アーカイブ:2025年7月28日

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今朝のニュースを観ると、EUも「関税合意」との…話です。既に株価はトランプ関税を受けて…一度、大きな調整をしましたが、その後は「TACO相場」(Trump Always Chickens Out=トランプ氏はいつも腰砕け)との言葉が生まれるほどの回復ぶりでした。

「不安の壁をよじ登る」とは…上手い表現でした。基本的に、市場で生まれる不安要素で「表面化した」懸念は、一度は、市場で消化されました。確かに…「識者」が述べる…「関税⇒米国内の物価高⇒金利の高止まり⇒景気の後退」と言う…スタグフレーションのシナリオは、馬鹿でも分かる理屈です。故に…株式投資に「二の足を踏みます」。

しかし…このシナリオには、いくつかの問題も在ります。それは米国への投資活動が「活発化」する現実です。だから景気後退から「失業」と言う懸念が、正しいかどうか…。それに15%程度の関税なら、世界の経済活動に「大きな影響」を与えるとは…思えません。プラザ合意後の混乱を、何故、カタルが取り上げたか? あの時は、約半分です。つまり50%関税と同じ効果でした。それでも「トヨタ」は耐えました。

問題は中国です。日本と中国は結びつきが強く…、日米間の貿易より大きいのです。日本の下請け企業の多くは、空洞化時代に…中国へ「生産基地」を移転させました。だから中国が「躍進」できた…とも言えます。

スーパーの「ヤオハン」。古い人はNHKのテレビドラマ「おしん」のモデルになった人が母親のカツさんだと言います。その和田さんは、失敗をしましたが…1995年当時は、盛んに日本を賑わし…中国へのブームを演出しました。

日本の車の完成車の多くも、「中国製の部品」を使用しているでしょうから、仮にトランプ関税で「原産地証明」が厳格に扱われると…大変な労力と手間がかかり二次問題に発展する可能性も考えられ、まだ「関税の懸念」は消えませんが、ひとまず、この問題は「幕引き」でしょう。

9月のFOMCの予想

相場の焦点は「次のステップ」に移行するのでしょう。考えられるのは「FRBの利下げ」です。現状の経済では、未来の予測懸念が新たに生まれない限り…9月から、2回の利下げを織り込んでいます。カタル自身は、7月にも「利下げ」をすべきだと思っています。やはり現状の米国の金利水準で…利益をあげるのは大変でしょう。

皆さんの多くは「目先」でしょうから、ここまで…考える人は少ないでしょうが、カタルは色々…考えます。日本の「構造改革」は、あと2年程度の期間は、最低でも「必要」なのでしょう。まだ日本人の多くは「物価高」に対するアレルギーがあります。

今回の「コメ問題」は、その現象を象徴する出来事でした。この程度の事を、「自分の気持ち」のなかで「消化できない」…と、新しい時代への対応が出来ないでしょう。「最低賃金」の話題が市場に出てきました。この水準を、早急に…1500円にすると述べています。

しかし…その実現は、当初…2030年代半ばの目標でしたが、石破首相は2020年代と言う表現に変えました。つまり…仮に、この目標なら…毎年90円近い上昇が必要になると言います。単純計算では、年率で8.4%の賃金の上昇だそうです。

名目と実質賃金の推移

先日、発表された東京23区の消費者物価は2.9%でしたから、完全な「上鞘」となり…実質賃金もプラス圏になります。カタルが述べる…本格的な「名目経済」の定着に欠かせないのが、この実質賃金の「プラス圏への上昇」です。今は、名目値の上昇が、この程度で…「コメ問題」が表面化します。しかし…もっと名目値を高くするのが、最低賃金の「目標到達」には欠かせません。

今回の参議院選挙の結果を観ると分かりますが、「国民民主党」、「参政党」が躍進し…ポピュリズム(populism)の傾向が観られます。だからこの目標は、なかなか…大変な「ハードル」なのでしょう。メディアは、日本人の劣化現象を「正しく」…報道をしていません。

例えば、此方のニュースを観て、「何も感じない」としたら、もう完全に…脱落です。この報道の意味は、「いすゞ自動車」も「日野自動車」も、競争に負けて…消えることを意味しています。だから…このような報道が示す「成田時間」を止めることです。

日本は「最後尾」を歩む人を救おうとしますが、その精神は「素晴らしい」とも言えますが、世界の競争原理などの合理的な解釈では…「負け組」なのです。だから…「失われた35年間」を取り戻すために、「弱者」を切り捨てるのです。

「タイミー」(215A)の 日足

その代わり…競争に負けた落伍者を救う…「生活保護」などの制度を、厚くしなくてはなりません。構造改革の進展は「淘汰の時代」にもなります。企業は内部留保の活用を求められますから、弱者をいつまでも抱えるユトリがありません。だから労働改革が必要になり、「タイミー」(215A)の株価が上がったのです。皆さんは、あまりに単純で株価が上がる理由をあまり考えません。目先の需給バランスしか観ていません。株価の値動きには、必ず、その背景があります。

「フジメディアHD」(4676) の日足

コメの問題や参議院選挙の結果は、株価と密接な関係があるのです。そもそも…「フジメディアHD」(4676)事件が起こる「時代背景」を考えると「メディアの改革」は、絶対に…不可欠なのでしょう。最近は、少しレポートの内容が、皆さんのレベルから離れている…と思っています。

完全に「株式投資の原理」を分かってもらおうとすると…色んな「予備知識」が必要になり、レポートを読むのも「嫌」になります。だから内容を一般的なレベルにするのが正しいかもしれません。難しいですね。読者も「千差万別」です。最近は購読者が減っているように思うのです。

でも、カタルレポートの「精度」は、上がっていると思っています。それなのに…たぶん、多くの人は、「付いて」…来れないのでしょう。意味が理解できないのでしょう。

「ファナック」(6954) の日足

企業業績の見方など…表面的な部分しか見ない人が殆どです。その「裏読み」が必要になります。例えば「ファナック」(6954)は、製品価格を関税分の「上乗せ」すると発表しています。ファナックは、昨年7月に…ミシガン州オーバーンヒルズに米国内の新たな拠点を拡充しています。ただ…製品をサポートする保守に為に、設けたのでしょう。

どの程度…米国で「現地生産」をしているか分かりません。調べないとなりません。米国のシェアは「有価証券報告書」(79P)を観ると…分かります。決算短信などには載っていません。有報の「セグメント」表示です。その比率は22.6%程度かな? 米国は「180224」百万円になっています。 だから…全体の売り上げから観れば、その内の15%の影響ですから、今回の影響が最大値である100%掛かるとしても、全体では3%~4%程度になるのでしょう。だから僅かです。

カタルが、何故、「ファナック」(6954)に注目しているか?と言えば…「AIロボット」を作成する為には、日本では「最先端」に位置していると思うからです。AIで先行している「プリファードネットワークス」とも早くに提携して…開発をしている筈です。しかし…未だに、これだけの時間が経過しても、何も…その成果が「公」になっていません。「トヨタ」(7203)も同じです。哀しい現実です。

先ほどの「トヨタ」の「SDV(Software Defined Vehicle)」の報道ですが…如何に、日本の「開発状況」が遅れているか…分かります。

これは「失われた時代」が与えた…弊害ですよ。だから「清貧思想」は駄目なのです。しかし…今の政権は、「曲がりなり」にも…その規模は小さすぎますが、僅かな金額ですが、政府の補助金が付いています。お金をかけるなら、一気に開発スピードが上がります。

だから「TSMC」の九州工場が、誕生したのです。お金は「使って、ないぼ」…なのです。有効に活用して…その流動性を「活発化させる」方向性に、メディアを活用せねばなりません。分かるかな? NHKや日経新聞の編集長などの管理者は、もっと「真剣」に考えるべきです。また…この話です。

さて…相場に話に行きますか…「野村証券」(8604)は1003円の開始です。2度目の4桁乗せです。しかし今度は、売り場ではなく「買い場」でしょう。これだけを追い続けても…良いのです。適度の株価上昇波動でしょう。でも多くの人はかなりの時間が経過していますから、持っているのが、すでに「嫌」になっています。でも本当の相場は、此処からでしょう。500円で株を買って…1000円になる時間と、この1000円で株を買って…2000円になる時間は、たぶん理屈からして、その待ち時間は、更に「短い筈」です。だんだん良くなる…「法華の太鼓」です。

株式投資と言うのは下準備が必要なのです。「ジェイドG」(3558)も同じです。この「もったり」感覚は未来の相場の「捨て石」です。囲碁と同じです。

「3Dマトリックス」(7777) の日足

「3Dマトリックス」(7777)も同じです。ようやく株主総会が終わり…ここから2週間が経過し…8月は「活躍場面」を迎えるかもしれません。先の高値は283円です。カタルが考える「理想形」とは…相場の形が違います。本当は、もう少し上値を付けて、250円前後まで…いったん付けて、200円割れを演じてから…「一気」の復活相場を、当初は「イメージ」していましたが、違う選択のようです。

まぁ何れ…カタルは「4桁に乗せる」器だろうと思っています。しかし…その時間を問われると分かりません。「野村証券」の2000円乗せは、2023年の春から最初の高値は1006円です。実際に、皆さんが体感として…感じたのは2024年の1月でしょう。

「野村証券」(8604)の 週足推移

ここから、この高値圏の2度のガス抜きを演じた「ボックス相場」を、ようやく「離脱」するのでしょう。やはり「野村証券」も「持ち合い株式」が在りますから…その「打ち返し」の「売り需要」があった…訳です。だから…「自社株買い」が、少ないとも言えます。奥田らしい選択です。

カタルなら、もっと前に1000億円単位の「自社株買い」を、半期ごとに実施します。ただし…「純資産価値」を超えたら、その買いのペースは落とします。何故、自ら社債を発行して「自社株買い」を優先させなかったのか? 全く…分かりません。どの経営者も同じです。別に野村だけではありません。

株価が500円台から「上昇する期間」が2年半ですから、やはり、あと2年ほどは「野村証券」だけで…「勝負」をしても良いのでしょう。ただし…2000円台は普通の評価になります。「三菱UFJ」も、ここから更に「利上げ」により人気になるのでしょうが、そろそろ…「他の銘柄」に変える…タイミングでしょう。「金融相場」の「初動の利益」は、終わりになります。

その場面は、たぶん…「実質賃金」のプラス圏への上昇が、一つの目安になるかもしれません。

やはり超えましたね。「3Dマトリックス」の話です。213円を超えて215円です。僅か…2円ですが、この意味の「大きな」2円なのです。これで…「確認」が取れました。他の口座は「ジェイドG」を買うために、持ち株を売り上がったのですが、一つの口座だけは、この「3Dマトリックス」の株を買い続けています。本音は「買い続けたい」のです。でも貧乏人は「色んな」制約があります。

たぶん…「デンソー」(6902)は、もう2000円割れの場面はないと思っています。トヨタグループの保ち合い解消も、かなり進んだのでしょう。

今日は「クックパッド」(2193)を、201円から199円まで買っています。そうして「ジェイドG」の1405円も…少しですが、また買いました。まだ「飛び出すタイミング」では、ないでしょうが、徐々に「下値」を固めますから、下値が「切り上がる」筈です。

飛び出すタイミングが、「何時か」? カタルには分かりませんが、もう…株価が上昇することは、決まっています。「ノンビリ」やりましょう。目先なら…「3D」(7777)の方が、市場人気は高いのです。まともな…株なら「野村証券」(8604)や…時間はまだ掛かりますが…「デンソー」(6902)でも構いません。

「大阪チタン」(5726)は、まだ「ボーイング」社に「ストライキ」の話が浮上しています。なかなか…「軌道」に、すんなり乗らない株です。「タイミー」(215A)の新高値は、あと一歩です。

しばらく「例の謎」である「ファナック」(6954)と「ローム」(6963)などの話ですが…これはしばらく…封印します。本当は「面白い話」なのですが、この話を続けて行くと、本質論の話で…「企業業績の話」になります。

どうも…みなさんからの「受け」が、イマイチの様なのです。カタル自身は「面白いテーマ」だと思っています。皆さんは、目先の株価の需給バランスなどの話の方が、興味はあるようです。「3Dマトリックス」などの解説です。

「ジェイドG」は、1400円を、再び…割れるかどうか…。1400円を割れずに、この状態から少しずつ…株価水準を「切り上げる」展開になるか、どうかが…見処でしょう。週足を観ると分かりますよ。

d fashionの 動向

市場人気は、完全に「ありません」から、下値を「切り上げる」にしても…「時間」を要するのです。だって…四季報数字も、まだ「増額」はされていません。実際は、既に「1Qの数字が改善」されていますし…昨日かな? d fashionの資料を「決算説明会」で解説していますから、2Qは、更に「改善」が見込めると考えるのが…「自然」ですが、こんな小さな会社を観ている人は、ほとんど市場には居ません。

皆さんは、カタルが丁寧に「業績の状況」を解説しているから分かるのです。既に「耳にタコ」ができる人が、大勢でしょう。しかし…みなさんが求める時間ではありません。

カタルが「手持ち株」を全て…「売り上がって」から、皆さんが、相場に参加して…丁度、良いのでしょう。別に安値の株を買わなくても…多少、200円や300円程度、株を「高く買っても」良いのです。だから、みんなが「ヤレヤレ」で…株を売る2000円台になってから、相場に参加しても良いのですよ。そんな時間軸ですよ。

今、その段階に来ている株が「野村証券」でしょう。皆さんは、「いい加減に」嫌になっているから…今度は株を「利食い」をします。この気持ちの変化が生まれるのが「時間」による…布石です。「デンソー」(6902)も時間が掛かりますよ。だから飛び出した時は、一度は…「目先をやる人は」売り場になります。

「ジェイドG」(3558)の週足と株価位置の話し

こんな時間軸も、丁寧に解説していると大変です。自分で「株価位置」を考えて相場の時間が、何処に位置しているか…ちゃんと把握をしましょう。今はDの領域ですから、何処を買ってもリスクは少ないでしょう。その代わり時間を食う覚悟が必要です。しかし…何かが出るなら話は変わります。

いつも、いつも…「ベスト・タイミング」の投資タイミングの株価位置とは限りません。少なくても…「博打」なら…「3Dマトリックス」(7777)の方が、まだ…時間軸は、早いのでしょう。何しろ、既に「目先」が人気になって…「ヤフーの掲示板」は賑わっています。この掲示板の投稿数は、なかなか…いい「指標」なのです。それでは…また明日。



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