調整の行方は…如何に?

昨晩のNY市場は、事前観測のように…2%を超える下げを演じました。もともと高値への警戒感が強い所に…「ゲームストップ」論争が沸き起こっています。ビデオゲーム小売りチェーンの会社で、売り上げは3Qで10億ドル程度です。TTMは73億ドルになっています。時価総額は226億ドルです。GMEの株価推移はこちら…

何故、こんなに市場が、ワイワイ…と騒ぐのか? 

その原因は、空売りファンドが同社株を売っており、それに反発したSNSと言うか…ネット掲示板「レディット」に集う個人投資家(ロビンフッター)が、仕掛けたのを「切っ掛け」にして、株価が大化けしたためです。昨年の12月はじめの株価は16ドル前後でしたが、1億ドルの増資の発表を受け株価は12-13ドル台に下げたのです。(だからロビンフッターの他の…仕掛け人が存在していた可能性もあります。)

この株価が12月23日に22.35ドルまで上昇し…今年はじめには17ドル台に下げてきた過程で、たぶん…「空売りファンド」は、株価が高いと思い、空売りをしていたのでしょう。

これに反発した一部の個人投資家がネット掲示板「レディット」を通じ…「空売り屋をやっつけろ!」と掲示板で煽り、それに多くの個人投資家が集い、わいわい騒いだ結果、株価が100ドル台に入り…堪らなくなった空売り派が、追証により踏んだ相場が、ゲームストップの顛末のようです。

この行為が株価操作に当たるかどうか…。SECが動くという事です。

13ドルの株価が最高値は483ドルですから、実に短期間で37倍です。時価総額は2兆円前後の会社の話です。PSRは3倍程度でしょうから、そんなに割高とは思いませんが…空売り屋と掲示板に、ロビンフッターと役者が揃ったので…メディアが大きく取り上げただけの話でしょう。

元祖は「テスラ株」です。この株も理屈が通りません。

基本的に株価が上がるケースはファンダメンタルと言われる企業業績の向上が一般的です。しかし長続きはしませんが、「需給バランス」に株価は影響を受けます。昨年のアンジェスやPSSなどは代表格です。カタルが「仕手性」を好むのは、この為です。故にケネディクスの解釈にはAUM残高を巡り、様々な思惑が絡むので…株価が高くなると、「空売り」が入りやすかったので…狙っていました。

今はロコンドの売り上げを巡り、同じように対立が生まれています。

故に本当は貸借銘柄で…結果が分かる前に相場になると面白いのです。まぁ、現物株でも機関投資家はある程度の株を手配できます。「貸し株」をする証券会社はたくさんあります。皆さんが信用取引で買った株を、証券会社が「貸し株」料金を取って貸し出すのです。ですが…この制度も落とし穴がありますが…今日の話は別の話題です。

このSNSをめぐり…他の問題も絡みます。トランプ氏のサイトをFBなどは強制閉鎖しました。この行動は、カタルは行き過ぎだと思っており、ドイツのメルケル首相と同じ意見です。民間企業が独自の基準を設け勝手に、サイトを閉じる権限があるかどうか…意見が割れるとこです。公的な第三者の裁定機関に委ねるのが正しいと思っています。この話が絡むから…ゲームストップの話が話題になっている面もあります。個人の自由を、どこまで認めるか?

今回のコロナの法律で、「罰則規定」を設けようとしています。これは、ある意味で…非常に怖いことです。日本には昔、特高警察があり、言論の自由が束縛されていた時があります。その行動に繋がるからです。中国では最近は、この言論闘争が厳格に運用され、フォロワーが数十人でも…逮捕されて懲役刑になっていると言います。

カタルなんか…あっという間に御用です。いつも政権批判を繰り返していますからね。でも安倍政権以降、かなり減りました。

逆に安倍政権や菅政権に対しては、カタルは好意的になっており、どちらかと言えば、いつも応援をしています。それは名目経済を推進しているためです。

地検批判はこの動きに逆行しており、村論理を増長しているから反発して疑問を覚えています。最近は金融庁批判もしなくなっています。融資姿勢が緩和されています。基本的な概念が、名目時代の躍進に向かっているかどうか…が「判断の基準」になっています。

東証一部単純平均株価の月足推移

株価が上がり過ぎだと言いますが…先日、見たように東証一部単純平均株価はまだまだ…実質経済を「抜け出している」とは言えません。何故なら、2018年の291円の高値を抜いていません。バブル期は1903円だったのです。今は230円台です。確かに…半導体や電子部品と言う指数絡みの株価が、いくらこの時期の回復期でもPERが60倍、70倍は、小さな会社ではないから、やり過ぎに感じています。逆に配当利回り株はゴロゴロしています。

本日の日経新聞には、カタルが読者からの推奨に、直ぐに反応して…協賛した「コニカミノルタ」(4902)の決算が載っていました。

この銘柄を会員レポートで推奨をしたのは300円台に入ってからです。お金持ちの読者から、この株を教えてもらって…その返信メールでカタルは「株価は500円になるでしょう。」と返信をしている筈です。だから…「会員にも紹介します」と述べました。彼からこの株を教えてもらったのは…この株が最安値の時です。すごい着眼です。やはり頭の良い人は違います。

コニカミノルタ(4902)の日足推移

あれは…2Qが発表された前後(10/29)に頂いたメールです。その時は会員レポートの入れ替えの時期で、少し会員への紹介は遅れましたが…それでも300円台の推奨です。今、確認しました。11月15日の会員レポートで、推奨株価は300円で月曜日の寄り値は308円でした。でも読者からの推奨は、たぶん…株価は250円から260円前後の時でしょう。

何故、この話をしたかと言えば…この株は「配当利回り株」だったからです。今でも同じような株価位置にいる配当利回り株は、市場にゴロゴロ…存在しています。何故、この手の株価修正が起こらないのか? 不思議です。

代表事例は「野村証券株」です。何れ…高値(2013年の980円)を奪回します。

そうだ…ここで年初の会員レポートで話題にした「J・TEC」(7774)が帝人から部分的なTOBを受けたとか…。年初の会員レポートで、カタルは600円で1000株だけ買って「打診買い」をしたと述べています。推奨銘柄にはなっていませんが、この株の話に触れています。

J・TEC(7774)の日足推移

最近は多いですね。ケネディクスもそうだし…このJ・TECもそうです。このJ・TECは昨年9月の会員レポートの推奨株で、推奨時は749円で月曜日の始まりは781円でした。あの買いも…損をせずに逃げられそうです。ですが…売却が正解かどうか分かりません。もともと大きな夢を抱いていた銘柄です。カタルは株数が1000株しかないから迷っています。どっちでも良い株数だからです。今回…取り上げているT君も、ひょっとしたら…近々、TOBが掛かるかもしれません。その素質を秘めている株です。まぁ、こんな観測はどうでも良いのですが…。

要するに…指数銘柄は高騰をしたけれど…一般株は、あまり上がってないという話です。バリュー株と呼ばれる銘柄群ですね。代表挌はWSJから批判を受けたバフェットが買っている商社株なども…その部類です。

今日のレポートの狙いから、だんだん…話題が離れてきました。

MYダウ平均株価の月足推移

戻しますね。昨晩のNY市場の下げは、そんなに心配をするものではなく…カタルは短期の軽い「乖離調整」だろう…と考えています。つまり正常な調整です。ITバブルやリーマンショックとは違います。基本的にコロナ禍の対応で、多額の財政出動に期待した「理想買い」なのでしょう。だからアップルは、あの業績数字の伸びでも、株価はPER35倍ですから…やはり事前に織り込まれていたと思うべきでしょう。

ナスダック市場の月足推移

村田製作も同様です。ですが…村田は株価が1万円として、一株利益が337円ですから…PERは30倍程度です。やはりカタル君の推奨銘柄らしく…日本電産やファナックより妥当な株価水準です。この時期のPER30倍は容認できます。故に1万円割れで乖離調整が済めば…反発機会もあると考えています。

ついでにユビキタスは、ロコンドと同じで期日通過の最中です。基本的に需給バランスは悪いですが…心配はありません。村田と共に「コネクテッドカー」に絡むのです。

まぁ、あまり先の話はしません。要するに…1か月か…2か月か…分かりませんが、今回の調整は、短期の乖離調整の意味合いが強いのでしょう。そう考えています。

ちょっと…話があっちこっちに飛んじゃって焦点がボケました。色んなメールをもらっていますから…なるべく盛り込もうと思っているために、話が分かり辛くなっています。ゲームストップの現象は、調べると分かりますが…大きな問題ではありませんね。

テスラに似た面を抱えています。

基本的に時代革新の革命期なので…今までの投資尺度が正しいのかどうか…。どこまで、株が未来を織り込むのか? この辺りの解釈は非常に難しい話です。

もともと金融相場の特徴の一つですが…、先ずは「理想買い」に走ります。ですから…どうしても見えない世界を買っていますから、割高に感じ…どの株も仕手化しやすいのです。

ゲームストップのような現象は、日本のイナゴ族と同じです。カタルはロコンドが4000円を付ける過程で、ヒカル君の売り上げは一時的な可能性があるとして…警戒信号を発していましたが、既に乖離調整が終了したので、カタルはもう怖くないと思っています。

ですが…イナゴ族は、今度は全く逆ですね。1500円になるとか…1000円を割れるとか…ワイワイ言っています。カタルにとってロコンドは謎です。ここまで下げる現実が理解できません。だから仕方がないから…時間を置きましょう。…と述べています。お金持ちなら買い続ければ…良いのです。

ですが…このようなケースの場合、仮にヒカル君たちの売り上げがフロックで…売り上げが来期減収減益になった場合、最悪のケースとして最高値の1/3を覚悟しておきましょうとも述べています。つまり…「半値八掛け二割引」の水準の1337円です。所詮、株価が下げても…その程度でしょう。逆にカタルの見方が正しいなら…株価は1万円相場に向かう可能性が高まります。8200円の儲けを期待するか…500円安の損を覚悟するか…の話です。話は、簡単でしょう。どちらのケースも考えられます。

市場には、様々な考え方が存在し…自分がどう考えて…どう行動をするか? それだけの話です。長くなったので…本日はこの辺でお終いにします。それでは…また明日。



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