アーカイブ:2021年9月22日

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闇雲に、株価は「新高値」は取れない…とカタルは考えています。…にも拘らず、今回は予期せぬタイミングで日本株は、先物誘導で一気に新高値を付けました。通常、この程度の買いで、すんなり…株価の高値は取れません。高値を取るのは、それなりの理由があります。

日経平均株価の日足推移

その理由が、本日の日経新聞に載っていました。高額配当や大幅な増配です。それと並び…カタルは知らなかったのですが…「西松建設」(1820)の話が載っていました。この背景を考えてください。内部留保484兆円の水準で「デンソー」(6902)の変化です。

何故カタルが…「デンソー」の報道を、異常なほど…何度も繰り返すか?

あの報道は、自己資本比率を50%に抑え…内部留保を設備投資(買収)や株主還元に充てると述べています。実際に1000億円の自社株買いを発表しました。有言実行です。これはROE経営に舵を切る表明です。つまり効率化経営です。

デンソーの四季報

こういう時代背景がある所に…政策当局の変化が生まれます。お膳立てが出来ているのです。あとは…誰が背中を押すか…だけの話です。現在の自己資本比率58%を50%まで下げて…尚且つ、内部留保(利益余剰金2兆8366億円を)使います。(全部使う訳ではありませんが…。)

ここでの…「もたつき」は当然です。

新高値を取ったばかりで、ヤレヤレの売り物が出てきます。どの程度揉み合いを続けるかは分かりませんが…これは需給バランスです。しかし日銀はETFで浮動株式を吸い上げています。だからそんなに売り物はありません。

市場では…素人が、「恒大集団」がどうのこうの…ワイワイ・ガヤガヤと騒いでいますが、こんな事は「自明の理」なのでしょう。

もっと常識で物事を考えましょう。中国の経済成長率が落ちたと報道されているのは、ここ2年ほどかな? あるいは3年です。借金過多の企業が、鞘抜きが出来なくなっていることは事前に分かります。もともと借り入れだけで…高い固定資本形成による成長はあり得ません。

基本的に中国が、軽工業から重工業と言うのか…どうもうまい言葉が浮かびませんが…具体事例で説明をすれば…ユニクロが中国の安い人件費を使って生産していましたが、人件費が上がりベトナムなどに生産基地を移動させました。この時分から…資産インフレの成長依存を落とさねばなりません。

中国は一気にEVや半導体など…先進国型のチャレンジを続けていますが、この分野は競争が激しく…簡単に利益は生まれないでしょう。国家力で一気に…世界トップを狙っていますが…格差が大きく国民に不満が生まれたのでしょう。

カタルは「上海女子図鑑」のテレビ番組の話をします。地方出身の女性が上海でのし上がっていく…物語です。上海市民の戸籍問題も出てきます。もともとハンディがあるのです。その過酷な競争社会の話です。

当然のことですが、脱落者は山のようにいます。

今年かな? 昨年かな?このような熾烈な社会競争を諦める若者が出てきます。この人たちが「寝そべり族」です。無駄な競争をせずに現状維持に甘んじる生き方です。このような不満を観て…流石、共産党の指導者です。「共同冨裕」と言う…共産党が本来持つ概念に里帰りします。

一部では、毛沢東が実施した「文化大革命」とも言われる「共同冨裕」です。カタルはユン・チアンが書いた「ワイルド・スワン」を読みました。おばあちゃんやお母さんそうして自分自身に降りかかった文革の様子を小説化した本です。中国を知る為には、この歴史を知っておく必要があります。

習近平氏も親父さんが、この対象になり痛めつけられました。故に洞窟生活を強いられたそうです。大変な時代です。

村社会論理の日本にも、このような「虐め」が存在します。たぶん…「村八分」と言う言葉は、昔の江戸時代からあったのでしょう。村全体で監視をするのです。今でも日本の田舎はコロナ禍の現象では、「あの人は、コロナなのに遊びに出歩いていると」…村の人は陰口を言うでしょう。これが過激化したパターンです。この「ワイルド・スワン」は衝撃的な本でした。カタルの心に大きなウェートが置かれています。彼女は1952年生まれですから、カタルより少し上ですが…ほぼ同世代です。

毛沢東が何故、権力闘争の中で「文革」を実行したか? まぁ、歴史家でもないし…社会学者でもないので…よく分かりませんが、共産党内部の過酷な権力闘争が影響しているのでしょう。何が…「幸せなのか?」 その基準は、様々です。

株式投資も、自分の「心の葛藤」があります。利食いをしようか…それとも、まだ買い増しか? 皆さんの多くは、「船株」相場で悩まれたことでしょう。みんな一緒です。

だから仲間の神主さんから、バカげた質問を受けたから、カチン…と来るわけです。カタル自身、「心の葛藤」を抱えています。論理的に考えると、船株はここから2倍です。しかし…乖離問題など常識を考えると、やはり時間が足りないようにも思います。

日本郵船や商船三井は、完全に「手替わり」の動きです。昨日も出来高が落ちていません。早晩、手替わりは、完了するのでしょう。もともと浮動株式が吸い上がっている川崎汽船が何処まで行けるか?

仕手化の可能性が一番、高いと言えます。だって一株利益では、最終的に川崎汽船が最も高くなるはずです。そうなると日本郵船の株価を上回る現象が誕生し…仕手化に拍車が掛かります。

その時にアジア圏の躍進を始め…物価統制を続けている中国の在庫が切れると、一気に…もう一つのエンジンが加わります。「ばら積み船」の傭船料金の高騰です。コンテナだけでなく…ばら積み船も…。更に、来年7月は米国港湾労働者の労働条件の改定があります。前回は「大揉め」したそうです。

今の米国は、アマゾンの「一時金」引き上げのように、1000ドルから3000ドルに上がっています。賃金は高騰を続けていますから…必ず、インフレになると思っています。

カタルは、パウエルの「一時的な」観測は、高い確率で間違っていると考えています。だから本日、発表された「三菱UFJ」(8306)の米国子会社ユニオンバンクの売却から、自社株買いに発展する可能性が高いのでしょう。カタルは本日も「野村証券」(8604)を3000株買っていますが…背景は同じことです。

もう次の相場のシナリオは決まっています。

ですが…その相場の展開速度が分かりません。その先導役として早くから…でもないか…。遅れて…8月から「開運株」(海運)相場に参戦しました。この出来がどうなるか…。もともと「仕手材料株」と言う位置づけです。一大仕手株と言うのは、こんなものではありません。必ず…何処かで、ストップ高を交えるような大相場になるんじゃ…ないかと思っています。だから早くから「ITバブル」と比較しています。

失われた時代は、31年間です。「石の上にも3年」なんか嘘ですね。「臥薪嘗胆」も3年かな? でもカタルは31年間も…名目時代に憧れています。

本日の日経新聞に基準地価が載っています。連続で地価は下落したようです。でもずっと下がり続け…ようやくプラスになった時にコロナになり…ここ2年間は下げています。

でもカタルは必ず、この現象は変わると思っています。このシナリオは、ケネディクスから永遠に述べています。こんなゴタクは、あまり面白くないか…。要するに…新しい時代は既に「幕開け」になっており、心配する必要はないという事です。

昨日も日本郵船は1万円の株価を維持しています。出来高も912万株ですね。ここ数日…商いをこなして高値圏を維持しているから、手替わりが相当…進行しています。

論理的な背景と…時代性を備えています。新しい四季報が発売され…多くの方が納得される株価です。少し買うチャンスを与えましょう。自分の懐具合で…相場を判断せず、もっと高い観点から相場を眺めましょうね。カタルは昨日、売り越しでした。川船を3500株売って、2000株を買ったのかな? 本日も、先ほど500株だけ売りました。しかし下値には買いを用いています。どっちでも良いのです。

自分が売った株価より高くなって買う方法を、以前、紹介しています。上手に高く売って安く買うのが正解ですが…人間は良く間違います。だから相場が上に行くなら…自分が売った株価より、高い位置でも買えばいいのです。

最初は…この手法に抵抗がありました。でも仲間のTさんは、顧客に、昨日売った株価より、高値で、また同じ顧客に、同じ株を買わせるのを見て…道義的な責任と言うかモラルと言うか…彼に不信感を持って聞いたら…「だって、株が騰がるという事は良いから上がるわけだし…それ以外にもっといい株があるの? 良い株はそんなにないよ。だったら、離れずに売り買いをすれば良い」と平然と述べていました。

でもやはり罪悪感は消えません。それなら売らなければ良いわけだし…でもこっちも商売ですからね。でも彼の意見は、一理あります。良い株はそんなにないのです。だからその良い株から離れては駄目ですね。なかなか下げない川船です。トホホ…買い直そうか…どうしようかな? こんな「葛藤」も…「相場の楽しみ」の一つです。

まだ基本的に駄目相場なのです。しかし日証金の回転日数は54日52日51日50日49日52日…大きく改善しています。昨年のコロナ禍の追証場面では25.65日と言う数字がありますが…30日台に入ることは…稀です。今年の平均値は54日です。昨年はコロナ禍の驚く…下げがあり、その後は急騰する激変しましたから42.4日です。一昨年は47.3日です。その前は60.1日です。この2018年は「景気後退期」の駄目相場の時期です。

本日発表された基準地価動向は、名目時代のバロメーターの一つです。

皆さんはメディアの論調に躍らされずに、自分の頭で物事を考えましょう。そうすれば…必ず株式投資で損をしなくなります。今の株価は配当利回りなのです。だから高値を買っても時間を待てばいいのです。その間は、配当をもらってノンビリやれば良いですね。

ここでの「開運株」のもたつきは、ある意味で想定外です。この内容だから、もともと…カタルは郵船も、商船三井も、1万円台を付けるのは、8月中に付けると思っていました。

ですが…やはり全体相場に押されました。「恒大集団」程度の話で、野村証券株は570円台から550円台に押されるあたり…まだまだエンジンは暖まっていません。…という事は逆説的に、開運相場はまだまだ終わらないという事だろうと思っています。それでは…また明日。



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