように思います。カタルの意見は金融政策より、問題は金融規制にあると思っています。

丁度、ダヴィンチが金融庁の検査姿勢強化で、銀行が追い込まれ、必要以上に企業を淘汰したのです。本来は、あの時期は助けねばなりません。だって論理的に不動産価格は収益還元法価格で利回りが計算され、計画的に債務は返済されていたのです。それを時価が…それも、不動産の売買は滅多にあるものではなく、一部の投げ売りを基準に、全体の評価を下げる金融庁の姿勢を、あの時、カタルは強く批判しました。それと同じ状況が、今、米国に生まれていると考えています。だからダリオ時間が、訪れるかもしれないと…今年は見ています。

しかし…年初にその動きが始まるのは…不自然なのですね。少なくとも、夏以降…あるいはイエレン時間が、正しいのかもしれないとさえ…考えているのです。それはゾンビが淘汰されるからですね。今の中国の混乱は、ある意味で、イエレン時間の正しさを証明しているのかも知れません。過剰な債務に頼った経済運営、更に固定資本形成に頼った経済運営を、適性値に戻す作業の一環なのでしょう。でもこの動きが、直ぐに、世界連鎖には成り得ないですね。中国の対外債務はそれほど大きくなく、国内の資金バランスの問題だからですね。だから、カタルは8月、9月の安値は割らずに、二番底形成を支持している訳です。

しかし三菱UFJの4ケタを、早々に諦めたのは…しばらくは大型株を持ち上げる相場ではなく…かと言って、「アイサン」を見れば分かるように…あれじゃ、商売になりません。3000円の株が、あっという間に9000円ですからね。つまり「さくら」にしても、同じですが、人気が集まると株価が飛ぶだけで商売になりません。小型株では資金が吸収できないから、もう少し大きな会社が選ばれると言う相場の読みで、テーマ株の自走車関連を選んだのです。ところが…サウジの動きなど…一気に市場の警戒感が強くなり、本来は休みながら…仕掛けるべきなのでしょうが、フィンテックは一気に開花したのですね。相場って、面白いですね。周りの環境が相場に微妙に影響を与えます。要するに…アイサン路線で銘柄選択をすべきだったのです。

自走車トリオの株価推移比較(30日間)
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自走車トリオの株価推移比較(30日間)

この辺りが自走車関連でも、新規上場のZMP絡みのテクノスジャパンが強い理由ですね。それだけじゃ…此処に来てのパイオニアの弱さは説明できません。でも意外に…正常なのかも知れません。我々の市場心理は、30日間の直近の株価に左右されます。しかし120日間で見ると…丁度、自走車トリオは、同じ、レベルになって来た水準にも見えます。

自走車トリオの株価推移比較(120日間)
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自走車トリオの株価推移比較(120日間)

もう一つは、既に仕掛け人達が逃げている可能性もあります。それなら…もっと信用の売り残が減っている筈ですね。カタルはドイツ銀行も仲間で…あのCBは、未来の保険だろうと考えていました。通常なら…そうですね。もう一つあり得るのが、サウジもパイオニアを持っていると報道を…何処かで見ています。そう持ち株は多くないと思いますが、その売り持ち株が、市場に出し切るのを待っている可能性もありますね。安いほどいいわけです。勿論、仕掛け人たちが、仕掛けに失敗して負けている可能性もありますよ。しかし…通常、プロは、事前に下調べをして戦略を練ってから、やりますからね。失敗説は希薄に思えます。事実、パイオニアの狙いは、なかなか良い筋です。

こんな事は…所詮、幾ら勝手な読みをしても無駄な事です。カタルは、一度、8月からの動きに賭けた訳で…、それで負ければ…仕方ない事です。どうせ、地相場は、もうすぐですからね。カタルがやっているなら…、ここまで下げませんね。下げると言う事は、余程大きいスケールの相場か…。あるいは、既に崩壊しているかの確率が高い事を物語っています。でもこれが駄目なら、他の株も沈む筈…。でもJVCKWは確りしていますからね。テクノスジャパンも、明らかに手が入っているような動きです。

市場の流れはフィンテック関連で、第一弾はまた途上でしょうが…一度は休むべきタイミングなのです。でも外部環境も大きく相場に影響しますからね。

他には…三菱UFJの株価を見れば分かるように、既に昨年の夏の低迷株価の領域です。だから、ここから更に、売り叩くのは、余程の事がないと難しいですね。よって…日経平均株価は、下値模索が続き、何処かで反発するのだろうと考えています。

カタルは安倍政権の動きは、アクセルの踏み込み方に不満はありますが…今の政権が続く限り、株価は心配ないと考えています。日本の於かれた環境は、ずいぶん改善し、ようやく先が見通せる段階になって来ました。税制改正やTPPなどの外部要因は直ぐに効きませんが、このよう外部環境の改善が、息の長い株高を応援するのです。何と言ってもGPIFが株式投資した意義や、経営者のコーポレート・ガバナンス意識の改善は大きいのです。

中国の見方は、世界一の債権大国であり、貿易の黒字国なのです。多少の歪みはシャドーバンキング問題と同じ構造改革の一環で、この後の推移が…問題になります。突然の業務停止命令や、言論の自由が脅かされる、歪んだ市場ですが…、イラクやリビアのケースを見れば分かりますが…体制転換の移行のプロセスは、自然が一番ですね。手を入れた体制転換が、正しいとは限りません。現在の中東の混乱を考えると…ブッシュ大統領のイラク攻撃の決断は、明らかに…間違っていました。更にオバマの弱腰外交も、非難されるべきだと思っています。自分達が仕掛けたのだから…尻を自分で拭くのが筋です。

東京圏の商業ビルの空室率と賃貸料推移
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東京圏の商業ビルの空室率と賃貸料推移

まぁ、いろいろ考えますが…今年前半の買い場は、もう直ぐでしょう。ドンドン下げることは、弱気派も意味がないのです。上下させながら、儲けるのが筋ですからね。日本の場合、米国の利上げ、日銀の補完処置でも…円高に振れ、これで日銀はQE3のフリーハンドを手に入れた格好です。選挙に株価は非常に重要です。安倍政権への信頼の鏡は、なんと言っても「株価」です。幸い、ケネディクスの外部環境は、日経報道通りの動きになっています。ここから2年~3年は、業績相場が期待されやすい環境ですね。カタルの現在のシナリオは、この賃貸料にケネディクスの株価は、連動すると言うシナリオを採用しています。本当は仕手株相場にして欲しかったのです。

要するに…誰にも未来の事は、分かりません。事前に自分なりの戦略を立てて行動して、それで敗れるなら…何故、敗北したのかを検証して、次回に、同じ失敗をしないように改善をすれば良い訳です。2006年、カタルは3億を40億円にして、更に、100億、200億を狙おうと果敢にチャレンジし、金融庁や日銀など…の誤った政策選択により、沈没して全てを失いました。完全にサブプライムローンからの読み違いがありました。あの時点では…CDSの存在は、おそらく一部の人間しか知らなかったと思います。でも兆候はあったのです。ライブドア事件など…あの時、年初の損失を、春には、一度はリカバリーして大きくプラス圏に戻したのでした。でも、その春がピークでした。その後…実体のない空中戦にシフトして…2007年に、大きく相場は崩れました。

もしイエレン時間が間違いでも…2006年から2007年のような展開を歩むと考えています。勿論、カタルの考え方の基本は、元凶は、金融政策ではなく、金融規制にあると考えています。故に、次の大統領が決まり、一般教書演説が発表されてから…相場の本当の動きが決定されると考えています。多くのヘッジファンドは、長年、上昇が続いた米国株は、下がるしかないと考えています。しかし先日の報道には…3日間かかる作業がフィンテックの採用で、10分に短縮されると報道されていました。画期的ですね。時代の変遷が株価の調整スピードを短くする事もありえます。故にスマートコミュニティー関連の007もJTECも、今年は活躍機会が増えそうです。クラウドワークスは売上高推移に注意を払いましょう。赤字でも別に構いません。

いつも色んな考えが頭をよぎりますが…真実は一つであり、それは誰にでもわかりません。僕らは…与えられた材料の中で選択して、決断をするしかありません。それでは、また明日。



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