アーカイブ:2021年9月

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先物から中心に日本株は買い上げられているような展開です。昨日は金曜日の菅首相退陣の報道を受け、「政策期待」が先行して…先物から日本株が買われているような展開です。2012年11月から…安倍政権誕生を歓迎した相場の様相を示していました。

2012年末からの日経平均株価の日足推移

それより…実際にTOPIXが1991年3月に付けた2034ポイントを超えた現実の意義は大きいのでしょう。年内に38915円の日経平均株価奪回も、可能性がないとは言えません。上手く相場を誘導できるかどうか…が「腕の見せ所」になります。でも今の市場は相場を知っている巧者が少なく…あまり上手い相場作りとは言えません。昔は相場心を知る証券マンが多くいましたが、今は「相場の醍醐味」を知る人は少ないのでしょう。この点が気掛かりです。

TOPIX指数の月足の推移

昨日は先日、追証の発生で投げた「野村証券」株(8604)の「雪だるま投資」の口座にユトリが生まれたので、あの安値で投げた3000株を買い戻しました。これでこの口座は45000株の保持になります。株価は更に上がり評価損が消えるなら、何れもう5000株買って5万株にしたいですね。最終的には100万株が目標です。そうすれば…配当だけで生活が成り立ちます。

基本的に、この「雪だるま投資」は、「名目時代」対応の戦略です。

名目時代と言うのは、一度、上がった株価は大きく下がらずに…途中で休んでも、また株価が上がり続けます。だからこのような大型株の範疇の銘柄でも、数千円の株価になる事があるのです。仮に野村証券が4桁を超えたから…この持ち株数は10万株を超えるでしょう。天井が高いと思っている株なら、この「雪だるま投資」が正しい戦略でしょう。

ロコンドも同じ戦略にした為に、現在の持ち株は減っており10500株になっています。株価が下がれば…当然ですが、持ち株は減ります。逆に株価が上がれば…持ち株は増えます。

実は海運株も短期の「雪だるま投資」を選択して、「期間限定」で取り組んでいます。もともとITバブルを、「類似」事例に掲げたほどで…50年ぶりの大相場と言う「謳い文句」です。

ですが…同時に「市況もの」ですから、「博打株」の要素を持ち合わせています。理由は高い「乖離率」です。株価の人気がなくなれば…確実に下げます。それ程…持っている人、みんなが…儲かっています。故に利食いが重なりますからな。それを覚悟して…臨まないとなりません。

昨日は川崎汽船を3300株売り4000株買いました。商船三井は1200株のクロスを入れただけですが…これで川崎汽船が1万株とキリが良くなりました。基本的に、この短期の雪だるま投資は、「持ち株を増やすこと」を念頭においた取引です。クロスを入れて…利益を抜いて、更に持ち株を増やし続けるのです。

これが成功すれば…大変な儲けになります。株価が2倍なら5倍以上の儲けになるでしょう。計算をしたことはありませんが、たぶん…そんな感覚です。皆さんは、真似をしないようにしましょう。…博打なのです。こんなやり方は推奨できません。

基本的に「無理をしない」投資を、カタルは推奨しています。海運株も100株、200株なら、仮に倒産をしても…大きな損失になりません。株式投資は、いつも細心の注意が必要です。昨日は、目一杯に増やしたつもりですが…まだ信用の枠が空いていますから、もう400株、川船を追加で買います。ハイ、今5890円で400株を追加で買いました。

正直言って…毎日、船株を買っています。駄目なら「運がない」と思って、諦めるしかありません。「腹を括る」とは…そういう事でしょう。

昨日、海運株が大幅高した理由は、皆さんの方が良く知っているのでしょう。

解説によると「世界景気の拡大を反映した荷動きの増加やコロナ禍に伴う物流網の混乱などでコンテナ船の運賃市況はさらに高騰しており、毎週末に発表される上海輸出コンテナ運賃指数は3日も続伸。」と言う報道です。そのサイトが此方ですね。上海の輸出コンテナの相場が4502.65だそうです。まぁこんな状態が長く続くとは思っていません。

でも同様の記事は、市場で溢れてきました。日経新聞で一度報じ…WBSでも報じています。この9月15日かな?新しい四季報が発売されます。その数字が激変していますから、多くの人がこの変化に驚くのでしょう。決算短信を観る人など限られます。

川崎汽船(9107)の四季報数字

例えば、今、買った川崎汽船の四季報数字が此方ですが…第一四半期の利益だけで1093円です。2倍で2186円になります。仮に同じペースで利益が続くなら4倍ですから、1093*4=4372円になります。株価が6000円だとしてもPERは1.37倍です。こんなバカな理屈があるのでしょうか? 

ここが「相場の焦点」になっています。カタルは過去の相場を調べても…最低でもPER5倍程度まで買うのが、妥当ではないか…と言う論法を述べています。

それなら…何故、市場はもっと早いペースで株を買い上がらないのでしょう。ここが「謎」です。8月2日の月曜日に商船三井がストップ高しても、良かったはずです。ですが…みんな「疑心暗鬼」なのでしょう。全体相場が弱かった影響もあるのでしょう。それなら…良くなってきたので、株価の動きが加速しても良い筈です。ただし昨日も述べたように…200日線乖離は、日本郵船は132%、商船三井は109%、川崎汽船は103%です。

何れも、過去に船株を買った人は2倍以上になっているのです。当然、利食い玉は「わんさ」…とあります。誰もが儲かる株価水準です。

ですが…リーマン前、「ばら積み船」(バルティック海運株指数)の料金が高騰した時の商船三井の過去最高利益2008年3月は1903億円21百万円ですが、第一四半期だけの利益で既に1041億円なのです。

たぶん7-9月の2Qの数字も、4-6と同程度でしょうから…既に過去最高利益を抜きます。この数字は11月に発表されます。その時の商船三井の株価は2万円を超えたのです。利益と株価のバランスだけの話なら…今回の商船三井の株価は2万円を超えて、遥か上に位置するのが当然の帰結です。

ですが…この乖離問題を、どう解釈すれば良いのでしょう。このような乖離を容認しながら株価が上がったケースはITバブルの時なのでしょう。故にカタルは早くからITバブル当時のソフトバンクのチャートを持ち出して比較していました。

あの時は「もう良いや」…と思って、株を1万円超えて売ったら、アレヨアレヨ…と上がったのです。年末に大納会は97800円でした。そうして2月に198000円を付けて急落します。この200日線乖離は250%を超えました。要するに…株価の行方など誰も分からないという事です。

ITバブル期のソフトバンクの日足と200日線乖離の推移

参考までに、その当時のITバブル期のソフトバンクの日足と200日線乖離の資料を載せて置きます。市況もので収益が不安定、しかも株価乖離は大きく開いていますから、調整は、必ず、いつか…来ます。それを覚悟して臨まないとなりませんから、無理をしない投資で楽しめば良いのでしょう。

これからドンドン…メディアの「煽り」記事が多くなります。例えば此方…更に此方など…しかし多くはコロナによる港の混乱ですが…カタルは2016年から2017年の海運不況に注目しています。何故、韓国の韓進(ハンジン)海運の破産決定の古い資料をリンクしました。この記事の一番の見所は…

「海運業界では2017年2月に韓進(ハンジン)海運の破産決定が現在のような事態を招いたとの批判が出ている。破産直前に韓進海運はコンテナ船101隻、ばら積み船44隻などの145隻を持つ韓国1位、世界7位の海運会社だった。だが破産後に韓国系海運会社のコンテナ積載能力は106万TEUから51万TEUに半分以上減った。」

この部分です。あの時は日本の第一中央汽船なんかも消えました。だから…どの海運会社も同じように…みんな、一緒に、船舶を削減したのです。故に、少し荷動きがタイトになると…こういう市況になったのでしょう。

つまり…この報道は、コロナの混乱だけが市況を支えているのではなく…全体の荷動きに対して船舶が足りない可能性があります。…この仮説なら、2年後まで海運市況は非常にタイトな運用になります。つまりコロナによる滞留がなくても、市況は大きく下がらない可能性があります。

この仮説なら…「相場の息」は、長く続きます。2年ほど続くなら…株価が50倍になった「三光汽船」のような大相場になる可能性も、あながち…否定できません。危ない橋だから、面白さもあります。様々な意見が乱れ飛び…株価はだんだん仕手化します。通常は高所恐怖症になると…どんどん利食いが入り、空売りも増えるはずです。果たして…相場はどんな展開になるのでしょう。

面白いでしょう。博打なので100株程度にして相場を楽しみましょう。そんなわけで本日も船祭りの解説でした。ですが…村田が1万円台に復帰しました。任天堂やキーエンスと共に日経平均株価に採用されたため、ETFの買いが入っています。日経平均株価は224円高の29886円ですね。TOPIX指数は2060ポイントです。野村証券は流石に…若干、安いですね。どの株も株価が復調し始めています。

まぁ金儲けは、ほどほどにしてノンビリ構えましょう。総裁選など…いろんな要素が株価に影響を与えます。この8月、カタルのように追証に追い込まれた方は、株価が戻った時に、持ち高を整理して…自分の「身の丈に合った」投資額に減らしましょう。

株式投資は無理をしない、楽しむ額にして相場を楽しんでください。カタルレポートを毎日読んでいれば…その内、良いことがあるかもしれません。なるべく…最初にスタートしましょう。船株なら、商船三井をカタルが実際に最初に買った株価は8月2日の寄り値5930円です。今は約9000円ですから5割程度、株価は既に上がったのです。

まぁ無理をして同調することもなく…カタルの意見に反対なら、どんどん…「空売り」をすれば良いです。野村証券を売っても良いのです。要するに…他人の意見など、日経新聞を含め、すべて参考程度にして、自分がどう考えて…どういう決断をして、行動をしたか?

自分が考えて行動をすることです。もう何度も、何度も同じことを述べています。それでも…ワイワイガヤガヤいう連中が居ます。自分が決めるのです。それでは…また明日。

そういえば…日曜日のコラムで…「この9月に300円の配当を実施する「商船三井」は、この300円の中間期だけで3.55%です。約1か月間の利回りは、この2倍が年間利回りで、更に12倍ですから、あれれ…本当かな?ざっと…85%ですよ。こいつは利用しない手はありません。こんなマジックに引っかからないように…自分の頭で、リスクを考えて…自分で決めましょう。」と述べました。

商船三井の配当利回りの話です。300円だから、この2倍にするのがおかしいのかな? だから誤解が生まれたようです。 仮に…配当前に買って同じ株価で売ったら、手数料を考えず、僅かな期間ですから、あの12倍にしたのは、1か月間の投資期間のつもりで…12倍にしたのです。誤解があったようなのです。「投資期間」と言うマジックを利用したのです。



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