アーカイブ:2019年5月

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NY市場は大幅安しました。当たり前と言えば…当たり前の現象です。なにしろクリスマスショックから休みなしに上がりっぱなしです。この背景はカタル同様に多くの人がクリスマスショックの打撃が強く…心理的に弱気に傾いたためです。故に少し戻れば僅かな儲けで株を売り、逆にこんなバカな筈があるのかな?…と思い、中には空売りも多かったためでしょう。その需給状態が長い好環境を育みNY市場は実質的に新高値を付けるまでになりました。一番の驚きはアップルです。アップルの時価総額は大きく1兆ドルに迫る水準なのです。つまり日本円で100兆円規模ですよ。日本のGDPが500兆円程度なのです。

ここまで期待感が戻るなら、もう完全復活でしょう。でも日本は違います。10連休や消費税引き上げ、この後の選挙もあります。それに依然「流動性の罠」の状態にあるのです。完全復活するかどうか…微妙なのです。ゴーン事件は基本的に今までの「失われた時代」と言う日本の踏襲です。海外から見ると何も変わっていないようにも見えます。

でも本日もHOYAが自社株買いをするように…多くの経営者がROE経営に向け動き始めています。ROEのデュポン分解式(売上高純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ)を観れば分かりますが、要らない資本は株主に返還し、借金をしてでも投資をして財務レバレッジを活用して、経営スピードを上げて、利益率の高い分野を開拓する事です。つまり真剣に経営をしない保身経営者を排除する仕組みです。日立が何故、日立化成を分離するのか? 

日立村は、全ての産業を網羅しようと利益率なんか関係なく…規模の拡大を求めてきました。総資産経営です。♩あの木、なんの木、気になる…と言うCMソングの最後にグループ企業が…永遠と並んでいました。覚えていますか? あのような規模を求める経営ではないのです。基準は高い利益率の分野を、自ら開拓する事です。利益率5%以下の分野は捨て去り、20%以上の利益率の産業で、シェアを取る事です。しかも借金をしてでも開拓し、そのスピードを競うのがROE経営です。

何故、世界の中央銀行が量的緩和をして、金利を下げているのか? スマートコミュニティーと言う新しい世界を応援するためなのでしょう。だから赤字経営のアマゾンも「潜在成長率」への拘りが成功に繋がりました。時代がスマート化を求めているのです。村論理で新しい競争相手を排除する考え方は古いですね。いったい何年、失われた時代を続ければ、カタルより遙かに優秀な東大法科出身のエリート官僚は、グローバル路線を理解するのでしょう。

カタルのような馬鹿でも、20年も30年も追証で苦しみ続けると、自然に考えるようになります。「株式市場 日本を考える」は、20年以上、前にスタートしているのです。日本人は新しいライフワークを理解すべきです。派閥争い?そんな小さな拘りなんか捨てて、自分自身の研鑚を積み、外部に身を委ねるべきでしょう。カタルはバブル期にサラリーマン生活を捨てて、歩合の世界に入りました。そうして自分なりに、努力を積み重ねてきました。

このレポートは株式市場を分かりやすく解説しています。どんな馬鹿でも、毎日、カタルレポートを読むだけで、新しい時代を理解でき、日本の在り方を考えるようになります。当然、僕らの仲間が増えるなら、市場で新しい動きが生まれるでしょう。

NY市場の週足推移

ここでNY市場を観てみましょう。当然、新高値圏ですから試練を与え、フルイを入れた方が良いのでしょう。値幅調整なら人間は耐えられます。しかしバフェットのような長期の時間調整は耐えられません。チャートを観ると…もう少し、時間調整を経た方が綺麗な形に見えます。

日本市場が何故、素晴らしいか? 永遠と30年間も悶々として村論理との戦いを…時間調整を続けて来たからです。この時間価値が素晴らしいのです。30年間も相場がない日本市場は大変な魅力です。この貴重な時間と言う財産を、どう活かすか?

カタルが証券界に入った時、たぶん日経平均株価は6000円台から8000円前後をウロウロ…そうしてNY市場は700ドルと800ドルの往来相場でした。でも今は完全に逆転しています。この30年間の時間を、どう考えるか? この時間のエネルギーは凄いものだと思っています。平成と言う時代の間、日本はエネルギーを貯め続けました。このエネルギーは令和時代に爆発すると思っています。

日本人と言うのは方向性が決まるまで、永遠と回る走馬灯のような無駄な時間を使いますが、方向性が定まると「猪突猛進」をするのです。「赤信号も、みんなで渡れば恐くない」と言う国民性です。僕らは本物をめざし日々努力を積み重ね、明日の日本を築くのです。偽物さん(平成)さようなら、本物さん(令和)こんにちは。

さてゴタクは兎も角、昨日も本日も、同じことを感じています? 相場は意外に強いと感じていませんか。 カタルだけかな? 何しろ…しこっていた東邦チタンの利食いが利いたのです。期日が近く駄目かな?…とも思っていましたが、やはり令和初日に利食いが利き、再び買い直しました。実質的にクロスですが…カタルの狙い通りの動きに見えます。

もともとカタルは全体相場が期間限定の賞味期限相場だと思っています。故に「株価位置」の話を展開してきました。有料読者には事前に述べていますが、東邦チタンの転換点の読みも、ほぼ時間通りです。理解している人は…対処できていたはずです。昨日は千代化を高値で買いましたが、そんなものは、長い時間軸から見れば分かります。1000円で千代化を買っているのではないのです。

この休み、カタルは株価位置の話しを展開し…時間を合わせようとチャート分析の話もしています。右上の「コラム」を開き…下の番号を順番に遡ると読めますよ。やはり10連休を控えていたために付和雷同組と言うか…仮需の買いが余りない為に、日本株は意外に底堅い展開を示すのでしょう。何しろ外人投資家は年初から消費税の引き上げを控え、株を売りまくっていました。その株を基本的に日銀が沈めています。日銀がETFを買っている効果は、だんだん市場から浮動株が消えて行きますから絶大です。それも全て実弾です。

まだ「流動性の罠」から完全離脱している訳ではないので…時間はかかりますが、令和の相場は目が覚めるような、強烈な上昇相場になると考えています。先ほどのROE経営も定着し、日本人の心が大きく変化します。まぁ本番は来年以降でしょう。カタルの本日は東邦チタンの1000円割れを買っています。昨日は売り過ぎました。でも1054円まで買ってもいるのです。あまり玉を減らす事を躊躇ったのです。

今の株価程度なら、本日はSUMCOも、古河電工も買おうと思っています。多くの人は米中貿易交渉を気にして動けないのでしょうが…外部環境が激変している訳ではありません。半導体のウェハーは1%減とか…の報道がありました。此方です。でも単価の下落は、依然…継続しています。何故、半導体を押さえるか? 説明をしましたね。昔は銅や石油などの市況品価格動向が、重要な景気のバロメーターでした。でも今の時代は、やはり半導体動向が重要なのでしょう。

事前にポイントを押さえ…相場に臨んでいると…見えてくるものがあるのです。如何に、自分なりに相場観を頭の中で創って…その検証作業を繰り返すか? 毎日、その訓練をすれば、嫌でも相場の先が見えるようになってきます。それでは…また明日。本日は時間が早いですが、これから出かけます。楽しかった孫との時間も終わりを迎えます。いつまでも失われた時代は続きません。



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