情報の裏を知る

日経新聞の表現の仕方には、少し違和感を抱いています。迫る「バブルの足音」の表現の仕方です。

メディアは、何でもかんでも…バブルと言う表現が好きですね。本当のバブルを経験したことがないから、こんな表現を多用するのでしょう。如何に…新聞記者の資質が劣化しているか分かります。

言葉の選択基準が、「読者の興味を、如何に引くか?」と言う点に重点が置かれ…真実を伝えてないように感じます。カタルは、これをメディアの「吉本興業化現象」と名付け始めています。吉本興業を馬鹿にしている訳ではありませんが、面白おかしく…番組を創ろうとする姿勢が好きではありませんから、このような報道姿勢を 、最近 「吉本興業化」と言う言葉を使って批判しています。

NHKのチコちゃんを良く引き合いに出しますが…天下のNHKが「馬鹿にするんじゃ~ねぇよ」なんて言葉で、視聴率を取りに行くのは、国民に視聴料を強制的に求めている国営放送の報道姿勢なのでしょうか?

どんどん…日本人の良識が劣化しているのは、清貧思想が蔓延し、国民が疲弊しているから現状を逃避するために面白おかしく過ごすしか方法がないから「お笑い番組」増えたのでしょう。

政治家の芸能人化も浸透しています。東京都知事はWBSのコメンテーターの小池百合子です。神奈川県知事の黒岩さんもフジテレビの報道番組のキャスターでした。千葉県知事の森田さんは学園ドラマの役者です。まぁ前職は関係ありませんが、人気だけを得るために策略を練る連中です。

本当に国民の為を思って政治活動をし、メディアは番組を制作しているのかどうか…。非常に疑わしい連中のパフォーマンスを見るたびに、こいつらが…日本人を劣化させていると思うようになっています。

カタルは市場経験が長く、情報に敏感です。官僚筋が政策を立案して法案を通すために、メディアを利用して世論の反応を観たり、誘導する現場を知っています。株式市場も似た部分がありますから、僕らを取り巻く情報の意味を、自分なりに精査しないと騙されるのです。

日経平均株の日足縦長のもの
同じ時間軸で横長のもの

特に…同じデータでも縦横の比率を変えたり、取り上げる期間軸を変えてグラフやチャートを掲載すると、「受け手の反応」が変わることを、カタルは理解しています。上のグラフは日経平均株価の縦軸と横軸の比率を変えたものです。下のチャートは同じ日経平均株価ですが、取り上げる時間軸を変えたものです。如何でしょう。同じものに見えますか?

日経平均株価の日足で期間軸の長いもの
取り上げる期間が短いもの

だから日経新聞が、恣意的なデータの使い方をすることを、自分自身が長年レポートを書いているから、そのマジックの価値が分かります。僕らは常に踊らされているから…自分が「賢い投資家」になる為には。彼らは使っているデータ元のデータを自分自身で精査するしかありませんね。

そうして…その原稿は本当に正しいのか? あるいは間違っているのか?

この背景を考えないと…日経新聞の「迫るバブルの足音」の言葉が正しいか分からないのです。

例えば…ロイターにはイエレン財務長官はこのように表現をしています。現状認識は、これが正しいのでしょう。日経新聞のような見方もありますが…まだその事を述べる段階ではありません。米国金利が2%ラインを超えてもFRBが動かずに、2018年10月に付けた3.248%を超えた時に、初めて…迫るバブルの足音の表現が用いられるかもしれません。

しかし…現実は、そう単純ではありません。中国は、まもなく…日本以上の少子高齢化の劣悪な環境に変化します。今回の全人代総会で李克強(リーコーチアン)首相は成長率目標を6%以上としましたが…こちらの記事が参考になります。

スタグフレーションの可能性もあります。此方が参考になるかな? 何故なら、今は良いのですがこの後に米国の消費が盛り上がった後、金利高になり…中国は貿易収支で稼ぎ続けることが出来ず…逆に社会負担が増すからです。

日本は徐々に、この難関(貿易が稼ぐ)を…時間を掛けて構造改革を進行させています。しかし中国は共産党の一党支配で全体主義ですからね。経済環境の壁にぶち当たった時に、今の政治体制が維持できるのでしょうか? 

中国人だってバカではありません。今は国家主導体制が円滑に回っているから、色んなことを我慢して耐えています。しかしそろそろ国民所得が上がり壁を迎えます。

話は逸れましたが…要するに報道が表面化する、その背景を理解しようと述べているのです。株価もそうです。何故、テスラ現象が生まれたか? 何故、ゲームストップ事件が生まれたのです? 日本ではゴーン事件が何故、発生したか? その事件の起こる背景の理解が進まないと時代変化を理解できず、相場論を語っても、皆さんは理解が進まないでしょう。

昨日は重要なヒントを掲げたのです。東芝が何故、相場になるか?

その背景に「ESG投資」の話をしています。皆さんは耳慣れない「ESG投資」をコピー&ペーストして検索をしましたか? その意味を理解しましたか? 

何故、ブラックロックが東芝株を買ったのか? その背景の理解が進まないと…自分が大切なお金を投資することは出来ません。カタルはいつもイナゴ族の目先張りをどちらかと言えば…批判をしています。彼らは株価の値動きだけが信条だからです。

ですが…株価の動きには、その背景が「理路整然」と存在をします。その事を考えて投資してほしいと願っています。今日は折角ですから、いくつかのヒントを掲示しておきます。

米国個人の貯蓄率推移

カタルが会員レポートを書くにあたり、用いた米国の個人の貯蓄率推移のグラフです。先ずはこれを見てください。そうして…この資料は、こちらからのデータを加工して作ったものです。…ですがこの時間推移では、本当に米国の個人貯蓄率が高いのか分かりません。

期間の長い個人貯蓄の四半期推移

だから…もう一つ別のデータ元のグラフを載せておきます。此方のデータ元は、こちらのサイトです。自分の目で本質を見極めてください。カタルが考えている相場のシナリオが正しいかどうか…いずれ、明らかになります。

何故、カタルがこのような米国の「個人消費」に関するデータを、事前に皆さんに紹介しているか? 実はカタルには、この後に続くシナリオがありますから、その相場の背景を説明するために、このデータを良く理解しないと…これから随時語る、相場観を皆さんは理解できないのです。その背景を説明する最低限の基礎知識なのです。このようなデータが存在するから、カタルの相場観が、未来において…現実になると思っています。

本日はこれから市場で起こる相場の「前触れ」のプレゼンテーションです。それでは…また明日。

会員の方は、深夜に新しい原稿をアップしてありますからお読みください。



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