かたる:今、一番の関心は、やはり半導体かな? 昨日に続き…最近は続々と新しい記事が目につきます。先ずは此方です。カタルはSUMCOの業績は落ちないだろうと思っている理由の一つです。
しかし現状の認識が間違っている可能性があります。此方の観測です。此方は年内にも半導体市況が回復すると言うのは難しく…相当な落ち込みを警戒するレポートです。
仮に後者の内容が正しいのであれば…効率的市場仮説であるSOX指数の回復はおかしいと言う事になります。この指数は半導体株の動向を示したものです。ただ現状はドル沼に見えます。まだ改善の兆しは微塵も感じられません。だからSUMCOの株価は業績が更に落ちる前提で…1200円台の株価が付いています。
金融相場もそうですが…現状が悪いのに、株価だけがSOX指数のような形で先行して上がって来ます。だから…どの株も仕手化します。だって今のニュースは悪いものばかりなのに、株価が高くなる道理がないと考えますから、いつかは株価は下がる…と思う為です。
どの株もそうですが、何故か株価の動きだけが強い…と言うときは大概が買い場です。逆にこんなに企業業績が良いのに…株価が下がる訳がないと思うときは逆に売り場です。
今の世界の株価は、世界経済への落ち込みを警戒しています。だからFRBの政策が間違っていたためにクリスマスショックが起りました。そうしてECBもFRBも緩和方向にスタンスを変更しています。米国債が2.4%割れを示しているように…既に1%弱も利回りは低下し、債券価格が上昇しているのは利下げを織り込んでいるのでしょう。
つまり…SOX指数の動きと相反します。どちらが正しいか?
昔は…市況ものでは銅などの鉱物資源の市況が参考になりました。石油動向もそうです。しかし今の時代は、ものの価値はドンドン廃れ…スマートコミュニティー入りしていますからクラウド環境の動向に関心が向かいます。だから…昨日書いた耳慣れない単語である「ハイパースケラー」と言うクラウドのインフラを手掛けるアマゾンやグーグルなどの企業動向が重要になります。つまりは半導体市況は景気のバロメーターです。
今回の回復はS&P500などがFAANG株に先行して回復しているように見えます。でもFAANGも…かなりのものなのです。ここに来てアップルがニュースやテレビ事業に参入するとして…話題になっています。でも…ソフト産業の構築はお金がかかります。ネットフリックスなどを買収した方が良いと思うほどです。
そこで…日本でも最近「サイバーエージェント」(4751)が注目されています。赤字垂れ流しのアベマTVの収益化を睨んだ動きです。毎年200億円程度の赤字垂れながし事業ですが、たしか…今回はニコニコ動画と提携したようです。この時期に動いてきたのは、面白いタイミングです。
本日は、赤字のメルカリも高いですね。カタルが、昨年末に1800円台で、一度、買った株です。でも追証で持ち切れませんでした。この動きとサイバーエージェントは同じ背景を持っています。更に言えば…この時期に米国でリフトがIPOされますが…この株も赤字企業です。
冒頭の半導体から金融相場の解説と…今、話したサイバーエージェントなどの話は共通項がありますが、読者の皆さんに分かるでしょうか?
このような「市場の整合性」を見ると…、本日の21000円を割れた日経平均株価は、明らかに整合性を欠いています。どちらが正しいのか?
今の市場の読みは、既に逆業績相場より金融相場の色彩が強い現象とも思えます。この難しい時期に「ユビキタス」が選択され…、本日、3度目か4度目か忘れましたが、カタルは700円割れのサイバーダインを697円だったかな? 先ほど…自信がないから500株だけ買ってみましたが、どうなるか? これは循環論の話です。
まぁどっちにしても、今は非常に難しいのです。だから様子見が正しいのでしょうが…様々な流れが混沌としており、どれを選択すべきか?
でも株屋は、いつも休むことが出来ません。故に、未来のシナリオに賭けて、行動するしかありません。先走る動きを選択するか? それともチャンスをじっと我慢して待つか…。カタルは元来が株屋なので、この「待つ」ことが苦手です。下がる…と思っても、いつも可能性が存在するシナリオを、無理やり選択して失敗を繰り返してきました。
あまり早い選択だと下がる株を買う事になります。メルカリなどは良く戻っていますが、3000円の公募割れから…あの時は、カタルは買うべきだろうと考えていたわけです。しかし現実は2000円を割れるのです。この辺りの時間推移が良く見えれば、株式投資は楽なのですが…現実の選択は非常に難しいのです。
今年は何処かで…明確な金融相場入りをすると考えています。皆さんが実感するのは来年かも知れませんが…。覚えておいてください。メルカリもそうですが…赤字の内に株が上がり出したら…買いなのです。そのタイミングが何処にあるか?それを見極めることが出来るなら…株式投資は簡単なのです。しかし現実は、何処かで転換するのですが…その判断は難しいのです。
だから今の時期は、打診買いをしたら、じっと…その動向を見守るのが正解なのでしょう。早ければ…元号が改正された5月の連休明け、一般的には消費税の引き上げ後の何処かで、転換するのでしょう。カタルの想定では…来年の春ごろには、かなり明確になっていると思っています。今は半導体動向と同じで…先が見えないだけに、難しいけれど…読むことが面白い場面です。
様々な選択肢がある中で、自分がどれを選択するか? それでは…また明日。