米国株の強さには驚くばかりです。この所、ようやくバイデン政権誕生に向け市場が動いてきました。一番の見どころは米国国債金利の動向です。この見方が難しいですね。基本的に金利は中央銀行がコントロールできます。通常は…ですが、ドルの基軸通貨の崩壊となれば駄目です。しかし通常はコントロールされます。
日本の場合は、そもそも政策の失敗が重なり過ぎて…日銀が異次元の量的緩和を実施しても日銀を信じず、むしろ日銀批判をする始末です。その為に7年にも及ぶ「流動性の罠」に陥りました。まもなく8年です。
今回のコロナ騒動で、ようやく日本経済も実質経済から名目経済に移行します。
でもまだ確立されたと思う人は少ないようです。昨日、ようやく三菱UFJがコロナ禍後の高値を更新しました。他の株は先に上がってきましたが、民主党政権に移行するので、大きな政府が予想され、昨年末の追加の経済対策以外にも、まもなく民主党の主張を取り入れた経済政策が実施されます。
その為に更に資金が市場の溢れ…景気が回復すると言う読みがあります。名目経済の米国では正常な反応を示し、米国金利が1%水準を超えてきました。この動きが普通なのです。
この動向を受け…米国の金融株もGSを中心に上がってきました。なんと300ドル台を回復したのです。しかしまだ金利の上昇に「疑心暗鬼」の部分もあります。FRBは低金利の期間を、どの程度見込むか? この読みと実際の経済の回復が、どのスピードで移行するか? ここが焦点になっています。
ただバイデン政権は、次期SEC委員長をゲーリー・ゲンスラー氏に指名しました。彼は金融界に対して厳しい規制を推し進めてきた人物だそうです。トランプ政権ではリーマンショック後の金融規制が緩和方向でした。しかし民主党政権に移行し、この金融規制は強化されるものと考えられています。この影響が、どう株価に影響を与えるか? この読みも難しい焦点です。
しかし…時代の流れは明らかに加速度を早めています。
今回、独自のCPUを採用したアップルのパソコン販売は非常に好調だそうです。WSJで伝えられています。半導体は思った以上に売れているようです。自動車も技術革新の波が訪れています。昔の生産に拘り…労働市場を守ろうと抵抗を続けると、この技術革新に遅れます。
中国では先日、百度と吉利汽車の提携が発表されています。何故、アップルやアマゾンなどが畑違いの自動車の自動運転に拘るのか? この意味を多くの人が理解してないようです。しかし時代の流れを観察している人は、車のインターネット化…コネクティッドカー時代の意味を知っています。
そうです。車の情報網の支配です。車のプラットホーム化を狙っています。だから巨大IT企業が挙って開発競争に名乗りを上げています。しかしトヨタ社長は分かっているとは思いますが、労働環境を優先する人です。逆に、そのような「しがらみ」を持たない巨大IT企業は動きが速いですね。日本では雇用を切ることが、長年の社会問題になっていますからね。これが世代交代の始まる意味の一つです。テスラの株価が何故、高いのか?
誰もテスラの株価を肯定しません。むしろ…生産規模や売り上げと比較し、「株価は高過ぎる」の大合唱です。しかし時代革新はドンドン…スピードアップしています。エンジンなどの生産設備を持たないテスラは、一気にスマート化に向け、コネクティッドカーの生産に走れます。しかしトヨタはこれまで従事してきた功労者である人材を、簡単に切れるでしょうか?
彼が「脱炭素化」に異議を唱えたのは…そういう事です。所詮はカタルと同じ年前後の古い人間です。今見たら、彼は今年の5月で65歳になります。カタルと同じ年です。一つカタルが上です。
話を戻します。つまりここでは時代進化が早まっていることを理解すれば良いのでしょう。カタルは日本の企業は大幅に出遅れていると思っています。
でも日銀がジャブジャブにお金を出しているので…一気に走り出す可能性があります。優れた指導者に恵まれるなら…一気に改革が加速します。
多くの人はコロナ禍での対応を見て、菅政権批判をしていますが、カタルは違います。今度KDDIが2480円かな? 実際は分かり辛いのですが…ドコモもソフトバンクも世界基準に携帯料金を引き下げます。この業界は、ある意味で電力と同じ…日本の権力者が握る伏魔殿なのです。
その領域に踏み込んだという事は、大変な功績ですよ。この意味を理解しないと政策の方向性も理解が進まないでしょう。株式相場と言うのは、昨日も話したように…市場には様々な流れがあります。その流れの中で、市場を通じて、未来の政策を選択する場なのです。未来の政策が株価になって現れます。
何故、カタルが東芝を推奨しているか? おいおい…その全貌が明らかになります。何も半導体のキオクシアの上場の話だけではありません。3000円は、かなり安いと思っています。昨日も大引けで…更に、カタルは3110円で1000株ですが買い乗せをしました。
そうそう、朔日、大幅高したロコンドは、下値のボックスの前の小さな二つの壁を突破しました。ただ…チャートを見ても分かりますが、信用残を抱え、一気にこれら…たくさんある壁を、一気に突破できるかどうか、分かりませんが、カタルは昨日、2380円まで買っており、本日も2370円を買い増ししています。カタルはいつも有言実行です。
既にかなりの確率で、株価は「底入れ」したと…宣言をしています。昨日の下値圏の関門突破は嬉しい現象です。
ただ直ぐに上がるかどうかは分かりません。横ばいのケースもあります。やはり2500円台の壁を抜けないと完全に株価が上がるとは言えません。更にその上の2700円台を抜くなら確実に新高値に向かいます。どうなりますか…。現在のカタルは、あと2万株程度は買えるかな? なにしろ…ケネディクスに敗れましたからね。この10万株分をどこに振り向けるか?
野村証券も魅力的です。589円の関門を抜いたところです。他にも様々な選択肢があります。ただまもなく発表される追加の経済対策が決まると…連騰を続けるNY市場は、一旦、調整を入れる可能性があります。日本株も同様でしょう。何しろ、村田製作は休まずに…一気に1万円台を駆け抜けました。このようなスピード違反は、必ず何処かで咎めを受けます。この調整波動がどの時点で起こるか? この話もあります。
この辺りの動向を見て…僕らは賢い投資家を目指しており、無理をしない投資を実施しましょう。何度も述べています。人により、個人の力量は様々です。
しかし高騰する株価を否定しないでください。名目時代は「馬鹿になったもの」が勝利を収めます。良識とか…常識は敵です。人間と言うのは、最初はこのような良識と言うものがあり、なかなか自分の殻を破れません。ですが…30年ぶりに訪れた名目時代なのです。この意味をしっかり噛み締めないとなりません。ここから…本当の相場がスタートしたところです。だから…馬鹿になったものが勝利を収めます。
それでは本日は簡単ですが…この辺でお終いです。また…明日。本日の目玉は米国金利の話とトヨタの「しがらみ」の話です。時代変革を感じてください。