アーカイブ:2016年7月22日

7/22

かたる:「いつか来た道…帰る道」は、デフレ社会下に於いて、何度も苦い思い出があります。証券マンとしては、常に買いで臨んできたために、やられても、やられても…馬鹿の一つ覚えで、明日の日本を信じ、カタルは一所懸命に努力をしてきました。毎月、新規顧客を10名前後開拓し、折角、顧客化に成功しても、一度きりの取引に終わりました。バブル期、カタルは土曜、日曜日もなく、平日は会社周りを開拓し、週末は自宅周辺を毎日200軒以上、自分の足で回ったのです。飛び込み訪問は、ある意味で非効率ですが、「下手な鉄砲も、数、撃ちゃ、当たる」の口です。勿論、当時は高額納税者名簿も発表されていたので、それも同時に開拓です。しかし政策には…勝てませんでした。

どれだけ、宮澤喜一を恨んだ事か…。当時の三重野康も、そうですね。こいつらは馬鹿か…と何度、嘆いたか、覚えてもいません。いつしか…自殺者は増え続け、デフレ社会は永遠と続きます。最初は…ようやく、これで脱出か?…と思ったのが、「ITバブル」の時期です。当時、我慢に我慢を重ね、サラ金地獄に陥りながら、ようやく年収が2000万円近くまで来ました。しかし…それも僅かな期間に、再び下落、2003年のみずほが10万円を割れる過程で、これが駄目なら、日本はお終いだと…みずほと心中する覚悟で臨み…2005年に、ようやく憧れの1億円台の年収になります。

大台越えを祝い、住まいも佃に移しました。まぁ、実際は2004年に引っ越したのですが…。でもこれも福井馬鹿総裁の為に…あえなく挫折です。国策逮捕の地検、武富士などのサラ金業界の論理的な主張を、最高裁の今井判事は恣意的な判断をし、サラ金業界が消えたのです。金融庁は右に倣え!…で、規制強化の強権発動が続きます。株なんか勧められないと…証券各社は、投資信託の販売だけの営業になりました。

今回は3回目のチャンスです。安倍政権を迎え、ようやく、本格的な名目世界への転換ですが…黒田さんを観ても分かるように、あまり上手く行っていません。識者は黒田さんを馬鹿にし、日銀は「二つの嘘」を、いい加減に認め、政策を変えろ…との声も出始めています。二つの嘘とは…2%の物価目標の達成、そうして日銀の金融対策の手段には限界があるという主張ですね。黒田さんはBBCラジオのインタビューで、ヘリコプターマネーを明確に否定したとか…。否定するのが、当然でしょうが…、それなら、回答を明確に示さねばなりません。落第生のままですからね。株価が2万円台に復帰できないなら、明らかに落第生です。米国と比較すれば分かります。

3流大卒の馬鹿人間、カタル君でも分かります。日本を名目成長5%の世界に戻すのは簡単です。先ずは、日銀はアナウンスメント効果を、利用しないとなりません。姑息な不意打ちではなく、王道政策をすべきです。既に量的な供給は充分で、当座預金には210兆円が眠ります。GDPの実に40%の資金が眠っています。これを動かす事が、必要ですね。ようやく金融庁は重い腰を上げ、今年に入り、方針を明確に転換し始めました。今年ですからね。1989年~ずっと不良債権処理だけが「命」だったのです。半沢直樹のテレビドラマにまで馬鹿にされても…方針を維持してきたのです。それが今年に入り、ようやく方針転換です。もう誰も人が、残っていませんね。銀行には融資を審査できる人間が残っていません。居るのは信用保証協会への稟議書の書き方を指導する位の人間しかいません。

興銀の中興の祖と言われる中山素平氏は、バブル期に、落ちぶれて倒産の道を歩んでいたアスキーを支援します。彼は、これからはITの世界だと思っていたようです。批判を承知で融資しましたが、西さんは、この期待に応えられず、失敗します。同じころ、米国のマイクロソフトは、アップルのソフトを真似して、世の送り出し「ウンドウズ・ブーム」を作りだします。ビル・ゲイツも学生の頃、よく日本に来ていました。

融資とは…トヨタの苦境を救って、世界的な企業に育てたように…お金は必要なとこに流さねばなりません。赤字でも良いのです。未来があるなら、どんどん資金を入れ…新しい世界を作る事です。それが融資担当の仕事ですね。10億円の取引が…やがて、100億、1000億、1兆円と膨らむことを言います。孫さんへの最初の融資はたった1億円です。シャープの佐々木さんが、個人保証をしていたと言います。それが今では3兆円の企業買収をするのです。これが銀行マンの仕事の醍醐味ですね。1億が3兆円ですよ。

三菱UFJは、色々言われていますね。オーシャングループへの融資を巡り、訴訟になっていると言います。何やら…この事件はバブルに良く観た光景に似ています。最近はお金が回り始めてきたのでしょう。金融が強くならなければ…経済は、いつまでも3流のままです。ソフトバンクの融資も、コマツの融資も、皆、金融が支えています。その方向性が問題なのですね。中山素平の「鶴の一声」での融資実現の失敗でも、良いのでしょう。現場には、太っ腹な担当者が望まれます。カタルが世話になった興銀の元常務だったSさんは2000億、3000億円の博打をしていました。銀行マンなら、この程度の取引が出来なくて…どうして、役員になれるのでしょう。今こそ、現場に真の実力者の配置が求められます。

カタルは「貨幣乗数効果」の話題を採り上げています。マネタリーベースとマネーストックの倍率ですね。昔は10倍台だったのです。しかし近年はドンドン低下しています。金融庁は、良くこの背景を考え猛省すべきです。本当は政治家の任命責任でもあります。僕にGPIFの運用を任せれば…良い市場環境を整えてあげます。躍動感のある市場経済の一翼を担う事が出来るでしょう。そんなに資金は必要ありません。1000億円程度で充分です。実験をさせて欲しいものです。

さてゴタクは、この位にして…本日は安いようです。現在は150円安の16660円ですね。三菱UFJは514円で、8円ほど下がっています。ソニーは目立ちませんが、確りしていますね。兎に角、この下げでも高値圏を維持し、如何に…「VRへの期待感」が高いか分かります。ARの任天堂は、朝方安かったようですが、今は切り返しています。全く、心配いりませんからね。絶好の追加の購入場面でしょう。「追撃買い」あるのみです。

株と言うのは…大きく上がれば、今まで買っていた人が居ますから、動きが一服すれば…売りがかさみます。当然です。良く、大きく下がると信用買い残が膨らみますね。パイオニアのケースを観れば分かります。カタルはあの時、200円割れを覚悟して買えば良いと述べました。しかしそれからも下げ続けて居ます。まだ底値が確定したかどうかはわかりませんが、たぶん大丈夫でしょう。でも直ぐに上がる訳じゃありませんよ。非常に悪いパターンですね。

底値を形成する事例として、最近では大坂チタンを、よく引き合いに用いています。本当に企業業績が良いなら…SWFの売り説で大きく下がった1月の売り物は峠を越えた訳ですから、ピジョンのように腰が強くなる筈ですが…駄目ですね。たぶん、カタルが懸念している様に、回復の上昇角度が鈍いのでしょう。しかし、此処に来て…強弱感は対立しており、チャート面では底入れの様相になって来ました。

ヘッジファンドが、売りを支持した(レーティングを引き下げた)1500円割れの位置を回復するのが、上昇開始の目安だろうと考えています。今年2月の1915円をクリアしてから買い始めても構いませんね。今は1300円台後半です。かなり魅力的です。淡水化プラントは必要不可欠です。日本に住んでいるから、水の有難みが分からないのです。断水になれば…否応なく、その大切さを知る事になります。山登りをしても分かりますね。山小屋は雨水を貯めて使っています。本日のように全体が安いのに…今は変わらずですが、先ほどまで高かったですね。おそらく、需給バランスは、変化しているのでしょう。

パイオニアも同じことですね。底入れを充分に確認してから、ナンピンをすればいいのです。でも人間と言うのは不思議な動物で…株価の下がり始めは買い増ししますが、底値に到達して…今度、横ばいになると買い増しをしませんね。ユビキタスのように…ようやく出番を迎えているのに…、今度は、逆に「ヤレヤレ」の売りを出す始末です。任天堂も同じですね。きっと今頃、ようやく買値に戻ったから…と、利食いしている人が、大勢いるのでしょう。昨年の高値は26050円です。

タマゴボールの竹田和平さんが、亡くなられたそうです。83歳でした。バフェットは確か…今年85歳ですね。実に7兆円もの資産を築いたとか…。多くの人が株で成功できないのは、僅かな利幅で利食いをするからですね。株価より企業業績に目を向けるべきでしょう。その企業が、今は、どんな段階なのか? IoT時代は、これから本番を迎えるのです。ユビキタスはセールスフォースやアマゾンと言う新時代を築くネット企業とも取引があります。このワクワク感が伝わりますか? クラウドワークスは、今回の経済対策の目玉の一つ、「働き方改革」の推進企業の一つですね。読者の皆さんには、このようなダイナミックな「時代の流れ」を感じて欲しいのです。

何度も、何度も述べて恐縮ですが…今は、産業革命以来の劇的な変化を迎えているのです。スマート・コミュニティーと言うIoTの世界ですね。この変化が、我々人類を、新しい世界に導くのです。ARの任天堂は、その現象の表れの一つに過ぎません。だから時代変化を感じろと述べています。

最後に、ケネディクスの今は、マイナス金利の導入を受け、1月29日に5863万株も大商いをした信用期日を迎えています。それで…この動きなのです。本日は、全体が160円安しているのに…朝安の後、変わらずまで、株価は戻って来ました。相場をよく観察していれば…自ずと…見えるものがあります。あまり、いい気になって買っているとまた追証になるかもしれないから、自重しましたが…、本日はユビキタス、クラウドワークスなどのスマート・コミュニティー関連銘柄を、追撃買いしています。

本当は、任天堂に取り組みたかったですね。僕が証券マンの現場に居れば、間違いなくメインにしている株です。自己資金で100株や200株では…どうしようもないからね。やはりパスなのでしょう。コンチクショウであります。早く値嵩株も、売り買いの対象にしたいものです。それでは、また明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2016年7月
« 6月   8月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
株式投資関連の本