アーカイブ:2021年9月23日

次のシナリオが固まる

7月11日の会員レポートで倒産の可能性を伝えた「恒大集団」問題は、相場のガス抜きに上手く利用されたようです。この下落した債券を大量に買ったところも、いくつか存在します。たぶん…かなり精査して還元率を計算した論理的な買いなのでしょう。この問題は大きな問題ではないでしょう。

もう一つの注目点のFOMCは「事なき」を得たようです。此方の報道は11月にテーパリングが開始され…22年半ばに完了するとのことです。この「2022年半ば」の発言は、注目されます。

一方で…お金のだぶつきを示す翌日物リバースレポ・ファシリティーのカウンターパーティー・リミットを1日あたり800億ドルから1600億ドルに引き上げたと発表した。と言う成り行きも注目されます。ようやく現状に沿った対応を始める訳です。だから市場は「テンパータントラム」(テーパリングに対する拒絶反応である癇癪)を引き起こさずに対応しています。準備時間が必要なのです。

カタルもよく理解している訳ではありませんが、重要なキーワードなので触れない訳には行きません。このような報道が、市場の「未来図」を示しているのです。読者の皆さんに、この「繋がり」が見えるのかな? 見えない糸、市場の整合性の話ですね。

この話は未来図の提供になりますから、次の会員レポートの題材になります。もともと恒大集団問題も会員レポートでは、7月初めに取り上げていました。

昨日、WBSで市川さんが解説していました。もともと中国のGDP構成である「固定資本形成」の投資額が、中国経済の推進力です。地方政府の財源は土地の利用権を売却して、企業誘致を始め…様々な投資を加速させ、常に「過剰投資」なのです。だから幽霊団地が量産されます。市場原理で生まれたのではありません。トランプ政権の米国第一主義の貿易交渉の過程で共産党幹部は自国経済の矛盾に気付いたのでしょう。

早い話…恒大集団問題は、ずっと前から存在しており…中国は方向転換を模索していたわけです。今回の「共同冨裕」で、一気に表面化したに過ぎません。水面下では存在して対策が実行に移されていました。一例を掲げると銀行の融資枠の不動産の割合を40%にするような総量規制です。

株式相場も同じです。カタルは「船株」相場で、メールをもらったのは、だいぶ…前の話です。その時の返信メールを覚えていませんが…たぶんネガティブな回答をしている筈です。

当初、カタルは、「一時的な市況の高騰」と考えていたから、早晩、相場は落ち着くと思っていたのでしょう。だから船株相場に対して…まったく関心を払っていませんでした。FRBの「一時的な物価上昇」との解釈と似ています。

この動きは、昨年のコロナ禍の後から、ずっと…継続している相場です。

これは情報の伝達の時間推移が分かります。カタルが開運株相場に参戦したのはずっと後です。8月になって日経新聞の増配記事に反応をしたのです。本日の一般紙でその模様が報道されています。こういう段階を経て…情報が一般化します。株価の動きと情報の関係が分かりますね。

先ほどの恒大集団と同じです。事前に気付き…関心を払っているか? 全く気付かずにいるか? この違いは大きいのです。カタルはなるべく…自分の知り得る範囲で…「重要な事象」を皆さんに、事前に伝えようとしています。

例えば、この「リバースレポ」の話など、皆さんはあまり気に留めないと言うか…世間一般では、あまり報道されてないと思います。そういえば日経新聞で一度だけ、取り上げていました。

カタルの解釈が間違っているかどうか分かりませんが…この残高は「行き場を失った」運用資金の滞留を意味しています。もともと…お金は株式投資、あるいは債券投資、更に商品など…に流れます。しかし…年初から、今は非常に難しいと述べてきました。理屈に合わない株価の上昇を、金余りが支え…あまりの高騰状態にお金は怯え…かと言って、時間の問題で金利上昇が見えているのに債券への投資も躊躇われます。

関連サイトは此方…

だから一時的な避難先の選択肢として…短期運用市場にお金が流れています。その額は1兆2830億ドルですよ。110円で計算すると141兆円です。カタルはこの存在が100兆円近くに膨らんだ時に気付いたのです。たぶん春ごろから…。だから…冒頭で「ガス抜き」と言う表現を使ったのです。ですが…なかなか株式市場は下げません。休みを入れません。不完全な調整に見えます。もっと下がれば良いのに…。

でも日本株のデータを取っていると分かりますが、日本人は本当に馬鹿ですよ。配当利回りで5%以上のものが沢山あるのに…お金が動きません。日経新聞が悪いのです。昨日のデータも、「駄目株」相場を物語る値動きです。

メディアは、発生する確率が低いにも拘わらず…大げさな表現で世間を煽ります。本日の日経新聞にも9面に「投資家、リスク志向に陰り」の文字が踊ります。カタルなら、「利回り5%越え銘柄がゴロゴロ…投資のチャンス!」と見出しを打つでしょう。もう編集長の資質の問題であり、日経新聞社の驕りでしょう。

コロナ報道を観ると分かります。「人流が、どうのこうの…」と不安を煽った学者先生は、今の感染者の減少を…ちゃんと説明できていますか? もう、こいつ等は、ただ不安だけを煽る狂言者です。メディアは真実を伝える義務を忘れて、「喜怒哀楽」を煽る3流の報道機関です。しかしその為に感染者が抑制されているとも言えますから、評価は難しい。

しかし…いつまでも「森・加計」問題を登場させ…、菅さんが学術会議のメンバーを否定すると…途端に、過度な反応をメディアはしめします。こんな他人批判をする連中が、一流の世界ですか? 情けない水準です。

真剣に日本の未来を考えた…報道姿勢を貫いているのでしょうか?

この失われた時代で劣化した日本国民の資質は、こいつらの報道姿勢の結果、生まれたのです。教育の重要性が分かります。

前向きに行動する奴を称える文化を育てましょう。リクルートの江副さんやライブドアの堀江さんを叩くのではなく…凄いね。僕らも頑張ろうと…と言うムードを創るのが、日本の社会に必要なのでしょう。

ゴーンが高給を貰っているなら、「格差がどうのこうの」…と負のマイナス面ばかり強調しないで…ゴーンのように年収20億円を目指す、若者を育てれば良いのです。みんなが頑張れば…やがて日本も浮上します。

「寝そべり族」を量産する「格差拡大」のマイナス面ばかりを強調せず、何故、上海女子図鑑の主役のように、「頑張る人間」にスポットを当てないのでしょう。頑張れば…豊かになれる社会を実現させ…みんなで「切磋琢磨」すれば良いのです。

このFRBの決定は、「開運株」相場に…「一役買う」現象の可能性があります。意外に長く続く可能性があります。ヒントは、パウエルの一時的な物価上昇ではなく、本格的なインフレ時代に突入する可能性があります。「債務の罠」に陥った社会を、正常な時代に戻す役割を果たします。本来の市場原理は、競争社会で淘汰をする社会の筈です。

抽象的な表現が多く分かり辛いでしょうが…構いません。分からなくても良いから毎日読んでいれば、その内、理解できるようになります。ただし…カタルが間違っているケースも多いですから鵜呑みにせずに自分で精査しましょう。

カタルが注目している現象が此方の報道や、此方の記事です。何故、アセアン諸国の成長に注目しているか? この関連の中から…日本株の成長株が生まれる可能性があります。様々な「種まき」をして時代の変化を追います。それでは本日はこの辺で…また明日。



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