アーカイブ:2017年6月

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かたる:今日は、何から…始めましょうか? 先ずは「需給ギャップ」の話が、日経新聞の一面に掲載されています。統計の見直しも背景にあり、解釈が難しいのですが…米国も日本も、賃金上昇率の伸び悩みが指摘されています。そうして低い物価動向が問題になっています。この問題は…非常に重要なのです。この後の銘柄選別に影響を与えます。

カタル自身、経済研究所などで経験を積んだわけではなく素人ですから、そのつもりで解釈して下さい。基本的に統計資料と言うのは、時代の変遷で形を変えて来ました。当然のことです。時代の変化で人々の好みは変わり、製品も変わります。昔は「スマフォ」などない訳です。今度は「AIスピーカー」の登場になります。

米国消費者物価の動き

現在、好調な世界経済なのに…何故か、物価の上昇が鈍いのです。WTIなどの価格も減産を続けての価格維持です。問題は、失業率がかなり低い水準なのに…なかなか賃上げの動きが鮮明になりません。FRBは、現在2%の物価目標を、上方修正すると言います。だから金利を引き上げての目標変更に…WSJは疑問記事を掲載しています。相反する動きだからですね。物価上昇を願うなら…金利は低いままでも良い訳です。

同時に出口戦略も指摘しています。年内の実施でなるべく早い時期に…当初は月に100億ドルの減額だそうです。この話と現在進行している米国の金融規制見直し案は関連しており問題を複雑にしています。今回の見直し案の詳細な資料が、なかなか見当たりません。日経新聞は、非常に大切なのに…何故か、報道していません。不思議です。ある資料によると…今回の財務省案が通れば…大手銀行にとって有利だと言います。過剰な自己資本規制がこれまで業容を圧迫していましたから…足枷が外れます。

カタルは金融危機を前提にした非常に厳しい自己資本比率目標の達成など、無意味だと述べています。だって…毎年、金融機関には検査が入りチックを受けるのです。だから無駄な資本を積みます必要はないと考えて来ました。カタルはこの金融規制達成の為に世界中の銀行が総資産の圧縮を余儀なくされ、経済活動の足を引っ張っていると思ってきたのです。だって…世界の銀行はリストラの嵐だったのです。ようやくスペインもイタリアも対処が進んでいます。

この影響でリーマンショックの立ち上がりが鈍いのでは?…と疑っていました。そうして昨年の春頃、ようやく…経済活動が拡大方向に転じ、原油価格の上昇も半導体市況も改善したので、「金融規制克服論」が生まれたのです。この金融規制克服論は世界全体の動きですね。此処に…日本独自の「スイート・スポット相場」が生まれます。「スイート・スポット相場」とは…日本が実質経済体制から名目時代への転換を示す黎明期を指します。実に30年近く、日本は失われた時代を経験してきました。その反動がこれから始まります。

分かるかな?

今日は…難しいですね。条件が重なると…金融規制見直し案やFRBの出口戦略など…、一気にインフレ圧力が加速する展開も視野に入れなければなりません。ここにスマートコミュニティーの効率化が重なるので…未来図を読むのが難しいのです。

まぁ、カタル自身が、良く分かってないので…あやふやな原稿になっていますが、これをヒントに、皆さんも一考されると良いのでしょう。さて面倒な話はこの辺にして、相場の話をしましょうね。実はこのような未来図の予測が銘柄選別に影響を与え、どれを選択するか悩むのですね。相場も昨日話しましたが…同じグループなら同じ動きをします。ところが…そうならない事もあり、その現象をどう解釈するか悩みます。それぞれ個別株にも株価波動がありますからね。需給バランスは一律ではありません。故に…出遅れ銘柄や先駆する銘柄が出てきます。

例えば…半導体にしましょうか。昨年、カタルはSUMCOとトリケミカルの2銘柄を、最初に掲げました。SUMCOは800円台で…トリケミカルは2000円を割れていました。覚えていますか? 今から見ると…凄いヒットでしょう。SUMCOは2倍以上になり…本日、カタルはこの高値の1800円割れを買っています。一方、トリケミカルは3000円台を、この所は割れています。此方も5割以上、上昇しましたね。

その後…カタルはアドバンテストなどにも…注目していました。此方もなかなかの動きです。そうしてアピックヤマダや、新川にも注目して…売り買いをしています。同じ半導体グループ関連なので同じ動きをする筈ですが…マチマチですね。他にもたくさんありますよ。「雁行形態」の話ですよ。上空を雁が飛ぶ姿を想像して下さい。渡り鳥でも構いません。基本は先行するリーダーに追随して動きます。そのリーダーが、昨日、話した仕手です。半導体のケースではおそらくSUMCOでしょう。

何故、半導体を持ち出したか? カタルはこう述べています。IoT時代の幕開けを迎え、息の長い相場が展開されると言う姿を、前提にしています。この仮説が正しいかどうか…それは当然のことですが、現時点では分かりません。しかしカタルはそう考えています。だから本日は早いとは思っていますが、SUMCOを買い下がっています。1800円から開始していますからね。何故か?

おいおい…話を展開します。この株なら、過小資本ではなく日経225採用なので、文句を言われる筋合いはありませんね。色んなことを言う奴が居ますからね。日本と言う国は、いやらしい国民性なのです。加計学園問題なども似たケースじゃないかと思います。でもカタルは権力は腐ると思っていますから、長期政権は反対です。安倍さんは、今までが、酷過ぎたから…良く見えるのであって、優れている訳ではありません。何しろ、長い「流動性の罠」を、生んでいます。民進党は揚げ足取りを止めて、正々堂々と政策論争をすればいいのです。早くキャッシュレス社会の構築を議員立法化すれば良いのです。電子カルテなど…、やることは山のようにあるのに…ゲスの集まりですね。

日本と言う国は東芝にしても…本当に呆れますよ。故に、いつまでも…堂々巡りの「失われた時代」の繰り返しです。この時代の翻弄でカタルは無駄な時間を費やしました。皆さんにはカタルを超える材料を提供しているので、カタルの無駄な時間を省き、賢い投資家になってください。時代の流れを見れば…もう上がる株は事前に決まっています。その株を長く追う事ですね。そうすれば…小野薬品のようなラッキーも、時々あります。本日は2400円台ですね。

あれは…野村が、小野薬に求めたのでしょう。カタルは長く事業法人担当もしていましたからね。勿論、小野薬品などではありませんが、人間はみんな一緒でしょう。野村の投信には小野薬品が並び…それを吐き出す作業です。勿論、野村にも調査などの背景があり…やれると思ったのでしょう。提案営業ですね。しかし野村の証券マンもスケールが小さくなりました。昔は内閣に深く関与して、政策提言をしたのです。小物ばかりが上に行く日本に成り下がったので…おかしくなったのでしょう。メディアの馬鹿のせいですね。古館さんが辞めるわけですよ。あのドサクサやフジテレビなど観ると分かりますね。NHKも似たようなものでしょう。

まぁ、良いか。資金力があれば…SUMCOの買下がりを提案しますが…、まだ早いので、ユトリを持って、今は打診程度に留めると良いのでしょう。今の株価は72円安の1724円です。先ずは打診を…皆さんにも推奨いたします。カタル自身、最近1800円から、段階的に買い下がっています。本日は1720円まで買っています。何処まで、買えることやら…。

カタルは資金力がないので、間もなくやめて、しばらく時間を置くのでしょう。読者それぞれが自分の力量の範囲でやればいいのです。まぁ、スタート地点の1000円割れを覚悟していれば大丈夫でしょう。株なんか…どっちに転んで良いのです。この時期に安いのは…6月末の中間期のお化粧かな? ヘッジファンドの利食いかも知れませんね。

株式投資は「ゆとり」を持って臨みましょう。それでは…また明日。

SUMCOの日足推移

 



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